血の轍
」のレビュー

血の轍

押見修造

寺山修司

ネタバレ
2025年2月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 押見修造さんの作品を読んでいると寺山修司さんの作品を思い出します
母子間の濃密に癒着した感じと時々斑に現れる母親の自分以外の人への執着のなさ自分の思い通りにならないといらないと言わんばかりにサッと手を離す感覚が似ています
奇しくも早稲田大学文系中退と同じ最終学歴
拗れに拗れた親子関係が展開されますが晩年寺山修司さんが(私は母に1度も勝つことができなかった)と言う様なことを遺していて血の轍の最終巻を読んで愕然としました
母に勝てない 怖い
下衆ですが実際押見さんの親御さんは中退したとはいえトップレベルの私大に入学できて売れっ子漫画家になり妻子を養っている息子みて自分の教育は間違っていなかったと思っているのではと側から見て考えてしまいます
そう体裁保たれているとが考えてしまった事が恐ろしいと思いながら人は良かった部分だけ口に出して安心したい者なのだと思うのです
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