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今月(10月1日~10月31日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • 劇場版 鬼滅の刃 無限城編

    吾峠呼世晴/矢島綾/近藤光(ufotable)

    狛治さん恋雪ちゃん推しの方に読んでほしい
    ネタバレ
    2025年8月17日
    このレビューはネタバレを含みます▼ おそらく原作以上の描写を付け加えることができないこと、また人気アニメのノベライズということで子供や普段読書をしない層が読むことを前提とされていて、作者様も様々な制約の中で執筆されたんだろうなと大人の事情を感じました。そのため全体的に描写が少なく(小説ならではのより深い心理描写を期待していた)、若干の物足りなさを感じて読み進めていましたが…。「その愛らしい笑顔に、胸がきしむような幸福を感じた」「愛おしさが体中にあふれて、痛い程だった」「まるで長い冬の先に咲いた一輪の花のように奇麗だった」→ぎゃーーーーーー!!!(突然の爆死)恋雪ちゃんは狛治さんに「恋」をして、一方狛治さんにとっても恋雪ちゃんが大切な存在だったことは間違いないけど、それは恋だったのかな?どういう形の「愛」だったのかな?と想像を巡らせていましたが、こんなにも恋雪ちゃんのことを愛おしく感じていたんだなと…(涙)改めて文章にされると何たる破壊力。私は新参者ですが、歴戦の狛治さん恋雪ちゃん推しの方にもぜひ読んでいただきたいです。当然ながら猗窩座(狛治さん)視点しかありませんが、さりげない描写から恋雪ちゃんの包み込むような深い愛情もよく伝わってきました。あと「ただいま」のシーン、祝言を挙げることは叶わなかったわけですが、狛治さんも恋雪ちゃんのことをしっかり「妻」だと認識していたんだなと…!(さらに泣く)たとえ行き先は地獄だとしても、固く抱き合った2人が二度と離れることはなかったのだとわかり、もはやこれハピエンでは…??とにかく同志の方に読んでいただきたい!逆に、童磨戦、獪岳戦も猗窩座の過去と同じくらい一歩踏み込んだ描写がほしかったです。また鬼滅は技のエフェクトが美しいので、それを文章でどのように表現するのか期待していましたが、戦闘シーンの描写も割とあっさり目で迫力に欠けました。ですが前述の通りしょうがないことなのかな…。もし今後もノベライズされるのであれば、吾峠先生のお力添えをいただいて、その辺を改善していただけると嬉しいです!!
  • 地味令嬢ですが、美貌の騎士様に溺愛されるなんて聞いてません!

    ドゴイエちまき/春名ソマリ

    素直でまっすぐな2人が可愛い♡
    2025年7月16日
    たしかにこれは可愛い!何が可愛いかって言うと色々あるけど、一番は素直で純粋な2人のやりとり。付き合う前はほのぼの甘酸っぱくて、婚約後は愛情溢れる言葉の交換。素直なヒロインは珍しくないけど、相手のヒーローも素直って珍しい気が…!荒っぽさがなく基本穏やかなタイプのヒーローだけど、両想いになってからの愛情表現が情熱的。変に誤魔化さず、中盤ではっきり告白したのもかっこよかった!(えらいぞ!)告白もプロポーズみたいなセリフだし。そもそも付き合う前から近づく男を牽制&威嚇するわ、なんなら上司に結婚報告してるし(早すぎ笑)執着愛とか重い愛、と言うほどでもないけど、言動にはしっかり独占欲が滲み出ていて好みでした。元婚約者を毅然とした態度で拒絶した場面でも、一途さや実直さがあらわれていて良かったです。そこまで切ないすれ違いはないですが、物語が単調なわけでもなく、ヒーローがメイクやファッションコーディネートが得意という設定は意外性があって面白かった!好きな人にメイクしてもらうなんてドキドキするよね…メイクする方もドキドキしちゃうよね…胸キュンでした。ヒーローは美しいものを見る目があるんだなと。ヒロインはなんで自分がここまで愛されているのかいまいち納得がいってない感じでしたが、ヒロインの笑顔に一目惚れしたヒーローは見る目がある!他人の幸せを自分のことのように当たり前に喜べるって、もはや才能だと思います。全体的に甘々溺愛でとっても楽しかったですが、ヒーロー視点が読みたかったなー!若干執着入ってそうで面白そうだったから、もっとヒーローの内面を知りたかったです。子供の頃から婚約者がいて(身体的な接触はなさそう)、婚約破棄後は女性不振で、すぐにヒロインとの結婚の意思を固めるあたり、きっと初恋だったのかな〜。ヒーロー視点の続編が読みたい。
  • オークの樹の下

    P/KimSuji/Seomal/namu

    原作を先に読むことをおすすめします!
    ネタバレ
    2025年7月14日
    このレビューはネタバレを含みます▼ コミックを先に読みましたが、原作読了後にコミックを再読したら段違いで面白いです!!原作のエピソード(特にラブシーン)が端折られているのが惜しい。ですが脳内イメージが補完されていくのが楽しくて、初見で飛ばしてしまったところも隅々まで読み込みました。あの名シーンの数々が、こんなにも生き生きと華麗にコミカライズされている…!リフマクの魅力は当然として、ルースめっちゃかっこいい!(性格もビジュアルも1番タイプ)とか、ウスリンてこんなイケメンだったんだ…!(アグネス王女とくっついてほしい)とか、ニルタ卿イメージ通りだな〜(キャラが好き)とか、わんこ系年下イケメンのユーリシオンが可愛いすぎる♡とか、いちいちキャラクターに感動してました(笑)コミックの方が心理描写が深掘りできない分シリアス度が下がり、逆に視覚効果でコメディ部分が際立ち明るい印象です。ですがやはり原作の方が物語に重厚感があり、キャラクターの解像度も高く、オークの樹の世界観を余さず楽しめると思います。コミックだけならここまでハマらなかったと思う…!なので原作もコミックもどちらも読むことをお勧めします!今後の展開も波瀾万丈で相当面白そうなので、どちらも最後まで(外伝含む)出版されますように…!!
  • オークの樹の下

    KimSuji/千景

    もうリフタンしか愛せない←同意です!
    ネタバレ
    2025年7月12日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 2巻まで読了し、もうどハマりしてます!!しばらく現実の世界に戻って来れなくて、仕事中とても大変でした(汗)二次創作している方や翻訳アプリで原作の続きを読んでいる方がいらっしゃるのも納得の面白さです。キムスジ先生と翻訳者様の巧みな描写の数々にひたすら魅了されました。中世ヨーロッパを思わせる精緻なハイファンタジーの世界感が本当に素晴らしく、子供の頃からファンタジー小説を読み漁ってきた身としては堪りません。そこに大人になってからハマったTL的両片想いのすれ違いラブストーリーが加わり、もう最高としか言えません!!特筆すべき点がありすぎますが、まずマクシーの心理描写がとても自然で、まるでどこかで本当に彼女が生きているかのように感じます。ありふれた虐げられヒロインでなく、とてもリアリティのあるキャラクターです。時に苛立ち、羞恥心から見栄を張り、楽な方に逃げようとしたり、保身のため本当のことが言えない弱さを持っています。マクシーの感情が自分のもののように感じられる瞬間がありました。でも彼女の最大の魅力は、負けず嫌いで勇気があるところです。完璧じゃない人間が勇気を振り絞って一歩踏み出す姿に胸が熱くなるんです。一方ヒーローであるリフタンも魅力的な点は多々ありますが、なんと言っても、とにっっっかくセクシーすぎます!!野生み溢れる男らしさが滴り落ちるような色男です。どなたかの感想で「もうリフタンしか愛せない」というパワーワードを見かけましたが、完全に同意です。(好きなヒーローはいっぱいいるけども…!)逞しい体で強引にマクシーを翻弄し、飢えた獣のような本能的な愛情表現に、嫉妬心と独占欲むき出しのセリフに、ときめきが止まりません!しかも予想以上にスパダリ!せっせとマクシーのお世話をする溺愛っぷりが楽しい。彼女が受けてきた仕打ちを知らず、どこまでもお姫様扱いすることで大切にしたいリフタンと、高貴な令嬢だと勘違いされているから愛されているのだと、幻滅されるのが怖くて自然体で振る舞えなくなってしまうマクシー。愛が深まるほど、マクシーが彼に釣り合おうと努力するほど、2人の間の壁が厚くなっていくのが切ないです。この情緒がめちゃくちゃになるほどの切なさと、つがいのように情熱的に求め合うラブシーンの糖度が同じくらいの濃度だから、バランスが良いんだと思います。ああ文字数が足りません…涙
  • 【全1-6セット】帝都初恋浪漫 ~蝶々結びの恋~【イラスト付】

    蒼磨奏/森原八鹿

    まさかの〇〇プレイ!(好きです)
    ネタバレ
    2025年6月30日
    このレビューはネタバレを含みます▼ レビューでちらほらヒーローが意外と変態と見かけて、その辺を期待して読んでみたら、当たり前に変態としてはマイルドでした笑。(この作品の雰囲気でもろ変態ヒーローなわけない)ただヒーローの萌えポイントは沢山あって、まずめっちゃヒロインのこと甘噛みする笑。獣人でもないのに、こんなにカミカミするヒーロー初めて!激情を胸に押さえ込んでいるヒーローは執着心をはっきり言葉で表すタイプではないのですが、節々の言動(特に閨)に独占欲や支配欲的なものが滲み出していて胸キュンでした。ヒーローも女性経験がないとはいえ、16歳年上なだけあって、無垢なヒロインに色々教え込んでいる感じが良かったです。(言わせてるシーン好き)あとはそう、まさかの緊ばくプレイ!!笑 でも決して下品ではなく、艶然な官能描写が大正時代の雰囲気とマッチしていました。基本的に普段は優しくて穏やかなヒーロー。(ヒロインの前限定で)2人の対等で軽快なやり取りに、歳の差を感じさせない仲の良さが表れていてほっこりするのですが、閨だとヒーローがちょっと強引なんですよね。そこが良い!有無を言わせない雰囲気で、それに抗えず感じてしまうヒロインが可愛い。物語の本筋のストーリーも、蒼磨先生らしいさすがの面白さでした。婚約当初は子供だったとはいえ、8年間も一緒にいて、ヒロインが18歳になるまで全く一度も(1mmも!)女性として意識していないパターンは珍しいなと。ヒロインの幼い片想いが切なく、火事直前の浅草デートでは、さすがに16歳になったんだから少しくらいドキッとしてくれても良いんじゃない⁉︎と、もどかしかったです。それでもずっとヒーローにとっては特別で大切な女の子で、桜吹雪の中、大人になったヒロインに一目惚れするシーンはドラマチックで素敵でした。何度ヒロインに婚約を断られても家に通い詰め、最後は力技(笑)で強引に突破してしまうほど、絶対にヒロインを諦めない一途さも推せる!クライマックスの展開は予想がつくものでしたが、蒼磨先生の巧みな文章力で最後まで読み応えがありました。大正時代の雰囲気も存分に味わえて、楽しかったです!
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  • 花とメオト-大正溺愛お伽草子-

    蜜樹みこ

    半妖のヒロインを守るヒーローが素敵!
    ネタバレ
    2025年6月28日
    このレビューはネタバレを含みます▼ SNSで見かけてからずっと気になってて買ってみましたが、正解でした!ヒーローじゃなくてヒロインがあやかし(半妖?)って珍しい気がします。自分の正体に悩み不安に思う緋花ちゃんを守り、慈しみ、惜しみなく愛を注ぐ旦那さんがかっこいい♡美少年なお顔に反してムキムキボディのギャップも良いです。しかも絶倫!緋花ちゃんはとっても素直で一途で可愛くて、王道なヒロインです。真っ直ぐに愛情表現できる素直な子なので、こんな可愛い年下の女の子に一途に想われたら、旦那さんが溺愛しちゃうのもわかる!旦那さんにわかりやすくメロメロな緋花ちゃんと、そんな彼女が可愛くて堪らない旦那さんのラブラブな描写に癒されます。相思相愛カップルこそ正義♡でもいちゃラブだけではありません。華やかで怪しい大正時代を舞台に繰り広げられる謎の多いストーリーも先が気になるところ。旦那さんの真意や、神社局との関係、結婚した経緯も、ヒロインの秘密も、まだまだわからない部分が多くワクワクします!
  • 狂騎士の最愛

