竜王の婚姻【イラスト付き】【単行本書き下ろしSS付き】
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竜王の婚姻【イラスト付き】【単行本書き下ろしSS付き】

佐伊/小山田あみ

ちょっと風呂敷を広げ過ぎかな…

ネタバレ
2025年2月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ セナ王子と狼と皇帝、3人の主要人物のうちセナ王子と狼の心情変化について行けなかったです。上巻は無料で読めたので下巻のみ、皇帝の恋心がどうなるのか気になって購読しました。
恋愛ものとしては、主要人物の感情が掴み所なくて(そういう育てられ方をした設定だとしても、何をもって情を抱くようになったのか解りづらく)空中分解しそうな感じがある所を、竜と婚配者や神官や孕む者達やらを絡めてファンタジーとして成立させている印象…?でも周辺国やら宮廷内やらその国内でも獣人の派閥やらと、問題を広げ過ぎだしその問題ごとに登場人物は増えていくしで、新たな展開があるとその前に出てきた人物や未解決の問題はどうなったのかうやむやになってるような…?いや解決させてるのかも知れないけどちょっと理解が追い付かず…
物語に引き込まれる前に、頭も追い付かなければ主要人物達に気持ちも入りきらなくて、読み終えるのに難儀しました。
セナ王子の揺らぎも分からなくは…ない…けど…なんで皇帝に気があるのに狼にそこまで入れ込んじゃったのか分かりませんでした。狼の彼の変化はどういうワケなのかずっと不可解でした。それに竜とアスラン王子の話や竜の未来の話なんかも、唐突に運命を持って来られたような強引さがあって、物語に置いていかれてしまったというか。
とりあえず気がかりだった皇帝の恋心がどうにか本人的に報われたようなので、それだけは良かったなと思いました。
三角関係のもつれがスッキリできなかったのでBLとしては☆1、ファンタジーとしては☆3で、間を取って☆2にします。
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