貴なる公達アルファと情男オメガ
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貴なる公達アルファと情男オメガ

墨谷佐和/りんこ/三原しらゆき

これは無い

ネタバレ
2025年2月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ 平安もの、架空平安もののBL小説はつい見つけ次第買ってしまいますが、これに関してはまるで趣味と合わなかったため物語の7割程度読み飛ばしました。
位も高く志も清い公達×虐げられていた両家の息子、の架空平安オメガバースBLです。

終始受けが泣きます。ずっと身の上を嘆いて泣いて、攻めが慰めて。そしてさっさと惹かれあって結ばれます。しかし受けは身を引こうとしたり、ネガティブな発言ばかりですが、攻めにとっては健気と映る様子でした。
やたら子供たちが出てきて世話をしたら懐かれて、最後は急に呪いや陰陽の話になり、呪いを破って再度結ばれてハッピーエンド。

あまりにも安い展開、キャラクターの安直さ、平安ものなのに口語的でパーーン、という擬音が描かれていたり、子供たちが「でしゅ」みたいな架空の子供の口調な安っぽさ、そして挿絵のイマイチさ。
全て駄作でした。
せっかくの平安舞台、身分差、乗り越える愛、もっと雅で美しく書けそうな題材なのに、全てが上っ面な印象でした。

ただど素人には平安ものは架空であっても書けないものですから、その辺は単純に凄いと思います。専門的な用語やしきたりが多いので。それを加味して星2にしますが、物語的には0でもいいくらい自分には合いませんでした。

深く考えず、可愛い子供と戯れてイケメンと結ばれる健気な受け、という題材だけを楽しめる方でしたら、読んで損はないと思います。
重厚な世界観や平安特有の世界観の緻密さ、雅で物悲しい身分差などをお求めの方には合わないと思います。
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