    荷鴣/鈴ノ助

    最初で最後の運命の恋
    ネタバレ
    2025年6月24日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かったの一言に尽きる!(尽きない)しっかりTL要素あるけど、かなりダークファンタジー。ほのぼのイチャラブからの突然の別れ。そこから怒涛の絶望!絶望!ラブシーン!絶望!絶望!ラブシーン!希望!と見せかけてまた絶望!みたいな展開の連続で、全く気が休まらなかったです。笑 一寸先は闇というか、本当に倫理観の狂った世界観なので、ヒーロー以外誰も信用できなくて怖かった〜。ハラハラドキドキがノンストップで一気読みです。合間合間のラブシーンとヒーローの溺愛具合が癒しでした。ほんっとうに胸が重くて、もともとラブコメの方が好きだし、ずっとシリアス調だったらキツかったと思いますが、主人公カップルがずっとラブラブなのでハマってしまいました。ヒーローとヒロインの関係性が良すぎます!生まれた国も身分も何もかも違うのに、森の中で偶然出会い恋に落ちた2人。お互い生まれ持った身体的特徴が原因で差別されていたこともあり、自分に足りない部分や満たされない部分を補い合うように、心の底から愛し合うようになります。まるでお互いがお互いのために生まれてきたようにぴったりで、運命的です。子供時代のふれあいが濃厚で、でも幼さゆえの純真さもあり、真っ直ぐに想い合う2人が尊くて、甘酸っぱくて…。ここまで濃密な関係だからこそ、再会後の異常なまでに求め合う姿に違和感がありません。子供の頃にこんなにも強く精神的にも肉体的にも結びついちゃったら、そりゃ忘れられないし、他の人は無理だよね。離れ離れになってからヒロインは死ぬほど可哀想だけど、ヒーローがそれを上回るくらい死ぬほど一途で絶対に諦めないのが救いです。ヒロインのためなら一瞬で国を裏切るし、何もかも捨てようとするし、もはや歴史まで動かしてるし…!レーベル違いますが、これこそ最初で最後の運命の恋だと思いました。道のりが過酷だったからこそ、素朴な幸せに包まれたラストが素晴らしかったです。大好き、愛してるといった言葉は、こんなにも特別な響きを持っていることを知りました。涙 ソーニャ番外編もボリュームたっぷりです。愛されヒロインを独占できないことに悩むヒーロー。最大のライバルはまさかの…!?オチまで最高〜!ヒーローと息子のボーイズトークも面白かった♡こんなにも有り余る幸せが待っているなら、何度でも読み返そうと思います。この作品に出会えた人生で良かった!
  • 愛執の鳥籠

    白ヶ音雪/鳩屋ユカリ

    忘れられないラスト
    ネタバレ
    2025年6月18日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 終章の最後の最後の一文まで、胸が高鳴りました。数日経っても余韻が引きません。恋愛小説は結婚がゴールな作品も多く、特にTLは似たり寄ったりなハッピーエンドが多いため、最後の場面がそこまで印象に残ることはないのですが…こちらの作品は、ラスト一行までゾクゾクさせてもらいました。まさに歪んだ愛の物語の結末は美しく、素晴らしかったです。もう少し早くヒーローとヒロインの想いが通じ合ってほしかったし、もっと恋の甘さもほしかったのですが、個人的にソーニャ文庫はこうであってほしい…!という理想そのものでした。息子がヒーローのスピンオフが読みたい…!
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  • 絶対に君を手放さない~記憶を失った美貌の公爵令息は、純真無垢な王女に深愛を注ぐ~

    宮田紗音/氷堂れん

    記憶喪失ものが好きな方におすすめです!
    ネタバレ
    2025年6月17日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 作者買いです!ヒーロー視点が多く、ヒロインに惹かれていく心情の変化が楽しかったです。口では冷たいことを言いつつ、徐々に熱烈になっていくヒーローにドキドキでした。過去の自分に嫉妬し、ヒロインに今の自分を刻み込みたくて、言い訳しつつ手を出しちゃうのも好みの展開です。これぞ記憶喪失ものの醍醐味〜!(ちなみにヒーロー経験豊富そうだったので、年齢差が気になりました。作中に明記されていなかったような?見逃した?汗)もし記憶が戻らなくても、ヒロインを手放さないと決意するまでの流れが良かったです。ヒーローをどこまでも信頼し、キスもその先も喜んで受け入れちゃうヒロインは素直で可愛くて。でも可愛いだけじゃなくて、記憶を失う前も失ってからも、どんなヒーローでも本質は同じだと等しく愛しているヒロインは、聡明で愛情深い女性でした。途中、狐のぬいぐるみ?と気になっていたら…!ヒーローが恋に落ちた回想シーンが素敵で、印象に残っています。宮田先生の狂気的なまでの執着心を見せるヒーローが好きなので、もうちょっと狂ってほしいな〜という思いもありましたが笑、無事初夜で理性プッツンするヒーローが見れて満足です♡こうでなくっちゃー!
  • 婚約破棄されたら幼なじみがお婿に来てくれたけど、アレが大きすぎて事件です!?

    栢野すばる/Ciel

    めっちゃ笑ったー!
    ネタバレ
    2025年6月16日
    このレビューはネタバレを含みます▼ こんなにイチモツって連呼するヒロイン他にいないでしょう笑 序盤からヒロイン大好きなヒーロー視点は楽しいけど、ヒロインが恋愛に興味なさすぎて、ちゃんと相思相愛になれる?と心配でしたが、ヒーローが良い男すぎる!ヒロインがベタ惚れになるのも納得でした◎ 温厚な大型犬のような優しい性格で、ヒロイン一筋で、生活力があって、強くてかっこよくて…(でもヘタレで…笑)このヒーローの言動が地雷な人はいないと思います。ヒロインに愛される自信がなかったり、イチモツ笑が立たなくなったり(性欲凍結術ってなに?爆)少し不憫なヒーローでしたが、ヒロインがしっかり愛情表現するタイプで良かった。お風呂のシーンも好き♡前向きなヒロインはど根性精神が素晴らしく、その逞しさに惚れ惚れしました。(初合体が意外とスムーズだったことに若干拍子抜け感がありましたが、このヒロイン逞しいからな…と妙に納得感もあり笑)色々と邪魔が入り最後まで焦らされた分、おばさんとしてはラブシーンにもう少しボリュームがほしかったですが、幸せいっぱいのラストにほっこりです。二人暮らしの様子も可愛くて好きでした。幼馴染カップル好きなので、子供の頃のエピソードとか織り込まれていたらさらに良かったなと思ったり。でも面白かったので、また読み返します!!
  • 魔女ですが、淫らな呪いをかけられた王子のトロトロ溺愛えっちが止まりません!?

    桔梗楓/Shikiri

    「濃蜜ラブルージュ」を読みたい時に!
    ネタバレ
    2025年6月14日
    このレビューはネタバレを含みます▼ そこまでドラマチックな展開はありませんが、まさにレーベルのテーマにぴったりの濃厚なラブシーンの数々がとても良かったです!切なく重厚感のある物語も好きですが、何だかんだ読み返す率が高いのは、こちらのような作品です。終始明るく楽しい雰囲気で(ヒーローとヒロインが前向きだから)、最初から最後までいちゃラブを楽しめて、ほどよいすれ違いが良いスパイスで…。アンリミでしたが、普通に購入して繰り返し読みたいと思いました。態度に出やすいヒーローなので、序盤からヒロインへ惹かれているのがバレバレで楽しかったです。(体を検査されてる時に我慢してるのが可愛かった)また前半からヒーロー視点が多く、ヒロインへの独占欲じみた想いがよくわかります。ラブシーンでも無自覚な言葉責めや、独占欲の滲み出たセリフが好みで、何度も胸をくすぐられました。身分差の壁を前に、刹那的な関係だと割り切ろうとするヒロインがいじらしく切ないですが、ヒーローはヒロインを絶対に手に入れるマンなので、安心して胸キュンできました。解呪のため体から始まった関係でしたが、結局呪いにそこまで影響力はなく、ただ初めての恋に落ち、ヒロインに夢中になっていただけの、一途で!情熱的で!しかも絶倫…!なヒーローが良かったです。2人とも積極的に愛情表現するタイプなので、お互いを求め合う強い気持ちがしっかり表現されていたのも良かったです。(個人的にヒーローとヒロインの気持ちは釣り合っていてほしい)一歩間違えればご都合主義的なハッピーエンドもこの物語の雰囲気に合っていて、気持ちよく感じました。おそらく誰にとっても地雷のない作品だと思います。
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  • 婚活のために王宮に上がった貧乏令嬢は、姫様の正体に気づいてない【シーモア限定特典SS付】

    谷川ざくろ/斎賀菜月

    ストレスフリーの甘々ラブラブストーリー
    ネタバレ
    2025年6月6日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 甘々ラブラブな描写にとても癒されました〜。胸を締め付けるような切なさや、ハラハラドキドキ感はありませんが、とにかく疲れた…ストレスフリーのいちゃラブが読みたい…みたいな時に、サクッと読了ときめきを補給できて、おすすめです!WEB版既読済みですが、何だろう…?加筆があるにしても、満足度が段違いでびっくりです!ヒーローがヒロインに男を見せてからの態度が、とにかくあま〜〜い!要所要所の「かわいい…」というセリフがツボでした。しかも若いだけあって絶倫!!甘くて情熱的で激しくて、いや〜満足満足、です!しかも当然一途!子供の頃からほぼ二人暮らしな設定上、至極当たり前ではあるのですが、ヒーローが身も心もヒロインにしか関心がなくて安心しました。ぶっ飛んでる異母姉の王女に閨教育のため他人の情事を見せられても、勉強になるなぁ、程度で体も心も反応しないところが押せます。(王女も良いキャラしててgood)テクニックが凄すぎて(笑)女性関係を疑われた際、ヒロインの今までの献身に報いるように、今度は自分が言葉と態度で愛情を伝えていこうと決意した場面が素敵でした。ヒロインは可愛いだけじゃなく、クロスボウで食料の小動物を捕らえたりと、恐ろしいほどの生活力があり、明るく生き生きとした性格が好ましかったです。もう女同士でも良いかな…?って流されちゃうくらい、ヒーローのことが大好きなところも、相思相愛で良いですね!ラブコメ感のある軽妙な会話も散りばめられ、最後まで楽しく読めました。10年後のSSも、相変わらず仲良しで奥さん一筋なヒーローが見れて嬉しかったです。WEB版より甘さ増し増しなので、私のようにWEB版既読済みの方、またはWEB版は少し物足りなかった…みたいな方にもおすすめします!!
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  • 炎の姫と氷の軍帝 年下皇太子と溺愛政略結婚【シーモア限定特典SS付】

    みどり青/今井みう

    これぞTL小説の醍醐味!!
    ネタバレ
    2025年5月28日
    このレビューはネタバレを含みます▼ TL小説はラブシーンもストーリーと同じくらい重要だと思っているので、ときめきたい!いちゃラブ堪能したい!な気持ちにドンピシャでした!政略結婚と年齢差の設定が上手く生かされていて、2人の心の動きやすれ違いに違和感がありません。終始2人の関係性の変化がお話の中心で、物語が恋愛パートから離れて膨らみすぎることもありません。2人の人間が出会い、恋に落ち、どんな出来事を通してどんな風に気持ちと関係性が変化していくのか、恋愛小説の醍醐味を思う存分味わえました。web版からさらに読み応えの増した溺愛ラブストーリーと、同じくらい切なさも感じられるところがポイントです。2人のすれ違いが最高潮に達し、感情を抑え切れずぶつかり合うシーンは、言葉の掛け合いがリアルで臨場感があり引き込まれました。心理描写がお上手過ぎます!さらには愛のあるえっちな描写にも大満足です。一目見た瞬間からヒロインにメロメロで、可愛くて仕方がないヒーロー視点がとても楽しかったです。何回可愛いって言ったかな?笑 初恋同士の童貞と処女でしたが、強く求め合い情熱的で良かったです。もうページを捲るたびに胸キュンしてました。この心理描写とラブシーンのバランスが最高です!TL小説を色々と読んでいて、最後の方に取ってつけたようなラブシーンだけなら別に全年齢でいいし、物語自体が面白くても、肝心のラブストーリーが薄いなら恋愛小説である必要がないと思います。ですがこちらの作品はTLでしか得られないものが詰まっていて、個人的にTL小説とはこうあるべき!と思いました。番外編では2度目の初恋に、初めてのプロポーズ、1度目とは異なり心から結ばれた2度目の初夜が描かれ、痒いところに手が届くというか、恋愛小説として余すところなく良かったです。笑えるシーンもあり明るい気持ちにもなりましたし、もし試し読みで続きが気になったら絶対に買ったほうが良いです!期待を裏切らないと思います。
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  • 従順な御曹司の執着愛~ニセモノ悪女は永遠の恋に囚われつづける~

