お巡りさん、また明日【コミックス版】
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お巡りさん、また明日【コミックス版】

池尻モジオ

着痩せでも隠しきれない肩幅太平洋

ネタバレ
2025年2月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ お祭りの警護にきたザ・お巡りさんこと武田陽人は、倒れてきたステージの下敷きになりそうなところを、民間警備会社の長尾朔良に助けられる。
その頼もしさを好きだと言う武田を「ケーサツは嫌いだ」と突っぱねた長尾だったが、言葉とは裏腹にその優しさにときめきを止められなくなっていき…というストーリー。

筋骨隆々警官BLを期待しましたが、絵の雰囲気がアメコミっぽくて私には合わなかったようです。Boom!とかOops!とか出てきてもそのまま読めると思いました。
ホモソ文化を煮詰めて塊にしたような組織の中で、好奇の目や侮蔑的な眼差しに晒されながら、自分を偽ることに耐えきれなくなる長尾の心中は察するに余りありますが、それを理由に別の警察官への八つ当たり、試し行為と言う名の不同意わいせつはな〜…。
ホテルに連れ込んで以来一気に距離を縮めてくるのも苦手でした。私は同意を得ながら徐々に関係を築いていく方が好みなんだと改めて気づかされます。

武田がとにかくお人好しなので、どうしても強引に押し切られた印象を抱いてしまい、冒頭の丸井誠也(武田の後輩)状態で読んでました。長尾の前で弱さを晒け出して、それもまた自分なんだと受け入れて、様々な抑圧から解放されて欲しいです。
ヘラクレスばりの体格の良さに+1で星3にしました。
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