Don’t talk to me
」のレビュー

Don’t talk to me

ぞう工場

ヤマダクンさん…!

ネタバレ
2025年2月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 実直な攻めも実直な受けもどちらも素晴らしい、芯の通った人間は最高、真面目ど真ん中最高、ぞう工場先生の絵も好みで最高、最高に囲まれて幸せな読後感に包まれています。

出会い系のマッチング相手が嫌いな同僚・瀧宮だった主人公・山田。逃げるみたいで嫌だとセッ久するが「相性がいい」「仲良くなりたい」と近づいてくる瀧宮。その誘いに最初こそ抵抗したものの、距離が縮まるにつれ、お互い待ち焦がれていた相手だと知るサラリーマンラブです。

偏見や差別、元彼からの酷い扱いで臆病にならざるを得なかった山田ですが、気弱な訳ではなく、むしろ芯が通ってて意思を言葉にできる強さがあるのが眩しくて尊い。そんな山田を数年間にわたり想い続ける瀧宮の審美眼よ…!瀧宮も真面目で信頼の置ける人なのが、社会人BLとして素晴らしかったです。つれない態度にもめげずに思いやり深く山田を包み込んでくれる瀧宮の愛に涙が出る…。
山田よ、過去を思い出せないくらい瀧宮と幸せな日々を過ごしてくれよな!

バーの場面、朝食の場面は、私が今まで読んだBLの中でも屈指の名シーンになりました。受け入れた後は変に意地を張らず素直に気持ちを伝えられるのも、真面目な大人らしくて良かったです。
同性婚が法制化されていれば、二人は結婚を選べたんだろうなと思うと本当にもどかしい…婚姻の平等が一日でも早く実現されることを願っています。

(読み放題にて)
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