    宇奈月香/南国ばなな

    ドSヤンデレヒーローの執着にゾクゾク
    ネタバレ
    2025年5月23日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 惜しい〜!最後にヒーロー視点があれば完璧でした…!でも性癖にドストライク過ぎて星5です!このヒーロー、サイコパス味があって頭おかしそうだったから(ものすごく褒めてる)、最後にどかんとヤバさを堪能したかったー!でもヒーロー視点がない分、いつから計算づくだったのかとか、想像する余地があって妄想してしまいました。私は絶対に小学生の頃から飴と鞭を使い分けて、ヒロインを依存させていたと思います。ヒーローの未来のために長年嫌な女を演じていたヒロインに対して、ヒロインの周りから自分以外いなくなり、孤立していくことをほくそ笑んでいたヒーロー。やっぱりヤンデレたる者は、ヒロインを傷つけてでも手離さない気概があってこそですね。(両思いの場合に限る)再会後のヒーローの豹変っぷりも堪らなくて、細胞一つまで俺のもんに作り替えたのに〜的なセリフには死ぬほど胸キュンしました。ヒーローを恐ろしく感じつつ、そこまで求められることに喜びを覚えるヒロインも、ある意味同じ穴の狢というか。関係性は拗れても昔からお互いに一途で、絶対的な魂の片割れのような2人は、好みのカップルでした。終盤にはプロポーズもあり、相思相愛、幸せそうでほっこりしました。あとラブシーンがとにかく濃厚で激しくて!ドSヒーローの責めに大変ときめきました。しかも子供の頃からヒロインを離さないから他の女の影もなし。ヒロインと離れないために留年するわ後継者から降りるわ、人生捧げてるタイプのヒーロー好きです。ただ、やっぱりラストが勿体無くて。直前の電話で真相が想像できてしまうので、最後のインパクトが薄れ、唐突に終わった印象が。でも、これから先何度も読み返すこと間違いなしのお気に入りの作品になりました。どうかどうかヒーロー視点の続編が出ますように…!
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  • 死神騎士は最愛を希う

    蒼磨奏/森原八鹿

    執着と書いて愛と読む。まさにソーニャ!
    ネタバレ
    2025年5月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 蒼磨先生のソーニャ作品大好きです!溺愛系も良いですが、執着系も本当にお上手ですよね。ヒーロー視点が多く、ヒロインに対する執着心と独占欲をこれでもかと堪能できました。嫉妬心を抑えきれないヒーロー、良いですね。自制できず、寝ているヒロインを自分本位に襲ってしまうシーンが好きでした。(ヒロインが抵抗しないので、そこまで強引さはありません)ヒーローの甘い言葉の裏に潜む底知れない執着心と、そんなヒーローの仄暗さに気が付いていても、自分の全てを捧げるからもっと強く抱きしめて、決して離さないでほしいと願うヒロイン。この関係性が心に突き刺さりました。子供の頃に出会い、一緒に逃げようとするも引き離され、長年会えなかったにもかかわらず、お互いの存在だけが暗闇の灯火で、心の拠り所だった2人。蒼磨先生の作品は幼馴染設定のものが多く、いつも昔のエピソードが甘酸っぱくて好きです。今回も箒星を見るシーンがすごく良くて…。星空の下でのファーストキスに、「俺のものにしたい」なんて願い事、ドキドキちゃいます。執着心と独占欲の塊のヒーローですが、献身的にヒロインに尽くし愛を伝えて(囲い込んだ箱庭の中で)、ヒロインが徐々に心を取り戻していく過程に引き込まれました。ヒーローの愛の言葉によって、ヒロインの壊れかけた心が動き出すシーンはロマンチックで素敵でした。番外編も本編の雰囲気そのままで、ただ妊娠が判明してハッピー!なだけではない、2人の双方向の執着心が垣間見えて良い塩梅でした。(本編の終盤にある種付Rシーンが最高だったので、ヒーローの執着心が実ってニッコリです)まさにソーニャらしい歪んだ愛に、ミステリー要素があり、挿絵もセクシーで美しく、すべてに満足です!
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  • デスゲームの黒幕を愛の力でなんとかする方法

    クレイン/イトコ

    ヒロインとヒーロー妹の関係が好き
    ネタバレ
    2025年4月30日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ちょうど魔法学校もののダークファンタジー小説にハマっていて、タイトルに惹かれて購入。魔法やデスゲームの描写は少なめでしたが(TLだから当たり前か)、面白かった!意外と真性サイコパスなヒーローにしては人間味があって良かったです。結構アピールしてたけど、割とヒロインに袖にされてて不憫な感じがちょっと可愛い笑 完全にヒロインが手のひらで転がされているというわけではなく、ヒーローもヒロインに振り回されていたり、ヒロインの前では素直な好きの気持ちが表に出ていたり、その辺が胸きゅんポイントでした。最後にはやっとヒロインから愛の言葉がもらえて、報われて良かったね〜。しかも多分絶対童貞だったし、間違いなくヒロインが最初で最後の女だろうという信頼感があります。妹のシャルロットにも、サイコパスなりに愛情(?)らしきものを持っていて、同担拒否(もちろん推しはヒロイン)・同族嫌悪気味な兄妹のやり取りも面白かったです。というかシャルロットの方がヒーローよりキャラが立っていて、ヒロインとシャルロットのターンの方が読んでいて楽しかったかも!笑 逆にヒーローの出番が少なめだった気がします。婚約後ヒロインがヒーローの別邸で暮らし始めてからのエピソードが読みたかったし、そこでRシーン1回あっても良かったんじゃないかなと思ったり。もっと両思いになった2人のイチャラブが読みたかったけど、それだとまとまりが微妙なのかな。TLとしては若干物足りなくて星3.5ぐらいですが、お話自体が面白かったので星4です!ヒロインも強く美しく優秀なだけではなく、人間くさい部分があってとても魅力的でした。作者さんの他の作品も読んでみたいなと思いました!
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  • 猫かぶり王子の囲い込み大作戦~過剰な溺愛は遠慮します~

    春日部こみと/八千代ハル

    ラブシーンにめちゃくちゃ萌えました
    ネタバレ
    2025年4月26日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ヒロインかっこいい〜!いつもレビューはヒーロー中心の感想になりがちですが、ヒロインがすごく素敵だった!子供の頃からヒロインを囲い込む頭脳派・執着・溺愛系ストーカーな筋肉マンヒーロー(キャラが濃い笑)も最高ですが、負けないくらいヒロインの魅力が光ってました。当て馬モデルとその母親に、優秀なヒーローとあなたは釣り合わない、足を引っ張っていると言われた時に、理路整然とはっきり物申したヒロイン、かっこよくて惚れた…!ヒロインは子供時代、ヒーローをめぐって争う女の子たちの喧嘩を仲裁していたことから、裁判官というあだ名でした。それ自体はそうなんだ、くらいのエピソードでしたが、終盤ここでその設定が生きてくるんだ!?と秀逸さにびっくりです。前半は、ヒーローの愛情表現に対して鈍感すぎるヒロインにやきもきしましたが、恋心を自覚してからのヒロインの心情は狂おしく切実で、胸に響きました。それまでヒーローを解放しよう!とか明後日の方向に頑張り始めて、ええ…と思っていましたが、後輩とヒーローの関係を誤解し、初めての失恋と嫉妬にかられ大泣きするヒロインに、ヒーローへの深い恋情を感じられて良かったです。玉砕覚悟でヒロインの方から告白した展開も好きでした。ヒーローでもヒロインでも、ずっと関係性に甘えてきた方に、最後はえいやっと頑張ってほしいものです。そしても〜〜2人の初体験がほんっっとに理想そのもので!!ヒーローの余裕のなさと、興奮と、感動と…やっぱり幼馴染カップル(童貞と処女)の初めてからしか、得られない栄養があります!ヒロインが処女なんだから俺も童貞に決まってるだろ、とか堂々と言っちゃうヒーロー、タイプです笑 怖がるヒロインに対して、大事に、大事に抱くから…というセリフにも胸キュンしました。関係性は変わったけど、変わらない2人の軽快なやり取りも良かったです。(風林火山に笑いました)中盤でくっつくから、両想いになった後の2人も存分に楽しめるのがまた良いです。最後のヒーロー視点のラブシーンは描写が濃厚で、これまでの激重感情を堪能できて素晴らしかったです。幼い頃のおままごとのようなプロポーズ(幼馴染ものの鉄板で大好きなやつ)から物語が始まって、ラストには本物のクローバーの指輪が…最後の最後まで楽しませてもらいました!
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  • ずっと、君だけを 寡黙な黒騎士は生まれ変わりの元王女を今度こそ手放さない

    蒼磨奏/天路ゆうつづ

    もう一度ヒロインに会うために
    ネタバレ
    2025年4月21日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ヒーローの身を切られるような後悔と、もう一度どうしても会いたいという渇望に涙が出ました。走馬灯のように生きていた頃のヒロインを思い出し、あぁこんなにも愛していたと思い知る場面では、既視感はあるものの、切なくて胸が締め付けられました。全身の傷跡と焼け爛れた両手、そしてその傷を負った経緯から、ヒーローの強い切望と執愛が伝わってきました。ヒロインのためなら何を犠牲しても良いと、努力の末に身につけた剣技でさえ失って、人生捧げ尽くすヒーローがすごい。転生もの、死に戻りもので、ここまで命懸けだった物語は珍しい気がします。でも、そうだよね、命って重いよね、そんな簡単な話じゃないよね、と深く頷いてしまいました。ヒロインも、元の身体の持ち主であるフェリシアの分まで生きるためにもと奮闘し、彼女の命の上に今の幸せが成り立っていると、ちゃんと理解しているところが物語を奥深くさせているなと思いました。購入前から元の身体の持ち主のことが懸念点でしたが、ままならない体で死を待つだけという恐怖と絶望は計り知れないと思うので、自由な鳥になりたいと思う気持ちはわかる気がするし、苦痛から解放されて、安らぎを得ている様子に安心しました。孤独だった魔術師にとっても、フェリシアの存在が癒しになっているようで、何だかこの2人の組み合わせが好きでした。個人的に悲しい出来事があり、シリアスな部分が心に残りましたが、胸キュン要素も沢山ありました!まずフェリシアがヒロインだと気がついた後の、ヒーローの押しが強くて好きです。突然の強引なファーストキス(ディープキス)(めっちゃ長い)(これを待ってた)ご馳走様でした!寡黙なヒーローは口数が少ないのですが、他の人もレビューに書かれていた通り、それが甘えているみたいで萌えました。勝手に三つ編みにされたり、表情筋が硬い顔をむにむにされたり、パーティー会場で手を引かれてマカロン探しに付き合ったり笑、ヒロインにされるがままのヒーローが忠犬みたいで可愛い。フェリシアの体がもともと病弱なこともあって、Rシーンの描写は控えめに感じましたが、ヒーローも初めてで一途さに胸キュンしたし、終盤ヒロインに誘われて箍を外したヒーローが、より一層甘えん坊風になるのが良かったです。(そしてお約束の3回戦目に突入)最後の大円団的なハッピーエンドにも心が慰められる思いでした。素敵なお話でした〜!
  • 大好きだった婚約者に魅了の魔法のせいで婚約破棄されました。

    桜井りょう/椎名さえら

    どのカップルも尊い!最高のコミカライズ!
    ネタバレ
    2025年4月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 終わってしまったーー!原作の続きまで読めて感無量です。主人公カップルであるライリーとシエナはもちろん、もはや裏主人公であるアーセムとカイリーまで、なんて尊いんでしょうか…。涙 そして最後にはネイサンにも運命の恋が!多幸感あふれる最終巻に、心の中で拍手喝采です。原作が素晴らしいのは勿論ですが、桜井先生の表現力も素晴らしすぎます!!コミカライズって、原作で自分が好きなシーンを読んだ時に、もう少しここクローズアップしてほしかったなとか、印象的な場面にしてほしかったなとか思うことがあるのですが、残念な点が一つもなかったです。すべてが期待以上で、完璧で、こんな100点満点?いや200点満点?のコミカライズも中々ないと思います。少女漫画チックな絵柄でありながら、Rシーンの色気も凄まじく、全年齢じゃなくて良かった…!と感謝しかありません。あと、私はアーセムとカイリーが特に好きです。当て馬である悪役令嬢の生い立ちや人間性をここまで掘り下げて、こんなにも魅力的なキャラクターとして描かれている作品は他にない気がします。貧しいながらも無邪気に笑い合う幼い2人が、そしてカイリーの記憶が戻るまでの間、仮初の2人きりの生活を楽しむ様子が、本当に本当に愛しくて。髪飾りのエピソードもすごく好きです。いつかの約束、果たせて良かったね…もうキュンキュンです。もともと幼馴染カップル大好きなので、めちゃくちゃ刺さりました。アーセムが一途すぎるんです!!貧民街出身でありながら、カイリーを追いかけて貴族の屋敷の使用人になるまで、どんなに努力したことでしょうか。ヒロインに人生捧げるヒーロー、大好きです。アーセムもライリーも文句なしの良い男、100パーセント信頼できるヒーローで、最近流行りの(?)不誠実なヒーロー(が後悔してからの元サヤ)より私は好みです。あとがきにもありましたが、ぜひぜひネイサンの恋の続きを読みたいです…!もう出会って早速恋に落ちた2人の表情が絶妙で、今後の展開にときめきしかありません。椎名先生、何年でも待ちますので、いつかネイサンのお話をよろしくお願いします!!
  • 蒼玉の王子様とシークレットベビー ~二年ぶりに王都で会った大好きな人に赤ちゃんがいたので田舎に帰らせていただきます!?~

