このレビューはネタバレを含みます▼
浜野大洋は小学生の時に、遊びに来た海辺の堤防から落ちて溺れかけたところを高校生の沖田正孝に救けられます。息苦しくなる中、海の中から見上げた沖田くんの姿は、イルカのように優しくてしなやかで、人工呼吸というファーストキスも相俟って大洋は沖田くん一筋の恋に落ちたのでした。10年の遠距離片想いを経て大洋は、水族館でドルフィントレーナーを勤める沖田くんの地元で就職し、お付き合いと同棲とが同時スタートする春を迎えます。わくわくドキドキの同居生活が始まりますが、沖田くんはどこまでもイメージ通りの優しい王子様でちっともエロ展開になりません。大洋は思い切って自分から誘いますが、沖田くんへの片想いしかして来なかった大洋は偏差値が低く、あっという間にキャパオーバーで寝落ちしてしまいます。そして一人取り残された沖田くんの秘密が明かされるのでした。可愛らしい絵柄で大洋のショタみが深く、必死に王子様たらんとする沖田くんの苦悩がよくわかります。顔に加えてつるりとした大洋の体の線がエロ可愛く、沖田くんも大変だなぁとしみじみしました。イルカの泳ぐ夏の海みたいにキラキラ明るいラブコメてす。