このレビューはネタバレを含みます▼
始業式になぜかクラス全員に序列メールが…そして秋、序列1位の女子が学校内で自/殺し、葬儀終わりにクラス全員の机上に遺書が。自/殺の理由を探る為に全員が自分宛の遺書を読み上げていくことに…その中でクラス内の人間関係などの闇が明らかになっていき…という話です。文面は普通の遺書っぽいが穿った見方をすると別な解釈も出てきて、そこにある裏のエピソードは何か、気になって気になってページをめくる手が止まりません。また、この遺書は本人によるものか別人によるものか、何の為に置かれたのか、自/殺に直接関わる案件は出てくるのか、も、自分なりの疑いや予想が二転三転するのも面白いです。また、全ての公開が終わったあと、序列とか特定の人への負荷とかなくしてみんなでクラスをよくしていこう、という発案が出るのもとても中学生っぽいしその理想を頑張ってやっていこうとしても結局破綻が出てくるというのも中学生っぽくて、なんなら、元々のクラスの風潮であるできそうな人に全ておしつけてしまおうという集団心理も、あ、なんかわかるな〜と懐かしくもあった。しかし、ラストが個人的には胸クソとまでは言わないがめっちゃモヤるし不気味だし気持ち悪かった。結局、そもそも一連のことを仕掛けた1番闇を抱えた子が暴かれずに不穏な思考も変わらない。誰にもさとられないままなのでまたきっと周りを不幸にしながらのうのうと生きていきそうで怖い。そしてこの事件でその子と色々行動してきたことで、真相に気づかぬままその子に好意を持ちつつある、人がよい純粋ないい子がものすごく心配。深入りしたらヤバイよヤバイよ〜💦やめときなよ〜💦って全力で止めたい!