青と陽炎
」のレビュー

青と陽炎

ドンドン

キラキラ眩しく切ない三角関係

ネタバレ
2025年2月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 配信サイトで高評価レビュー多数、Xなどで他作家さんも絶賛していた本作!
「切ない」「苦しい」「三角関係」
のワードに怯み、(完結するまで待とう)と今まで読み避けしていたんですが、どーにも気になって買ってしまった!
・・・買って大正解!?だったのかな!?
案の定沼ってしまい、強烈な胸の苦しさに悶えてます。笑

高校生。野球部。かつてピッチャーとキャッチャーとしてバッテリーを組んでいた真琴と鷲介だけど、鷲介の引っ越しでバッテリーは解消。
「甲子園で会おう」の言葉を胸に、連絡が途絶えてからも野球を続けていた真琴の前に再び現れた鷲介は、野球を止めてしまっていた・・・。
鷲介との再会に心乱される真琴と、真琴と現在バッテリーを組む白鳥と、様々な事情から野球を諦めざるを得なかった鷲介。
三者三様の想いがあって、しかも3人とも一途で真っ直ぐで素直なものだから、誰を応援して良いか分からなくなってしまう・・・!
きっとこの先エンディングを迎えるまでに、めちゃくちゃ切ない展開が待ってると思いますが、願わくば、全員幸せになって欲しいです。

天川高校・南真琴(琴座のベガ)・和谷鷲介(わし座のアルタイル)・白鳥北斗(はくちょう座のデネブ)と、夏の大三角になぞらえたような三角関係なんですよね。
真夏の高度の高い太陽と、夏の夜の線香花火のような儚くも眩しい煌めきが、真琴・鷲介・北斗からひたすらにずっとキラキラと放たれていて、胸の奥をジリジリ焦がされる思いで読み進めました。
(どうしても続きが気になり、単話配信で続きも読んでしまった)
最終的に真琴と誰が結ばれるのか分からないけれど、個人的には鷲介であってほしいなと思ってます。
鷲介が野球をやめた過去が、10代の少年一人に背負わせるには辛く、悲しいものだったので・・・。

どんどん先生の商業作品は既刊は全て拝読してますが、既刊とはまったくテイストが異なっていて、どんどん先生の引出しの多さに感服です!

切ない恋・三角関係・青春モノがお好きな方は、9割方ハマること間違いなし。
完結してから一気読みする方が苦しみは少ないと思うけど、ジリジリ焦がされながら苦しむことも楽しめる人はぜひご一読を!
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