    夜明星良/天路ゆうつづ

    お手本のような幼馴染カップル!
    ネタバレ
    2025年4月15日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 読後感がめちゃくちゃ良い…!終盤、悪役の自分語りが少しくどく感じてペースダウンしましたが、家族から子供達へ受け継がれていく愛の物語だったとわかり、最後の方は思わず涙が…。人と人との出会い、家族の繋がり、大切な人の幸せを祈ること、そこに生まれる愛の温もり、しっかり伝わってきました。お手本のような幼馴染もので、幼馴染カップル好きの方におすすめです。お家がお隣同士で、子供の頃から家族ぐるみの付き合いがあって、お互いにずっと好きでっていう設定だけで優勝なんですが、そんな2人の両片想いを存分に楽しめました。すれ違いものって、すれ違う理由にいかに納得感を持たせるかが難しいところ。赤ちゃんの存在がある以上、何を言われても信じられないティーナの気持ちは当然だし、彼女に命の危険が迫っていることを伝えたくなくて、真実をはっきり言えないヴォルフの立場もわかるので、その辺の設定が上手いなと。私だって恋人できたもん!みたいな見栄を張るティーナの気持ちもさらにわかるし、そこから絶対に振り向かせてやる!と奮闘するヴォルフも良かった。またティーナの気持ちが切なくて。好きな人そっくりの赤ちゃんが可愛くて愛しいけど、本当の母親に嫉妬して苦しい。有名な騎士となったヴォルフには自分は釣り合わない。いやー、この切なさこそすれ違いの醍醐味!これよこれ!!ただ、web版のヴォルフの方がかなり取り乱していて、嫉妬に駆られて強引に関係を持つ展開も好きだったので、少し物足りなさも感じました。もうちょっと感情剥き出しにしてほしかったかな!(私の好みの問題です。)でも逆に、こちらは正々堂々とティーナの心を掴むため、惜しみない愛情表現と行動で示すところが誠実だったし、甘々の態度が良かったです。ラブシーンをお預けされた分、初体験のときめきと甘酸っぱさは断然こっちかな…!お互い相手が初めてだったとわかって喜んでるのが可愛い。慣れてないのが丸わかりで、初々しくて可愛い。やっぱり幼馴染カップルは童貞と処女に限る!結局、web版もこちらもどちらも好きです!笑 星4にしたのは、悪役がテンプレっぽいというか典型的で、人物像に深みを感じられず…。それなりに出番もあったので、もう少しヒールとして魅力があれば良かったなと思ったり。でもとにかく一途な2人の恋模様や、それを温かく見守る家族の絆が素晴らしかったので、買って良かったです!!
  • あやかしの執愛 黒き蛇は無垢な乙女を夜ごとに貪る

    蒼磨奏/すみ

    溺愛あり、執着愛あり、涙ありの最高傑作
    ネタバレ
    2025年4月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 前二作品も最高に大好きですが、シリーズ最高傑作ではと思うほど良かったーー!涙 正直、鬼惑の花嫁と妖狐に嫁入りが良すぎて、超えるのは難しいかなと思っていましたが…全然そんなことなかった!「時雨」って、何て美しくて尊い響きなんでしょうか。どうしてヒーローはヒロインを助けたのか?そばに置いて大切にするのか?ヒロインが失った記憶にはどんな過去があったのだろうと気になって読み進めましたが、あぁそういうことだったのかと…感動しました。ひとりぼっちだった2人が出会って、いつしか愛情と信頼が芽生えていく、その様子がとても尊かったです。ある事件がきっかけで離れ離れとなりますが、その時のヒーローの悲しみ、苦しみ、あまりの悔しさに胸が打たれました。そしてヒロインと過ごす時間がかけがえのない幸福なものだったと気づき…涙が止まりませんでした。他の作品でも思いますが、物語の構成がお上手だなと!どこでどのエピソードを持ってくるのか、真相を開示するのかという、ストーリーの流れが素晴らしかったです。しかもエピソードの一つ一つにときめく要素があって、最初から最後までずっと胸キュンしてました。イチャラブシーンのバランスやシュチュエーションにも大満足です。ずっとヒーローがヒロインのお世話してるのが可愛い。世話焼きヒーローの溺愛と、たとえヒロインに拒絶されても二度と手放さない、ヒロインの意思に反していても構わない、という仄暗い執着愛も随所に感じられました。しかも人型のヒーローにも蛇の生態が色濃く出ているのが良い。数日間に渡っての…とか、…が2本あるとか。でもヒロインもヒーロー大好きだから、全部受け入れちゃうんですよね。1mmも恐れずに異形のヒーローに懐いている図に萌えます。蒼磨先生らしいヒロインでした。(先生のヒロインいつも好きです)大好きなあやかしシリーズ、どうかどうか続いてほしい。ヤンデレ好きとしては今作が一番好みでしたが、鬼と妖狐のヒーローも最高なので激しくおすすめです。ちなみに今作も、寿命差の問題をしっかり解決済みでした!これからも先生の作品が楽しみです!!
  • 私とこわれた吸血鬼

    厘のミキ

    星5じゃ足りません!間違いなく名作です!
    ネタバレ
    2025年4月2日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 心の底から感動しました涙。まさかTL漫画でここまで感慨深く感じるなんて。子供の頃に読んだ大好きな少女漫画のように、ようちゃんと樹ちゃんのことを一生忘れない気がします。最初はスプラッターなシーンが多く、話の先が見えなかったり、2人の行く末が不安だったりして、評価が分かれるところだと思います。でも、ぜひ色んな方に最後まで読んでいただきたい…!2人は恋人だけど、捕食者と食糧でもあるので、これは恋なのか?依存なのか?愛って何だろう?と、考えさせられる作品でした。でも最後まで読んでみて、紛れもなく恋で愛だったと、私は思いました涙。忘れられないシーンやセリフは沢山ありますが、吸血鬼であることにずっと苦しんできたようちゃんが、樹ちゃんの言葉でやっと自分を肯定できた場面は、涙が止まらず…。何度もぶつかり合って、悩んで苦しんで試行錯誤して、でも絶対に一緒にいることを諦めない2人が選択した未来を、行き着いた結末を、2人にとっての幸せを、ぜひ色んな方に見届けてほしいです。もちろん、お互いのことが大好きな2人のイチャラブと、絶妙にバカっぽいラブコメ感もとにかく最高です!!読めば読むほど深みが増す作品でありながら、ちゃんと少女漫画的なときめきと、TL的な濃厚なラブシーンがあって、重くなり過ぎないバランス感が素晴らしいです。個人的に「こどちゃ」に迫る名作だと思っています。厘の先生、こんな素晴らしい作品をありがとうございました!
  • 溺愛中毒

    蒼磨奏/芦原モカ

    やっと聞けた愛してるの破壊力が…!
    ネタバレ
    2025年3月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ピュアな純愛ものです。物語の始まりは仲の良い婚約者同士の2人。記憶喪失後にヒロインが出会いから婚約に至るまでを振り返る構成がお上手で、切なさ増し増しでした。ヒロインの気持ちに涙が出ましたが、2人とも愛情深く、当て馬や極悪人が登場しないので、安心して楽しめました。(犯人も戦争の被害者で可哀想だった…。)ヒーローとヒロインが二度目の恋に落ちていく流れが良かったです。記憶喪失ものの醍醐味ですね。蒼磨先生のヒロインはやっぱり好きだな〜と思いました。何があっても側にいるという約束を守るため、冷たくされても何度も立ち向かうヒロイン。ヒーローの前では笑顔を見せて気丈に振る舞うヒロイン。誰にも心を許さなかったヒーローが心底惚れるわけです。ヒロインにだけに懐くヒーローは何回読んでも良い…!溺愛中毒というタイトルは少し違うかな?と思いましたが、ヒロインは前向きで素直な性格のため、オープンな愛情表現がなくともしっかり愛を感じ取っていましたし、読者にもヒーローの深い愛情が伝わってきました。そして普段は口下手でぶっきらぼうなヒーローだからこそ、幸せにする、ずっとそばにいてほしい、愛している、という直球の愛の言葉の破壊力が…!すごい…!プロポーズにもかなりグッときました。俺様ヒーロー好きとしては、ヒロインに対する不遜な言動やラブシーンでのSっ気にも萌えました♡強いて言えば、呪いが解けた後、記憶喪失中のヒロインへの仕打ちを知って、もっと労わってあげる描写が読みたかったかも。あとこれは完全に私の願望ですが、ヒロインに口で…をリベンジ(?)してほしかった…!笑 好みのカップルだったので、いつか番外編が読めたら嬉しいです。
  • どうせ捨てられるのなら、最後に好きにさせていただきます

    セレン/碧貴子/すらだまみ

    ストレス展開を上回る素晴らしさ!!
    ネタバレ
    2025年3月15日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ストレスも感じましたが、それを上回るほど面白かったので星5です…!ヒーローがプライド投げ打って、何度も食い下がってヒロインを引き止める場面、ものすごく刺さりました!ヒロインがきっぱり拒絶したのが良かった。ショックを受け愕然とし、傷つきながらも足掻くヒーローが最高!しかも、それなら王太子をおりる、とまでよくぞ言った!前半のヒーローの言動はひどいですが、全編を通して、とにかく表情の良さが作品をプラス評価に押し上げています。言葉よりも雄弁に、本当は愛していることが伝わってくるからこそ、ヒーローを許せたしツンデレ可愛なと思えました。傷ついた顔、切ない顔、照れた顔…様々な表情に胸きゅん必須です!めちゃくちゃ恋してるなと。ただ、やはり事情があったとはいえ、ヒロインの前で別の女性に触れて愛を囁くヒーローは苦手です。(地雷の方要注意)ヒーロー兄の「ヒロインに素直に向けることができない感情を、リーリエの中に見出そうとしていた」というセリフ、またヒーローの「自分の気持ちを誤魔化すために、リーリエとその気持ちを利用した」というセリフ。読解力と人生経験の乏しさのせいかもですが、理解できず…。つまり別の女性に優しくして愛情を得て、自分も愛情を返すことで、満足感を得る?自己肯定感を保つ?依存先を増やして心のバランスを取る?傷つかないようにする?気持ちが軽い分、簡単に優しくできたのでしょうが。1番気になったのが、愛情の大きさと深さは別次元だとして、結局リーリエのことを女性として愛していたのでは?という点です。妹のような感情って、実際の妹に対する愛情とは別物だと思います。兄妹のように育ったわけでもないのに。燃え上がるような激しい愛もあれば、穏やかで心が安らぐような愛もあって、それぞれ別の形の幸せがあると思います。国政のことは抜きにして、もしリーリエと結婚していても、それはそれでありだったのでは…。体の関係がなかったのが救いです。終盤、過去を許して問い詰めず、1番ほしかったもの(ヒーローとの未来)を手に入れたヒロインは良い女すぎるし、賢い!私だったらもっと後悔して泣いて謝って、弁明してほしかったな。番外編のヒーローは文句なしです!よりヒロインにメロメロでポンコツ気味なヒーローが可愛い。ラブラブな2人に大満足です。クズさ加減を許せるかどうかで評価が分かれると思いますが、私は購入して本当に良かった!
  • 淫愛の神隠し

    山野辺りり/吉崎ヤスミ

    予想外の溺愛!!
    ネタバレ
    2025年3月11日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かったー!予想外に溺愛風味、ワンコ感のあるヒーローで得した気分!しかもヒロイン以外には興味関心ゼロ(というか石ころくらいに思ってそう)なタイプで、理想的なソーニャヒーローです。人外の力と人間離れした思考を持ちながら、自分と同じくらいヒロインからも求めてほしいという切実さには人間味があって、そこも良かった!あとがきに純度100%のピュアラブとありましたが、確かにヒロインだけを求め続けるヒーローはある意味純粋と言うか無垢。しかも最後にはヒロインの前世から続く物語だったとわかり、ヒーローの愛の深さが伝わってきました。人間に恋した神様の時を超える愛、素敵です。薄ら寒い雰囲気を楽しみつつ、言うほどホラーじゃないから怖い話苦手な人でもいける!と思ったら最後に来た!!笑 でもそれも含めて面白かった!中盤から一気に閨シーンが増えて食傷気味になってもおかしくなかったけど、官能小説並みの表現力とバリエーションの豊富さで楽しめました。(言葉を選ばずに言えば、エロシーン素晴らしかったです!笑)前半の怪我をしたヒーローへの入浴介助や給餌シーンでの触れ合いも、艶っぽくてドキドキしました。また関係を持ってしまってからの、さらには婚約者が登場してからのヒロインの心の葛藤がリアルで引き込まれました。水底の花嫁でも思いましたが、相反する複雑な心の揺れを描くのがお上手です!背徳感に苛まれながらも、惹かれていくのを止められないヒロインに、綺麗事だけではない情念を感じました。身分差の醍醐味は、身を引いたヒロインを追いかける、追い縋るヒーローだと思っているので、その展開が見れなかったのは少し期待と違いましたが、妾でも良いからそばにいたいと思うほどヒーローに強い気持ちを抱くヒロインも良かった。双方向の執着心良いですね。ちなみに逃げるヒロインを追いかけるヒーローは、作者様の影の花嫁が大大大好きです!!ヒーローは人間の文化や感覚に疎いため、婚約者と結婚することでヒロインが悲しむことがわからず、別の女と形だけの結婚をすることに抵抗がなかったことに少しモヤつきました…でも結果ヒロインを自分から奪おうとする者たちを皆殺しにし、幸せにする、今度こそ間違えないと言ってくれたので安心しました。勿論ヒーローは身も心もヒロイン一筋なのでご安心を!ソーニャ公式の番外編も良かった!!ヒロインにお世話されたいヒーロー可愛い♡
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  • 怪力王子と妖精令嬢 クールな幼なじみは可愛いすぎる婚約者に触れたくてしょうがない

