このレビューはネタバレを含みます▼
うわ~!初めの軽~い始まりからは想像つかないほど重く容赦のない愛をこれでもか!!これでもか!と打ち込み稽古バリにぶつけてくる速水に、ゾクゾクを通りこして、ヤバイよ!ヤバイ奴だよ逃げて~!!と気づいた時にはもう既に、首ねっこ噛みつかれた獲物状態‥。
高校時代の速水のうっかり告白が全ての始まり。
あからさまな嫌悪感を示すトモの反応に予定変更と言わんばかりにノンケの親友というポジションを守る傍ら、自分の懐に戻って来るように慎重に確実に拠り所を潰していく速水の執着愛がエグい。
全く疑う余地のないチョロくて無防備なトモとの気持ちのギャップ、更にその気はありませんよという既婚者という安心材料まで与える用意周到さ。
わずかな綻びからうっかりバレた時のあの目!!
そこからはもう、荒れる息遣いと繰り返し囁かれる言葉が何かの暗示のように、身体からトモをじわじわ蝕んで冷静な判断が出来ない所まで追い込んで落とす速水の策略勝ちですね。愛情という劇薬でもうトモもぐじゅぐじゅに溶かされてましたね。
しかし、過ごすぎる!ここまでできちゃうものなんだ、、この先トモはついていけるのだろうかという心配をよそにENDを迎えます。
限られたページ数で脳天突きぬける執着レベルと、最後のオチもついていて!色んな意味で作者様にしてやられた感がとても心地よい作品でした!
そんな私もハマってしまった1人です。