このレビューはネタバレを含みます▼
粥川先生の「大正學生愛妻家」が素敵なお話なので、こちらも読んでみましたが、同じような時代設定なのに全く違う感じに仕上がっていて凄く面白かったです!
旧制高校モノとしては木原敏江先生の作品が有名ですが、こちらのテイストはだいぶ違うなと思いながら、読み進めるうちにどんどん引き込まれました。戦前の学校制度のこととか社会的背景も散りばめられているので、勉強にもなります。
当初はめちゃくちゃな感じで始まった二人の友情ですが、どんどん絆が深まっていくので、もっと続けて二人の人生を見てみたかったです。他の方も書いていますが、2巻完結は勿体無い。個人的に円華ちゃんが好きなキャラだったので、彼女を主人公にした話を見てみたいと思いました。