    蒼磨奏/コトハ

    可愛い幼馴染カップル
    ネタバレ
    2025年3月2日
    このレビューはネタバレを含みます▼ こちらの作品に限らず、蒼磨先生の幼馴染カップルが好きです!いつも子供の頃のストーリーが可愛くて、成長していく2人の距離感の変化に胸キュンしています。ちゃんと幼馴染という設定が生きているし、2人の関係に特別感があって、無類の幼馴染カップル好きとして嬉しい限りです!ヒロインはおっとりしていて、女の子らしくて可愛いけど、それだけじゃないのが蒼磨先生のヒロインですよね。懐が深くて、肝が据わっていて、度胸があるティナちゃんが逞しくて素敵でした。口下手なルーカスにはもう少し言葉での愛情表現を頑張ってほしかった部分もあるけど、嫉妬してグラス割って強引にキスする展開、大好物です!ご馳走様です!!ヒロインを自分の力で傷つけない為ずっと遠慮がちだった分、最後のラブシーンでは強引なヒーローが見れたのも良かった◎好きな人には、苦しいほど抱きしめてほしいよね…!主人公カップルの性格もあって、全体的に甘くて優しいお話でした。(星4なのは、蒼磨先生のソーニャ作品と妖シリーズがものすっっごく好きすぎるせいです。)
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  • 染色令嬢の溺愛結婚事情 妹の元カレの公爵に嫁いだはずが彼は私だけを愛しているそうです

    茜たま/Ciel

    文句なしの溺愛ヒーロー!
    ネタバレ
    2025年2月24日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 作者買いです。タイトルを裏切らない、文句なしの溺愛!文句なしの頼れるかっこいいヒーロー!ここぞという時に決めてくれて、ヒロインの夢を一緒に追いかけてくれて、一途でヒロインのことが大好きで、百点満点です!茜たま先生の、とにかく愛情表現と下心(笑)がオープンなヒーローがいつも好きです。ヒロインのことが可愛くて堪らなくて、好きな気持ちも欲望も全部口に出しちゃうヒーローに萌えました。十年間一度も会えなかったのに、アニエスにとっては毎月贈られる花が、そしてセイランにとっては幼いアニエスの言葉とお礼のお手紙がずっと心の支えで、そばにいなくても想い続けてきた2人の関係が良かったです。やっぱり一途なカップルは推せます。ヒーローの見た目に反して手慣れてなさそうな感じにも好感が持てました。昔からヒロインのことが好きで、いつか結婚しようと心に決めていたのに、明らかに経験豊富そうだと、??ってなるので…。どことなく手探りな様子でヒーローへの信頼度が上がったし、超絶セクシーなイラストが出てくるたびに、そのギャップに胸キュンしました。ヒロインは長年見下され続けてきたけど、オタ活並みの熱量で染色事業に邁進しているので、前向きで明るい印象です。生き生きしてます。色を作り出す仕事って素敵ですね。後半からは、理不尽な扱いを受け入れてはダメだと、大切なものを奪われないために立ち向かうヒロインがカッコよかったです。最初から最後まで主人公カップルの言動やその背景に納得感があり、残念な点や違和感が1ミリもなくて、さすがでした!中盤でヒーローがずっと好きだったことを潔く告白して、ヒロインが素直に応えてくれたから、拗れすぎなかったところも良かったです。また、花の色に例えた人間の持つ多面性に関するエピソードが、物語に奥深さを与えていました。当たり前だけど自分から見えている部分だけが全てではないし、アニエスの言葉を繰り返し思い出したセイランが、人間を一面だけで判断せずに、周囲との信頼関係の構築を諦めなかったところに、私も感銘を受けました。妹が嘘をついた理由にも共感できたし、仲良し姉妹に戻れて良かった。もう好きなポイントがあり過ぎて書き切れないのですが、ヒーロー視点も分量があって抜かりないし、いちゃラブ(おっぱい大好きなヒーローによるおっぱい責め笑)も大満足だし、超美麗のイラストも最高でした!次回作も楽しみです!!
  • 死ぬほど結婚嫌がってた殿下が初夜で愛に目覚めたようです

    栢野すばる/らんぷみ

    新感覚のヒーロー!面白かった!
    ネタバレ
    2025年2月21日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 栢野先生の獣シリーズが好みだったので購入。冒頭からもうヒーローとヒロインの力関係(?)が歴然としていてワクワクしました笑。ヒーローの奇人変人狂人っぷりが素晴らしく、やっぱりソーニャのヒーローはこれくらいぶっ飛んでないと!!意外だったのは、サイコパスというより重度のPTSDという感じ。ある意味歪んでいなくて、純粋な印象でした。ヒーローはずっと苦しんでいて、ヒロインが生きる希望となって導いていくのが良かったです。ヒーローside多めでした。ヒロインにだけ懐く狂犬ヒーローと、そんなヒーローを躾けようと奮闘する逞しいヒロインのラブコメ、面白かったです!個人的にツンデレヒロイン苦手なのですが、ルリちゃんはそこまでツンデレ過ぎなくて良かったです。デレが顔に出ちゃうタイプだからバレバレで、ヒーロー大喜び笑。最後にはもう少し言葉でも素直になってほしかったかな?でも根性があって生命力溢れるところが魅力的でした。声デカ令嬢というパワーワードに笑いましたが、まさかの最後まで(ソーニャ番外編まで笑)その設定が生きていて面白かったです。ちゃんとソーニャらしい設定なのに、ヒロインのメンタルのおかげて、ほのぼのラブコメストーリーに仕上がっていました。pixivにSSもアップしてくださって、嬉しかったです。ヒーローもヒロインも幸せそうで何より!また栢野先生の新作がソーニャ文庫で読めますように…!
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  • 鬼惑の花嫁

    蒼磨奏/獅童ありす

    ツンデレヒーローの愛の言葉の破壊力
    ネタバレ
    2025年2月12日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 妖狐に嫁入り(蒼磨先生の別作品)の世界観が好きな方に、すごくおすすめです!!序盤からラブシーンがあった妖狐ヒーローと比べると、こちらは主人公カップルが結ばれるのが割と遅めで、最初はいちゃラブ控えめかな?と思いましたが、全然そんなことなかったです!中盤からどんどんヒーローの甘さが増して、無事いちゃラブ満喫できました。妖狐同様に幼馴染で両片思いの二人。ぶっきらぼうで感情表現が苦手なヒーローは、長年ヒロインに素直に優しくできなかったけど、そんなヒーローだからこそ、何度も繰り出されるどストレートで、情熱的な愛の言葉に悶えました。悠久の愛ってロマンチックすぎる。ヒーロー視点も、一途さが伝わってきてすごく良かったです。他の女性に誘われても、「男として触れたい相手は一人しかいなかった」という言葉にやられました…!人間と妖の美意識の違いもあると思いますが、ヒロインがおばあちゃんになっても独占欲バリバリで甘い態度だったのも素敵。ヒロインは、最初少し変わったキャラクターだなと思いましたが、読み進めるうちになるほどと思いました。自分を食い殺すかもしれないヒーローを信じ(実際過去に大怪我をしている)、恐れずに愛するヒロインは、度胸と勇気があって魅力的でした。自分の首に噛みつきそうになっているヒーローにキスして口を塞いて、ずっと落ち着くまで抱きしめてあげられるヒロインなんて、撫子ちゃんしかいない…!ヒロインからヒーローにキスする場面も多くてそこも良かったです。そして、この作品を購入する時に最も懸念点だった寿命の問題ですが、他の方のレビューを信じて正解でした…!ヒロインが先に年老いて、ヒーローを一人置いて行ってしまうラストだったら、どんなに美しくまとめられていても嫌だなと思っていて。(ラブラブハッピーエンドしか受け入れられない)でも安心してください!笑 ヒロインは若返って(?)ヒーローと悠久の時を共に歩んでいきますので…!イラストは作品の雰囲気と少しイメージは違いましたが、ヒーローとヒロインのビジュアルもラブシーンも好みでした!蒼磨先生の作品はまだ五つしか読んでいませんが、どれも面白くて、もう全制覇したい気持ちです!これからも先生の新しい作品をたくさん読めますように!
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  • 妖狐に嫁入り 美しきあやかしの一途すぎる淫愛

    蒼磨奏/氷堂れん

    素直じゃないヒーローの溺愛!
    ネタバレ
    2025年2月6日
    このレビューはネタバレを含みます▼ このお話めちゃくちゃ好きなやつだ〜!個人的に百点満点の溺愛!ヒーローの言動がいちいちツボで、皆さんがレビューで可愛いって言ってる意味がわかりました。ヒーローは妖の中でも秀でた一族である妖狐の当主。ちょっと偉そうで、いつもすましていて、クールな感じ…なのですが、ヒロインへのラブがまったく隠しきれていない!笑 初夜の直前、緩み切った顔を目撃されるヒーローに期待感が膨らみましたが、間違いありませんでした。笑 もう序盤からヒロインのこと大好きなんだな〜って伝わってきて、終始安心して楽しめました。ヒロインとの目眩く初体験に夢中になって、暴走気味になってしまう余裕のなさにも胸キュン。二人はお互いに子供の頃から意識し合っていた関係で、特にヒーローはある出来事がきっかけで自分の気持ちをはっきり自覚していたので、この設定で無駄に手慣れていて余裕のある感じだと、どこで経験値積んできたんだよ!となるのですが、正真正銘ヒロイン一筋のヒーローは誠実で良かったです。ラブシーンは3回くらいあるのですが、ずっも愛いって連呼してて、ヒロインが可愛くて堪らなくて、愛でたくて仕方ないんだな〜って。溺愛最高!他にも、結婚前にヒロインへ自分の優良物件ぶりをアピールしようと一人でベラベラ喋り過ぎて反省したり、気合いを入れた初デートでプランをミスって落ち込んだり、ヒロインの保護者に何年も結婚の許しをもらえず、ついにブチギレで本人不在の中大告白をかますヒーロー(本人には素直にアピールできないヘタレ感)とか、完璧そうに見えても人間味があって愛おしく感じました。ヒロインも魅力的な子で!半妖のヒロインは幼少期閉じ込められていましたが、妖の保護者に引き取られた後、周りから愛されて育ったおかげで、おおらかで前向き性格です。おっとりしているけど仕事ができる働き者だし、姑に嫁いびり(仮)されても気づかない図太さで、良い意味で繊細じゃない。基本的に悩んでもクヨクヨせず好感が持てました。褒められると嬉しくて、すーぐニコニコしちゃうのも可愛い!笑 素直なヒロインだからこそ、ヒーローも溺愛したくなるんだろうな。溺愛あり、妖界での事件でハラハラあり、二人の愛に涙あり、わしゃわしゃモフモフありで、ストーリー全体を楽しめました。多様な妖が暮らす銀嶺街の様子にもとってもワクワクして、この世界観が好きです!スピンオフが読みたい!
  • ソーニャ文庫アンソロジー 騎士の恋

