路傍のフジイ
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路傍のフジイ

鍋倉夫

ソリチュード

ネタバレ
2025年2月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 周りが勝手に「孤独」「寂しい」と評しているだけで、フジイさん発信ではないというのが肝要。
『路傍』の名の通りフジイさんは「存在の薄い人」として他人の記憶に朧気に残るのかもしれない。
しゃしゃり出ることもしないし悪ノリも無ければ媚もしない。でもそういう人は誰かの記憶には強烈に残ったりする。でもフジイさんはそこを狙ってるわけでもない。
フジイさんの影響で精神衛生が向上する人がいる。路傍のフジイを読んで少し救われる人がいる。そんな漫画。
ソリチュードを描きたがる漫画って、ロードムービーっぽくなるか浮世離れキャラが前面に出ていたりな印象があるけども、『路傍のフジイ』は違う。
主テーマはソリチュードではないかもしれないが、こんなに孤独を楽しんでいる人はフジイさんしかいない。
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