萩埜まこと短編集 どこかの星のふたり
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萩埜まこと短編集 どこかの星のふたり

萩埜まこと

感覚が合わなくて納得がいかなかった

ネタバレ
2025年1月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 235ページ。
5作入り短編集。
日常からSFファンタジーまで、いろんな話。
設定にもキャラクターにも感覚が合わずに、全体的に納得がいかない。内容に没頭はできませんでした。いささか話作りに自己満足感が強い気がします。
モヤモヤが強くて読み返すのがつらいので、自己基準に従って厳しめの星2つ。
特に個人的アウトだったのは巻頭作『窓辺のリノア』。話の本筋は割と好きな方向性ですが、主人公と会話をしている猫の設定が中途半端。会話しているので、主人公に不思議な力があるのかな、とか、ファンタジー方向に行くのかな、とか思いながら読んでいたのですが、全然そこには触れられずに終わってしまいました。著者作品解説によると、初期設定の名残りとのこと……こういうのを残してしまうのも、それを解説で屈託なく書けてしまうのも、物語作りの姿勢として自分には合わないなと思いました。
この巻頭作、猫の設定を初期設定寄りに修正して、同一タイトルで連載化したようです。
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