    富樫聖夜/秋野真珠/春日部こみと/荷鴣/yoco

    ソーニャのコンセプトそのもの!
    ネタバレ
    2025年1月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 4話目が超お気に入りで、繰り返し読み返しています。私がこのレーベルに求めるものがすべて詰まっていて、お手本のような作品だと思いました。生まれた時から孤独で、優しくしてくれた唯一の人を、理不尽に失ったヒーローとヒロイン。偶然にも似た境遇の中、泣いているヒロインを放って置けず、自分の感情も知らないまま近づいたヒーロー。自分を大切にしてくれるヒーローがいつしか心の拠り所になったヒロイン。惹かれあっていく2人に必然性を感じました。お互い初恋同士なところが良かったです。成長していく2人の交流シーンが可愛らしく、でも幼いながらにヒロインに真っ直ぐなヒーローにドキドキしました。こちらの作品、ヒーローのセリフと心理描写が、とにかく、めちゃくちゃツボで…!ヒロイン以外は人間とも思わず、ヒロインを手に入れるためならどんなことでもするし、そのためならヒロインをも陥れる。そんな身勝手なヒーローが私の理想なので(ソーニャとしては)、もうアルバンがドストライク!全て計画済みなんですよね。自らエーディトを牢獄に入れるように指示し、絶望と死ぬほどの恐怖を味合わせておいて、「あなたの騎士である俺が来たから、もう大丈夫ですよ」と救出し(最高)、城に連れ帰ってからも、わざわざ牢獄のことを思い出させて、「外は危険だ、あなたを失いたくない、あなたを外に出すつもりはないし、永遠に俺が守ります」とか何とか言って(最高オブ最高)、外の世界への恐怖で怯えるヒロインを優しく囲い込む…という。他にも「全員、生きる価値がない」とか、「世界が妻にふさわしくない」とか、「自分が死ぬときは連れていく、躯すら渡さない」とか、とにかく性癖に刺さりました。アルバンの執着愛に痺れます。ラブシーンも少し変態っぽくて笑、でも両思いだからちゃんと甘さもあって良い!そして私にとって重要なところは、ヒロインがヒーローのそばにいて、ちゃんと幸せだということです。お互いに、あたなだけ入れば良い、と言う関係性が良かったです。ヒロインは一生、ヒーローを心優しい人だと信じ、愛されて大事にされて幸せなんだと思います。もちろんヒーローも幸せそうです。まさに歪んだ愛は美しい、というレーベルのテーマそのものだと思いました…!同じくソーニャ好きの方におすすめします。本当に好きなシーンがあり過ぎて、しおりを挟んでいたら、とんでもない量になりました笑。
    いいね
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  • 愛が重い騎士公爵は、追放令嬢のすべてを奪い尽くしたい。

    海原ゆた

    相思相愛という言葉は、2人のためにある!
    ネタバレ
    2025年1月25日
    このレビューはネタバレを含みます▼ この2人ほど、この言葉を体現しているカップルはいるでしょうか…⁉︎執着愛がテーマのTL小説を昔からたくさん読んでいますが、だいたいヒロインより、ヒーローの方が愛が重いんですよね。それはそれで大好物なのですが…!あいきしの素晴らしいところは、ミハエルの激重感情と同じくらい、リシーもミハエルのことが大大大好きなところ!!ミハエルが不安になるたびに、すぐに察知したリシーが惜しげもなく愛情表現&フォローすることで、徹底的にミハエルの闇落ちを防いでいるのが強い!対ヤンデレの最強ヒロイン!!しかもそれが、ミハエルを愛してやまない心ゆえの、自発的で自然な行動なんです。(実際、元婚約者と恋愛的には上手くいってなかったため、本当に元婚約者のことが好きで頑張ってアプローチした聖女に奪われている)ミハエル、良かったね…!涙 2人がほんっっとうに幸せそうでラブラブで尊いです。いつまでもイチャラブシーン見ていたい…。次の更新が待ち遠しいけど、終わってほしくない、永遠に続いてほしい。他にもあいきしの好きなポイントは無限にあるので、ここには書ききれません…!星5じゃ足りない、星100個くらい付けたいです!大好きです!!
  • オオカミ王子の発情お世話係~甘咬み求愛からは逃げられない!?~

    権田原/茜たま

    2人がエロ可愛い過ぎて胸きゅん…!
    ネタバレ
    2025年1月23日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 絵が綺麗でふんわりしたタッチが好みです。もう最後までしてるのに、2人とも純情で照れまくりなのが可愛いです。勘違いしないようにと予防線張ってるけど、どんどん惹かれあっていく様子が甘酸っぱくて少し切なくて、胸がきゅんきゅんします。優しくてマシュマロボディのソフィアはエロ可愛いし、真面目で誠実なレヴァンの余裕ない表情が、セクシーで堪らないです…!お互い好意が滲み出てるので、すでに甘い雰囲気が漂っているのが良いです♡ひたすら切ないのは苦手なので…。早く続きが読みたい〜!
  • 大好きな護衛騎士を決心して手放したはずなのに、なぜか彼が何度も会いに来ます【シーモア限定特典SS付】

    四季夏果/今井蓉

    追いかけるヒーローが好きな方におすすめ!
    ネタバレ
    2025年1月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 何が最高かって、昔からお互いのことだけを一途に想っている2人なのに!なのに、ヒロインは周囲の噂話に惑わされてヒーローの気持ちを誤解し、成長するにつれて素直に好意を示せなくなって、ヒーローは歳の差や立場の違いから想いを返せず、兄王子に釘を刺されているせいもあり護衛騎士の枠を越えられず。気持ちがすれ違ったまま迎えた念願のファーストダンス。そして冒頭の「護衛騎士の任を解きます」のセリフに繋がる、この流れ…!(歴の長い両片思い最高…!)ファーストダンスのシーンめちゃくちゃ好きで、ヴァレイフはフェローネが成人したことによって、やっと正式にアプローチできると、彼女との未来を考えて浮かれているんですね。かたやフェローネは、最初で最後の思い出にとファーストダンスを踊っているんですね。この後に告げる言葉への覚悟を決めて。今まで側にいてくれたことへの感謝と贖罪の気持ちを持って。この対比が、何とも言えず切なくてもどかしくて、胸に込み上げてくるものがあります。でも両片思い100%なので、この後の展開を楽しみに、存分に胸キュンできるという安心設計。そして、その先もめちゃくちゃ良いんです。彼女にとっては恋ではなく幼さゆえの憧れだったのかもしれないと思いつつも、10歳も年下のヒロインを諦めきれず、大人気なくやや強引にアプローチを重ねるヴァレイフの、真っ直ぐさ、焦り、嫉妬…大変美味しいです…!今までずっと脈がない態度を取られたせいで、シンプルに受け止められないフェローネと、どこまでも追い縋るヴァレイフから滲み出る、余裕のなさ。余裕のない年上ヒーロー好き過ぎる!
    個人的に、主人公2人がジレモダし過ぎてると、何でそこまで頑ななの?とか、玉砕覚悟でストレートに告白せえ!と一喝したくなるというか笑。ある種のストレスを感じる時もあるのですが、四季先生の作品はいつも感情の機微が丁寧で共感しやすく、さらに今回は加筆部分によって、より2人の言動に納得感が出たと思います。王女といえど、17歳の女の子らしい感情の揺れ動きと、なぜヒーローと距離を置こうと思ったのか、なぜ彼の行動を素直に受け止めることができないのか、すごく理解できました。
    他にも好きなポイントがたくさんあって、もう感想書いてるうちに、また読み返したくなってきています笑。
    書き下ろしでイチャラブもたくさん読めて、SSもあって大満足です。今後の作品も楽しみにしています!!
  • 【全1-6セット】「君を愛することは決してない」と言った王太子が、毎晩私の淫夢を見ているなんて聞いてません!【イラスト付】

    茜たま/天路ゆうつづ

    書き下ろし最高
    ネタバレ
    2025年1月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 期待以上に書き下ろしが良すぎました…!本編は本物のシャノンとダリウスよりも、偽物がイチャイチャしてる方が多かったので笑、もっと2人のいちゃラブが読みたい…!となっていたところ、番外編①の蜂蜜チャレンジ(?)最っっ高でした!!ダリウスにとっても読者にとっても、ご褒美でしかない。蜂蜜後のお風呂シーンもラブラブ甘々で最高…。好きすぎて何回も読み返してはニコニコしてます。
    番外編②の妄想の裏側は、「シュチュエーションに節操がなさすぎる」ダリウスにめちゃ笑いました。でも、シャノンへの妄想だけがダリウスの心の拠り所だったんだなあと思うと切ない部分もあり、物語の解像度が上がったというか、深みが出たと思います。いちゃラブ番外編目当てに購入しましたが、こちらの片思い時代のお話もとても良かったです。
    番外編③の、楽しそうにおしゃべりするシャノンとラジャを見て、我慢できずに割り込むダリウスのお話も面白かったです。無理やり会話に入って、勝手にびっくりしてカッコ悪いところ見せて、その日は落ち込んで寝れなかったダリウス…笑
    そんなダリウスの妄想を、笑って丸っと受け入れて、唯一無二の想像力だと言ってしまえるシャノンも、最高のヒロインです。連載当時の一話目を思い出すと、良く2人がここまでたどり着いたな〜と感慨深くなります。あのダリウスが、ここまで感情ただ漏れに甘くなるとは…!

    本編はムーンに残っていますが、3つの番外編どれもとっても良かったので、WEB版既読済みの方にもおすすめです!
  • 水底の花嫁

    山野辺りり/DUO BRAND.

    私の中では最高傑作です。
    ネタバレ
    2025年1月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ いつまでも読み継がれてほしい名作です。何年も前に初めて読んだ時の衝撃を、今でも覚えています。定期的に読み返しているので、もう何回目かわかりませんが、やっぱり面白いなぁと。セリシアが記憶を取り戻した場面、自分もその場に立っているかのような臨場感があって、ものすごくドキドキして、ページを捲る手が止まりませんでした。個人的に素晴らしいと感じる点はいくつもあるのですが、最も特筆すべき点は、後半の苦悩するヒーロー視点です。特に、自分のせいでヒロインが目の前で身投げしてしまったことで、正気を失ったヒーローのどん底具合が最高です…!何度読んでも胸が高鳴る…!心情の移り変わりが秀逸で、復讐心と、抗えないほどヒロインへ惹かれていく気持ちの板挟みで苦悩し、彼女を失った現実を受け入れられず、のたうち回るほどの苦しみを味わいます。最終的には自分も後追いしようとするところまで、追い詰められます。さらに終盤、私たちはうまく行かない、離れるべきだと伝えるヒロインと、どうしても諦めきれずヒロインに泣いて追い縋るヒーローの対話は、とても読み応えがありました。ヒーローの罪は消えないし、現実的に考えればヒロインのそばにいるべき人間ではないと思いますが、それでもヒロインを手離すなんて耐えられないヒーローは、本当に自分勝手だけど、私はタイプです笑。後悔に濡れ、ヒロインに縋り付くヒーローがタイプの方に、めちゃくちゃおすすめの作品です!ぜひ読んでみてください。
  • うっかり媚薬を飲んでしまったので、嫌い合ってる先輩に抱かれることになった(のに、溺愛されていると勘違いしそうです)【シーモア限定特典SS付】

    谷川ざくろ/小金井コガネ

    何回読んでも良すぎます…!
    ネタバレ
    2025年1月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ web版を読んでから、大好きな作品です!何度も読み返したので、書籍の購入を先延ばしにしていましたが、予想以上に書き下ろしたっぷりで、購入して大正解でした。私と同じようにweb版既読の方にも、激しくおすすめします!
    書き下ろしは、ケイティの過去とジークのご両親に会いに行くお話。ケイティの出自とご両親の毒親疑惑に少し驚きましたが、反対されてもぶれずにジークと一緒にいる未来を模索しようとするケイティと、ケイティに振られるのではと不安になり、強引に体を繋げるジークのすれ違いがこれまた美味しい展開でした。全体的にジークがケイティ好きすぎてもう、めちゃくちゃときめきました…!ケイティがいないと生きていけないと、苦しいほどにケイティを求めるジークの心情が切なくて、胸がギューンとしました。最後はご両親の誤解も解け、谷川先生らしいみんなが幸せのハッピーエンド。シーモア限定SSがこれまた最高で、最後まで2人のいちゃラブが読めてご褒美でしかなかったです。
    すれ違いもので、ヒーロー視点がないとヒロインが可哀想になってモヤモヤしたりするのですが、こちらはジーク視点とケイティ視点が交互にあって、最初の方からケイティに夢中なジークの気持ちがはっきりわかるのが、とても良かったです。期間限定の関係だと自分に言い聞かせていても、次第に強く惹かれていくケイティと、この関係をできるだけ引き伸ばしたいジークのお互いを想う気持ちがとても伝わってきて、両片思いの切なさを存分に楽しめました。本当に大好きな作品で、出会えて良かったです!
  • 聖なる力が××から出る乙女ですが、最強騎士さまに甘く捕まえられました

