このレビューはネタバレを含みます▼
蝉たちが僧侶に擬人化して、儚い夏を嫁探しに念仏唱えながら征く。
そんな想像したことなくて凄い。
メスは尼さん。
羽化もできなくて死んじゃったり、鳥に食べられたり、羽化失敗してメスから相手にされなかったり。
いろいろ残酷な世界だけれども、種類の違う雄蝉たちの友情、ハードな冒険は見ごたえあります。
画面から雄々しい読経の声が聞こえてくよう。
蝉を見る目が変わりそうな一冊です。
作者さん、虫もすごい好きそう。よく話題にされてるし。
ほんとに好きな人が描いたんだなあとしみじみ感じます。