このレビューはネタバレを含みます▼
王族として誰かの役に立ちたいと願っている末っ子王子。冷たくされたり、酷い仕打ちを受けているわけでもないし、誰も明言しないけれど、受けが感じている疎外感が切ない。そんな孤独の中で出会った伝説の国からきた攻め。二人の出会いがロマンティックで素敵だった。そばかす顔の受けを、星のようだと「星の君」と呼ぶ攻めもキザで好き。受けへの恋心に無自覚なのに、この人が自分が探し求めていた存在だと直ぐに連れ帰る算段を始めちゃう攻めの気持ちの重さも良かった。もう滅んだと思われていた伝説の国が現存していたり、受けが見事ドラゴンを鎮めた作成だとか世界観が童話のような雰囲気なのも可愛かった。あと虫歯治療の魔術が面白くて笑った。