染色令嬢の溺愛結婚事情 妹の元カレの公爵に嫁いだはずが彼は私だけを愛しているそうです
茜たま/Ciel
このレビューはネタバレを含みます▼
作者買いです。タイトルを裏切らない、文句なしの溺愛!文句なしの頼れるかっこいいヒーロー!ここぞという時に決めてくれて、ヒロインの夢を一緒に追いかけてくれて、一途でヒロインのことが大好きで、百点満点です!茜たま先生の、とにかく愛情表現と下心(笑)がオープンなヒーローがいつも好きです。ヒロインのことが可愛くて堪らなくて、好きな気持ちも欲望も全部口に出しちゃうヒーローに萌えました。十年間一度も会えなかったのに、アニエスにとっては毎月贈られる花が、そしてセイランにとっては幼いアニエスの言葉とお礼のお手紙がずっと心の支えで、そばにいなくても想い続けてきた2人の関係が良かったです。やっぱり一途なカップルは推せます。ヒーローの見た目に反して手慣れてなさそうな感じにも好感が持てました。昔からヒロインのことが好きで、いつか結婚しようと心に決めていたのに、明らかに経験豊富そうだと、??ってなるので…。どことなく手探りな様子でヒーローへの信頼度が上がったし、超絶セクシーなイラストが出てくるたびに、そのギャップに胸キュンしました。ヒロインは長年見下され続けてきたけど、オタ活並みの熱量で染色事業に邁進しているので、前向きで明るい印象です。生き生きしてます。色を作り出す仕事って素敵ですね。後半からは、理不尽な扱いを受け入れてはダメだと、大切なものを奪われないために立ち向かうヒロインがカッコよかったです。最初から最後まで主人公カップルの言動やその背景に納得感があり、残念な点や違和感が1ミリもなくて、さすがでした!中盤でヒーローがずっと好きだったことを潔く告白して、ヒロインが素直に応えてくれたから、拗れすぎなかったところも良かったです。また、花の色に例えた人間の持つ多面性に関するエピソードが、物語に奥深さを与えていました。当たり前だけど自分から見えている部分だけが全てではないし、アニエスの言葉を繰り返し思い出したセイランが、人間を一面だけで判断せずに、周囲との信頼関係の構築を諦めなかったところに、私も感銘を受けました。妹が嘘をついた理由にも共感できたし、仲良し姉妹に戻れて良かった。もう好きなポイントがあり過ぎて書き切れないのですが、ヒーロー視点も分量があって抜かりないし、いちゃラブ(おっぱい大好きなヒーローによるおっぱい責め笑)も大満足だし、超美麗のイラストも最高でした!次回作も楽しみです!!
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