異世界ではじめる二拠点生活
」のレビュー

異世界ではじめる二拠点生活

丸山りん/錬金王/あんべよしろう

意外にも悪評が無い・・・

ネタバレ
2025年2月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 色々とちぐはぐで、トラブルが無さ過ぎて退屈(小説は未読)

ブラック企業勤務のサラリーマンが嫌気がさした途端に強制的に異世界転移させられ空間魔法という唯一のスキルを与えられた話だけどタイトル通りの二拠点になるまでに気になることが3つ。
1空間転移を使って依頼をこなすとギルドがパンクするのは分かり切ってるはずなのに自身のブラック企業経験が生かされてない。
2同じく商会の仕事も元ある流通をぶっ壊す手段なのに問題として取り上げられず、主人公は言われるがまま手伝うだけの操り人形。
3神的な何者かが最初に「遠くまで行ける」魔法として与えたと思ったのに飛ぶ範囲を国内に留め交流関係も狭いけど世界観も狭い。

王都で家を買ったときも主人公の希望とは逆に使用人を雇わされた点も無理矢理だし、いらないだろうけど男の使用人が欲しければ自分で雇うなりすれば良いだけ。本人の意思を無視するビジネスパートナーはイヤ。
ぼっち系主人公特有の、いざ自由になったら主体性のない空っぽなところは透けて見える。

安定した仕事と休暇、温かい隣人をピックアップしただけ。と言われたらそれまでの作品。噂にも聞かないのか王国の偉い人も空間魔法の調査に入らないし、外敵を守る円形城壁で囲ってる割には警戒心が薄い、のほほんな治安なんだろう。
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