    茜たま/ことね壱花

    お気に入りの作品になりました
    ネタバレ
    2025年1月3日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 代表作のきしつが、よばちに並ぶ名作では…!
    もっと早く読めば良かった!でも今読めて良かった…!
    途中からずっと目がうるうるでした。数え切れないくらいTL小説を読んできて、ヒーローとヒロインの初夜に感動して泣いたのは初めてです。死を覚悟したアルフレートがレティシアを突き放した場面は切なくて。でも、自分の存在意義のために聖女として生きてきたレティシアが、聖女としてではなく、ただ彼に生きていてほしいと願い体を繋げたシーンは、切ないだけではなく心を打たれました。また終盤に、皆んなの役に立ちたいけれど、それはただ自分が愛する人のそばにいたいからこそ生まれる気持ちだと、あなたが大好きだと、アルフレートへ告白するレティシアの感情の変化に感動しました。誰かを愛することで生まれる原動力の先に、明るい未来があるというか。辛い瞬間さえも、その時は気が付かないけれど、きっと素敵な未来に繋がっているというか。真実の愛のキスでベルが野獣を救ったように、ラプンツェルの涙がユージーンを救ったように、そしてその先に多くの人の幸せがあったように、愛の物語の着地点として素晴らしかったな〜と噛み締めています。想像以上にドラマチックな展開の数々があり、道徳的なメッセージ性を感じさせられる作品で、また何度も読み返したくなると思います。
    そして勿論TL的要素もめちゃくちゃ良かったです。途中からもう完全に恋人だよね?な溺愛っぷりとラブラブ感。独占欲を隠さずにぐいぐい囲い込んでいくヒーロー大好きです。大義名分の元、内心ウハウハでレティシア(のおっぱい)を可愛がってるのも、えっちで面白くて最高でした笑。結婚を宣言した祝賀会での演説もかなりグッと来るものがあって、王太子としてもかっこよかった!
    もっとこの2人のラブストーリーを読んでいたかったです。他の登場人物もすごく魅力的で、いつか何かの形で続きが読めればいいのになって思うくらい、良かったです!!
  • 黒王子の不器用な執着愛【シーモア限定特典SS付】

    マチバリ/ザネリ

    ベタだけど面白くて好き!!
    ネタバレ
    2025年1月1日
    このレビューはネタバレを含みます▼ さすが人気作家のマチバリ先生!安定の面白さで購入して良かったです。
    お互い初恋同士の両片想いだけど、幼馴染ならではの一歩踏み出せない関係。ヒロインは王太子であるヒーローと結ばれる立場ではないと恋心を封じ、ヒーローはヒーローで、ヒロインには別の好きな人がいると勘違いし、密かに執着を募らせている。しかし媚薬を浴びたヒロインを助けるという大義名分の元(?)、体の関係が始まってしまい…。というテンプレ盛り盛りのベタな設定とストーリー展開でしたが、私の好きな要素しかなくて、最後までルンルンで読了♪やっぱり執着系幼馴染×両片想いのTL小説は何度読んでも楽しいものです。
    ヒーローが王族だと、ラスボスが隣国だったり政敵だったり、クライマックスに向けて物語が膨らみすぎたりしますが、こちらの作品は最後まで2人の関係や感情の変化が軸となって描かれていて良かったです。物語が壮大になりすぎず、当て馬の登場などストレス展開もなかったので、良い意味でいつでも気軽に読めると言うか、お気に入りの作品として何度も読み返すと思います。
    愛が重いヒーロー好きとしては、最後のミゲルsideがすごく良かったので、もっと読みたかった…!何にせよ、面白かったです!
    いいね
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  • ヤンデレ魔法使いは石像の乙女しか愛せない 魔女は愛弟子の熱い口づけでとける

    クレイン/ウエハラ蜂

    一途なヒーローの深すぎる愛に涙
    ネタバレ
    2025年1月1日
    このレビューはネタバレを含みます▼ TL小説としては、両想いになってからのラブラブエピソードがもう少し欲しかったですが、TL小説というジャンルを超えた一つの作品として、メッセージ性を感じさせる素晴らしい物語でした。
    両親に殺されそうになった過去を持ち、弱者は淘汰されて当然だというアリステアに、ララが繰り返し伝えた「人は1人では生きていけない」ということは、シンプルでありふれたメッセージでありながら、現代を生きる自分の胸にも響くものがありました。また最も心を打たれた点は、ヒーローの深すぎる愛です。彼女が目を覚ます時、もう自分は生きていないかもしれない。けれど、いつか彼女が目を覚ました時のために、彼女が理想とする世界を作っておいてあげたい。それを自分が実現させたことを、彼女に知ってほしい、そして褒めてほしい、誇りに思ってほしい。ララが再びに石像に戻ってしまった時も、いつかまた目覚める彼女のために、彼女のいない未来を、死ぬよりも辛い絶望の中を、 1人生きていこうと決意したヒーローの、悲しいほどに深い愛。この2人はハッピーエンドですが、もしも叶わなくとも添い遂げることができなくとも、誰かを愛することに意味はあるのだと。巡り巡って時を超えて、誰かのためになることがあるのだと。感動せずにはいられませんでした。伝わる人には伝わってほしいのですが、ドラマ「海に眠るダイヤモンド」から受け取った感銘と同じものを感じました。
    一方ララは、博愛主義で自己犠牲的な行動をする聖女のようなヒロインで、正直共感できない部分もありました。しかし、アリステアへの愛を自覚したことで、竜に食い殺される寸前の魔術師を見殺しにします。自分が身代わりになれば、アリステアを再び一人ぼっちにしてしまうから。それが何よりも、アリステアがララを愛するのと同じくらい、彼女も彼を愛している証明に感じ、胸が熱くなりました。
    ララが2度目に目覚めた時の、ディズニーアニメ美女と野獣のクライマックスを見ているかのような感動と、終盤にに明かされる秘密にも驚きがあり、最後まで面白かったです。
    他にも、この作者様の作品を読んでみようと思います。素敵な物語をありがとうございました…!
  • 断罪確定の侯爵家の娘なのに、名ばかり婚約者候補を本気で好きになってしまいました

    四季夏果/御子柴リョウ

    心理描写が好き!!
    ネタバレ
    2024年12月25日
    このレビューはネタバレを含みます▼ WEB版から大好きなお話です。四季先生のラブストーリーは、どれもヒーローとヒロインの心理描写が巧みで、いつも胸がぎゅっと苦しくなります。その切なさが好きです。安心安全保証の両片思いだから、存分に切なさを味わえるという。笑
    特に、屋敷を追い出されたテレーゼが、キルギスの宿を訪れる場面。最初で最後の思い出にするつもりのテレーゼと、彼女との未来を見据えて喜ぶキルギス。対象的な2人の気持ちに心が掴まれました。
    何と言ってもキルギス様の誠実さがすごい…!テレーゼに対して自分の行いは不誠実だっと認め、後悔し、今度こそ彼女を失わないために奔走する。テレーゼの気持ちを最優先した旅の道中での言動は、100点満点です。ヤンデレではないけれど、執着心強めで余裕がないところもかなりキュンとしました。ヒーローにモヤるポイントひとつもなし!
    一目惚れとか、運命のつがいものとか、本能的に惹かれる恋愛小説も大好きなんですが、やっぱりラブストーリーの醍醐味と言えば、気持ちの移り変わりではないでしょうか。どんな出来事を通して、感情が変化していくのか、徐々に相手に惹かれていくのか。テレーゼとキルギスが恋に落ちていく様子や、信頼関係を築いていく様が丁寧に描かれていて、だから共感できるし、切なくなるし、物語に説得力生まれるんだと思います。これぞ私が求める恋愛小説です。素敵なお話をありがとうございました!
  • 悪役(断罪で死亡予定)の妻(断罪に巻き込まれて死亡予定)に転生してしまった件【シーモア限定特典SS付】

    谷川ざくろ/千種あかり

    相思相愛のベストカップル♡
    ネタバレ
    2024年12月14日
    このレビューはネタバレを含みます▼ WEB版がお気に入りで何度も読み返していたので、書籍も購入してみました♪ナディアとファウストのカップル、可愛くて大好きです。ナディアは素直で前向きで、ファウストのことが大好きで、しっかり愛情表現できる素敵なヒロインです。そんなナディアにかかれば、ファウストの悪役ムーブがなんだか可愛い。のほほんとしたナディアによって、ファウストの悪役っぷりがマイルドになるという、バランスの良い2人笑
    実はファウストの一目惚れっていうのがすごく良いですね。結婚してから、さらにナディアに惚れ込んでいくファウストの言動に、胸がきゅんきゅんしました♡
    書き下ろしのエピソードもボリュームがあって大満足です。愛の力で困難を乗り越える2人の絆が素晴らしかったです。悪役として処刑される運命を変えたナディアは、ファウストの人生に舞い降りた女神ですね。ファウストとナディアが巡り会えて良かった…!
    お忙しいと思いますが、いつかまた谷川先生の新作を読むことができれば嬉しいです。素敵なお話をありがとうございました!
  • 二百年後に転生したら、昔の恋人にそっくりな魔導士に偏愛されました

    蒼磨奏/すらだまみ

    シリアス苦手な方にも読んでほしい!
    ネタバレ
    2024年12月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 「英雄殺しの軍人は愛し方がわからない」がとても面白くて好みの作品だったので、こちらも購入してみました。購入して大正解!
    冒頭から不穏な気配がしつつも、前半はほのぼの要素強めで、初っ端から溺愛モードの不思議系男子なアレクシスとミーリアが距離を縮めていく様子が微笑ましかったです。(謎の尾行デートとか面白かった)
    他の方の口コミを読んで、ある程度のシリアスな展開は覚悟していましたが、過去のアレクシス視点に突入して、やっぱり泣いてしまいました。でも、厳しい制限付きの環境の中でも、お互いに支え合い、2人きりの和やかな時間を過ごす様子も描かれ、ミアに惹かれていくイヴァンの心情の変化には胸がキュンとしました。
    辛い展開が続くと読むのが辛くなってしまいますが、結婚後の2人の甘々なイチャラブも存分に楽しめて、バランスが良かったと思います。最後の方、手作りの焼き菓子を独り占めしようとするアレクシスにときめくミーリアに、バカップルだなと思いました笑
    アレクシスの重くるしい愛情を重いと自覚しつつも、自然体で受け入れるミーリアが好ましかったです。普通だったら、ここまで求められるのも苦しいと思いますが、尽きない愛情と同じ分だけ気持ちを返そうとする姿にホッとしました。これぞソーニャのヒロイン!こうでなければ務まらない笑
    アレクシスは、ヒロインとヒロイン以外の人間と接する時のギャップがすごく良かったです。ソーニャヒーローには、ヒロイン以外はゴミクズ(または無関心)だと思っててほしいので笑
    過去の出来事によりミーリアへの渇望が凄まじく、絶倫っぷりも一途さも理想的なヒーローでした。
    全体的には、黒幕の動機など含め展開が読めない部分が多く、最後まで面白かったです。後半、ミアを失うまでのイヴァン視点の後に現在パートをはさみ、最終章でミアを失った後のイヴァン、そしてアレクシスとしての人生が明かされる流れが、とても上手だなと思いました。最終章のタイトルを見て、ついに来たか…!とドキドキしました。
    そしてソーニャ公式HPの番外編が素晴らしかったです。というか、番外編こそ真のラストシーンです。長い時間を夫婦として生き、ミーリアの老衰により2人同時に命を終える瞬間は、今度こそ願いが成就した瞬間でもあり、美しく幸福に満ち溢れた最高のハッピーエンドでした。涙
    素敵な作品を生み出してくださり、ありがとうございました!
  • あなたの幸せのために死んだはずが、なぜあなたに溺愛されているのかわかりません 私の命と引き換えに、あなたは幸せになってくれませんか?

    桜百合/KRN

    後悔するヒーローが性癖の方におすすめです
    ネタバレ
    2024年12月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 一途なヒーローが後悔してヒロインに縋り付く展開がお好きな方に、おすすめです!チャラいヒーローは好みでないので、一途で不器用なヒーローがポイントです!ムーンで読んで面白かったので、書き下ろしが読みたくて購入しました。2人のラブラブっぷりが良かったです。本編はそこまで改稿等されていないようでしたが、サイモンが真夜中に1人で涙を流す場面や、アリステアがかつて開封さえしなかったサイモンからの手紙を初めて読んで、自分の気持ちを伝えに行く場面など、お気に入りのシーンが読み返せて満足です。サイモンとアリステアのカップル好きなので、また番外編書いて下さると本当に嬉しいです〜!それにしても、同情の余地がない行為は承知なのですが、虐められていたフィオナも可哀想だなと…。つらい境遇にいた人が、何かのきっかけで今度は加害者になってしまう構図が、切なかったです。彼女の考え方や人生を良い方向に変えてくれるようなスイッチというか出会いがあれば、良かったのになあと思ってしまいました。(最近アンナチュラルとMIU404を見たばかりなので、完全に思考が引きずられていますが笑)基本的にTL小説はヒールの存在がないと成り立たないお話が多いですが、少し考えてしまいました。
  • 英雄騎士の歪んだ初恋

    山野辺りり/炎かりよ

    思いがけず泣いてしまいました
    ネタバレ
    2024年10月22日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 幼少時代に家族から虐げられ、誰からも慈しまれず、人間らしい感情を失ったヒーローが、ヒロインと恋に落ちて愛を知る物語でした。終盤、まさかまさかで感動して泣いてしまいました…!リュカ団長が泣くとは…!一緒になって泣きました。割と最初の方からお互い惹かれ合っているのはよく伝わってきましたが、2人がわかり合える未来が見えず、心配になって先に後日談を読んでしまいました笑。リュカ団長、劇的に丸くなってるしレノに甘々だし、どうやってこうなるの!?と思いましたが…見事に甘々ハッピーエンドに着地していました。無自覚のうちにレノに恋をして、嫉妬したり初めての感情に戸惑うヒーローは人間味があって、序盤とは印象がかなり変わりました。さすがにこのヒーロー(敵国の兵士や犯罪者をなぶり殺すのを楽しんでいる)大丈夫か…?と最初は思いましたが、可哀想な生い立ちやヒーロー視点が多かったこともあり、意外にも感情移入してしまいました。なんやかんやレノには優しいし、可愛いところもあって、次第に惹かれていくヒロインにも共感できました。レノは頑固なほど性善説を信じ、誰とでも話し合えばわかり合えると思っていて、そんなレノだからこそ、残忍で酷薄な一面を知っても理解しようと努力し、不器用な人間らしさを見出して、愛してあげることができたんだと思います。こんなとんでもないヒーローを幸せにできるヒロインはレノだけです!あと2人の性格や力関係上、リュカ団長はSっ気があって、レノはMっぽいからか、官能描写も濃厚で大満足でした。最後のウェディングドレス姿でのラブえっちも最高で(リュカ団長デレてたし…!)、ラブラブな2人をもっと見ていたい!早くも読み返したくなっています。購入して良かったです!!
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  • 仮面舞踏会の夜は悪魔が囁く【シーモア限定特典SS付】

    戸瀬つぐみ/MKR.

