歓楽街一六五大橋の土産話 ストロング0太郎
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歓楽街一六五大橋の土産話 ストロング0太郎

宮沢原始人

ホラー苦手でも読める怖くて面白い話

ネタバレ
2025年2月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ とりあえず一巻読了後の感想です。めちゃくちゃ面白かったです。売れないホストの主人公が太客だったヒロイン(?)に見限られ、忘れた頃に警察が来て、ヒロインが三ヵ月から行方不明であることを知る。帰宅した主人公が部屋の中で見たものは、無数の針が突き刺さり絶命してると思われるヒロイン。叫び声を聞いてやってきた後輩ホストは霊感界隈に詳しい訳アリ青年で、謎めいた言葉を残し、全力でとんずら。ここから始まる主人公の祟られ回避までの怒涛のストーリーか?または死か…?と思いきや、なんとヒロインじたいが、元凶である黒幕に踊らされ、気付き、戦い敗北した形跡が見え始める…。キャッチーな絵柄とコミカルにも見える人物の表情、隙を突くように織り込まれ回収される伏線、加えて人体の動きと服装がたまらなくスタイリッシュ。文字の長さも説明の多さも気にならず、どんどん読み進んでしまう。残念なのが表紙。この表紙だと中味の薄いグロホラーに見えてしまい、こんなにも複雑に織り込まれた読み応えある作品だと思われにくい気がする。とにかく面白い。過剰なホラー描写は苦手だけど怖い話が好きという方はぜひ読んでほしい。二巻読了後にまたレビューします。
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