高杉晋作に魅入られ時代に呑まれた懊悩





2025年1月18日
「梅鴬撩乱」「疼く春」の完結編で岩国出身という事だけで関ヶ原の恨みによる差別の苦悩、高杉晋作との出会いで革命という新しい世界の夢に魅入られた赤根武人が、奇兵隊存続の為の和平工作が、高杉晋作の挙兵により裏切り者として追われる身となり、時代の波に翻弄され、袂を分かった二人。それでも晋作の放つ太陽の様な光に恋焦がれる武人の苦悶と慟哭.....太陽(晋作)を堕としたい切望....お互いを常に意識する二人の孤独と愛憎.....結局どちらも志半ばで病と斬首という悲痛な最期を迎えますが、もし晋作が病でなく、武人が和平工作をしなければ、二人共に新しい世界が見れていたのに......痛恨の極みに胸が痛くなります。一つだけ救われるのは、先に死んだ方が念を送るという約束通り、武人が影になり晋作が気付いた事です!
ちなみにいつも武人を献身的に助ける淵上郁太郎は、伊東甲子太郎を抑え込み武人を逃がした後どうなったのでしょうか?
ちなみにいつも武人を献身的に助ける淵上郁太郎は、伊東甲子太郎を抑え込み武人を逃がした後どうなったのでしょうか?

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salmon さん
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