どの口で運命とか言ってんだ【単行本版(シーモア限定描き下ろし付)】
新藤伊菜
このレビューはネタバレを含みます▼
なにこれめっちゃおもしろい!
新藤先生の作品は『オシニマケテ…』と『二度目の朝は…』を購入済みで、これはまた新境地。初めから最後までくすくす笑いながら楽しく読ませていただきました。
ほかに類を見ない生き霊のフォルムや攻撃の仕方にも笑ったけれど、本編始まってすぐ、キン肉マンの肉マークのごとき「否」からしてもうダメだった…絶対これ笑わせにきてますよね?
タイトル回収もバッチリだし、新藤先生はなにかとうまいんだよなあ…シリアスや笑いの緩急は自由自在、なによりエロがちゃんとエロい。
生のエネルギーで清めるとか締まった内股にでっかい墨を刻むとか、どんだけエロを弁えていらっしゃるんですか…ポルノではなくちゃんとエロいのが好印象なのです。
ただ、惜しくも司と義祥の気持ちが→←こうなったところで終わってしまうのですが、この2人なら先行きは良好そう。
昨今問題視されている自死へのメッセージもなかなか強烈。
この作品自体にお祓いの効果でもあるのか?あーおもしろかった!と明るい気持ちでページを閉じられるので、本棚に置いておくのが吉かと。
いいね