王族は大変

10歳にして即位したαのハーリドと18歳で嫁がされたΩのイリヤ。王になるべくして生まれた他を寄せ付けない高いカリスマ性を持っていたハーリドと、Ωであるがゆえに祖国では生まれた時から希望がなかったイリヤ。
幼き陛下とその后のちょっとした危機を乗り越えながらもほのぼのした生活が見られるかと思いきや…………。
8年もの間、伴侶の願いを叶えるために奮闘することが出来るものなのか？いや、できない。()
上下巻とは思えない重みを感じる素晴らしいお話でしたが、不満を挙げるならば…ハーリドとイリヤのらぶらぶな様子が少ない……ッ！！
もっと2人で過ごしているところが見たかった…！！
后宮のオメガと語り継がれるに至るまでをもっと、もっとたくさん見たい人生でした……。
ここだけの話、口を開けば皮肉皮肉だったイリヤがずっと仕え続けてくれるスゥヤに改まってお礼を言うシーンに一番涙を持っていかれました…。