    忘れられない作品です。
    ネタバレ
    2024年10月5日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 数年前に初めて読み、ずっと心に残っていました。久しぶりに読み返してみて、やっぱり惹き込まれる魅力のある作品だと思いました。
    まず、お互いにず〜っと一途に思い続けていた点がポイント高いです!アルベルト様、てっきり義理の妹であるヒロインを諦めようと、それなりに女性とお付き合いしてたんだろうなと思いきや、まさかの童貞だった…!?正直、ヒーローはヒロインに対して臆病だしヘタレ気味ですが、亡くなった母親との確執を考えると、一歩踏み出せない気持ちもわかります。ヒーロー視点で描かれるヒロインへの仄暗い執着心、独占欲、背徳感にとても胸がトキメキました…!寝ている幼いヒロインに思わず手を出しちゃうヒーロー、好きです笑
    そしてなにより、長年渡せなかった誕生日プレゼントを渡したり囲い込もうと外堀を埋める前に、さっさと告白せんかい!!マリアを不安にさせおって!と焦ったく思いましたが、結婚式でのまさかの男泣き!で全て帳消しです笑
    マリアも社交界に出ていなかったとはいえ、男性と接する機会はいくらでもあったはず。ヒーローはもしマリアが閉鎖された環境で育っていなかったら…と思っているようですが、違うよ!単にマリアがあなたのこと大好きで一途なだけだよ!と教えてあげたいです。
    マリアは超良い子過ぎて、性格そのものには共感できない部分もあったのですが、だからこそ、最後に「逃げてもいいんだ」という選択をした彼女にホッとしました。ヒロインが成長して素晴らしい公爵夫人となり活躍する〜みたいな有りがちなラストではなくて、2人の性格を考えても、納得のいく結末だったと思いました。
    お互いに実の親から憎まれ、消えることない罪悪感を持った2人が、相手に愛されることによって自分の存在を肯定できた、というような締めくくりも良かったです。
    途中シリアス展開もあり、イチャラブは少なめなので、それを楽しみたい人向けではないかもしれませんが、切ない心理描写が素晴らしく、ラブストーリーとして読み応え抜群でした!購入して良かった!この先何度も読み返すと思います。
    個人的に、家族と従業員を守ろうと死に物狂いで努力してのし上がったファビオがめちゃくちゃかっこよくてタイプだったので、いつか彼をヒーローにした作品が見てみたいです…!
  • 偽りの恋をおしまいに【シーモア限定特典SS付】

    四季夏果/無眠

    WEB版既読の方にも、おすすめです!!
    ネタバレ
    2024年9月1日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ムーンライトノベルズで何度も読み返した大好きな作品です。WEB版だけでも大満足していたので、特典SSのためだけにわざわざ購入するのもな〜と迷っていたのですが、かなり加筆されていました…!(買って良かった…!)特に2人の出会いの場面がより詳細に描かれていたのと、カーティス様視点でのその後の2人のエピソードが追加されていたのは嬉しかったです!やっぱりヒーロー視点はあった方が満足度高いですね。
    ステラを逃さないため10年以上に渡ってひた隠しにしてきた執着愛を露わにするシーンは、何度読んでも性癖にブッ刺さりまくりです。そんな重い愛情を嬉しいと素直に受け入れて、同じ気持ちを返してくれた彼女に対して、今まで同様に執着心を抑え怖がられないように接するヒーローはなんだか健気でした。ステラはきっとどんな彼でも受け止めてくれるから、もっと心情を吐露してもいいのでは?とも思いましたが、ステラがしっかり愛情を示してくれるから、カーティス様はヤンデレになり切らずに済むんだな〜と。ヒロイン以外に興味がなくどこか人として欠落があるヒーローと、ヒーローの愛情を独占していることに内心喜んでしまうヒロインのカップル、大好きです!これからも沢山読み返すと思います。
    いいね
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  • 幼なじみの宰相補佐官から教わる『らぶエッチ』!?~処女なのに閨教育係を拝命したら、溺愛が始まりました~

    季邑えり/八千代ハル

    大好きな作品です!
    ネタバレ
    2024年6月30日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ムーンさんで初めて読んだ時、素敵な作品を発見できてラッキー!と思ったのですが、その後すぐに書籍化に伴い非公開となり、発売をずっと楽しみにしていました♪ティーナとルフィーノはお互いに驚くほど一途で、真っ直ぐで純粋で、とても可愛いカップルです。ラブコメ部分と切ない展開のバランスが絶妙で、ルフィーノが真面目に、いや真面目を装って笑、らぶえっちなるものを解説しながら実践していくのがエッチで面白くて、終始楽しく読み進められました。2人の初めてのシーンは、理性を失ったルフィーノの余裕のなさが、初めて同士!って感じでめちゃくちゃ萌えました。一方、期間限定の関係だと思い込んでいるティーナの心理描写が切なくて、胸が締め付けられる場面も沢山ありました。また、カルロスという魅力的なキャラクターが登場するのも、物語全体の満足度に繋がっていると思いました。特にルフィーノとチェスで勝負するシーンは、ティーナへの譲れない想いとチェスで攻めるスピード感がリンクしていて、臨場感がすごかったです。最後、顔を見たら泣いてしまうからとルフィーノの元から去ろうとするティーナに、「泣けばいいじゃないか」と言うカルロスがかっこ良すぎました…!

    ティーナとルフィーノはとってもお似合いで、私の中でレジェンドカップルの仲間入りです。また何回も読み返すと思います。素敵なラブストーリーをありがとうございました。
  • 人は獣の恋を知る

    栢野すばる/鈴ノ助

    ぶれないヒーローがかっこいい!
    ネタバレ
    2024年4月16日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 口コミの高評価に納得!これは購入して正解だった〜!
    主人公2人がお互いに惹かれあっていく描写が丁寧で共感できたし、ラブコメ感あるやり取りも面白かったし、リーラの正体や謎の少女の声といったミステリー要素もあって、続きが気になり最後まで飽きませんでした。
    リーラのどこか間の抜けたところが可愛くて、世話焼きヒーローが沼ってしまうのがわかる。後半泣いてばかりで少しやきもきしましたが、最後女王と対峙するシーンは毅然として素晴らしかった!
    アンドレアスは国王として全てを国民に捧げるつもりで、常に理性的な判断をして生きてきたけれど、唯一リーラのことだけは、誰に反対されようと自分の我儘を貫いたところ、ほんっとうにかっこいい!最高のヒーロー!リーラを離したくない、正妃にしようと決めてからは、1mmも迷わず真っ直ぐに彼女を求め続けた姿勢に痺れました。リーラ自身に拒絶されても、自分の欲望のまま強引にものにするシーンにも萌えました。普段は理性的で鷹揚なヒーローがヒロインにだけ感情的で強引になる感じ、私の大好物です笑
    何より、リーラのショッキングな過去を打ち明けられた時、労り慰めるのではなく、厳しく一喝して洗脳を解いた芯の強さがすごい!あまりの気迫に読み入ってしまいました。
    アンドレアスでなければリーラを救うことができなかったし、リーラでなければアンドレアスを心身ともに癒すことはできなかったと思うので、2人が恋に落ちたのも必然というか運命を感じるというか、最初から最後までとても納得のいく大満足のラブストーリーでした!

    ちなみに、ヒーローが王様または王子様ってありがちな設定ですが、今まで読んだどの小説よりアンドレアスが一番国王らしかったです。
  • 黒猫の秘密~魔法が解けて溺愛生活も終わりかと思ったら、ぜんぜん終わりじゃなかったです~【シーモア限定特典SS付】

    宮田紗音/春が野かおる

    続編希望です!!
    ネタバレ
    2024年4月6日
    このレビューはネタバレを含みます▼ WEB版よりさらに溺愛度が増していて、とっても幸せな気持ちになりました。特にハロウィン翌朝のマクシミリアンが甘〜い!!エマの、だって私も大好きだから…のセリフも可愛すぎてやられました。2人のいちゃラブが堪らなかったです。

    高潔で、公平公正を重んじて生きてきたマクシミリアンだからこそ、自分の信条に反しても彼女を独占していたい、欲望を抑えきれないという仄暗い感情に、エマへの強い想いを感じられてすごく良かったです。一歩間違えば闇堕ちしそうな執着心が見え隠れしつつ、エマの控えめだけど素直でのほほんとしたパワーに包まれて、2人はずっとラブラブなんだろうなと思いました。

    夢現の中、夜の間だけ人間に戻るエマとマクシミリアンの秘かな逢瀬の様子も、より詳細に、より濃密に描かれていて、とってもどきどきしました。(オブラートに包まず言うと、つまりエロさが増していて最高でした笑)

    シーモア特典のミニ番外編もすごく良かったので、その後の同じお屋敷で暮らす2人の生活がもっと見たいです〜!
  • 絶対に負けられない溺愛【シーモア限定特典SS付】

    犬咲/カズアキ

    なんやかんや相思相愛の2人がとても良い!
    ネタバレ
    2024年3月28日
    このレビューはネタバレを含みます▼ WEB版が面白かったので購入。当て馬令嬢の登場ですれ違う展開ってあるあるですが、全力でオープンに愛情表現するスーパヒーローがすれ違いを許さず、当て馬をモノともせず蹴散らした展開が最高です笑
    書き下ろしの追加エピソードも、すっごく良かったです!薬物を飲まされたイネスの身を真剣に案じ、犯人をその場で追い詰めるエメリック、超かっこ良かったー!その流れからの2人の初夜、お互いの想いの強さがよく表現されていて、相思相愛な関係にキュンとしました。イネスも周りの目を気にして弁えていただけで、エメリックのことが昔から大好きで大好きで、これからは彼の愛に応えていこうと頑張る姿がいじらしくて可愛いです。
    なんと言ってもエメリック視点の、イネスを絶対に逃さない、自分の愛の深さを思い知らせてやる…!と決意したエピソードに胸が躍りました。幼馴染の執着愛バンザイ!!
    最初は変わったタイトルだなと思ったのですが、最後まで読むとなるほど、という感じでそこも面白かったです。
    ただ一つ、無類の幼馴染もの好きとして言うならば、2人の過去話をもっと知りたかったなと…!(ページ数の関係で仕方なかったと思うのですが)イネスとエメリックのカップルがとても好みだったので、続編を希望します!
  • ラウラの純真【シーモア限定特典SS付】

    宮田紗音/藤代千鶴

    嫉妬に狂うヒーローが好きな方はぜひ!!!
    ネタバレ
    2023年10月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ WEB版を初めて読んだ時の興奮が忘れられず、何度も読み返した大好きな作品です。電子書籍化とっても嬉しいです。最初はヒロインに興味がなかったのに、徐々に執着し余裕を失って大暴走するヒーローが私の大好物なのですが笑、これはその最高峰では?と思っています!ラウラだけがルーウェリンを愛していたはずなのに、それを上回るほどラウラに依存し狂気じみていくルーウェリンの様子にぞくぞくします。ラウラはかなり重い女ですが、ルーウェリンも負けないくらい、いやそれ以上に重い男でそこが最高です。お互い全てを捧げて愛しているのに、どこまでもすれ違っているのはWEB版と同じですが、こちらの方がルーウェリンの溺愛度が増していて、ラウラも幸せそうで良かったです。