悪役令嬢たちは揺るがない
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悪役令嬢たちは揺るがない

赤羽にな/八月八/春野薫久

学園の女王は決して揺るがない!!

ネタバレ
2025年2月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ ブラボー!セラフィーナ様!いわゆる悪役令嬢もの。王子殿下とその婚約者で公爵令嬢・セラフィーナの間に割って入ろうとする聖女候補・アイニ。セラフィーナ様は慌てず騒がず。興味本位や悪意を持ってアイニを持ち上げようとする外野や、アイニ本人の「愛の無い婚約なんて、王子様がお可哀想です!」のおバカ発言をバッサリ切り捨てる胸のすく展開です。セラフィーナ様に心酔する令嬢達もそれに感化されて、自分の生きるべき道を進んで行く。そう、「悪役令嬢たちは揺るがない」のだ。ところで。彼女達だけでなく。実はセラフィーナの婚約者、王子殿下・エーリクも実はチリとも揺らいではいない。ただ「使用人の生活を知る勉強になった、礼を言う。」と、縋るアイニの手を避けてサラリと悪びれずに言ってのける。彼もまた王太子としての自覚が凄まじく、決して揺るがないのだ。セラフィーナとエーリク殿下は互いに恋愛よりも崇高な、国を預かる者としての強い絆で結ばれている。そこいらの婚約破棄王子とは違う!というのも素晴らしい!この後それぞれの登場人物の視点で描かれて行く様子。けど、セラフィーナ様エピが一番強くてカッコ良い!ってなるんじゃ無いかな。
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