心をうたれます





2014年8月31日
絵が古くさくてずっと敬遠していた漫画家さんなのですが、最近読んでみたら面白くて、この作品もその流れで買いました。表題作は子どもをぎゃくたいする母親の話で、あまりのひどさに心が痛くなりますが、子育てに夫の手助けも得られなければ、誰でもこうなる危険性はあるなぁと思わされます。子育て中の女性だけじゃなく、男性も含めて多くの人に読んでほしいです。ただ、終わり方には希望がありますが、これからが本当に大変なのではと思ってしまいました。二作目はある家庭を中心にした連作で、こっちも心が痛くなりました。子ども達を思うと、母親にはもっとひどい目にあってほしかったようにも思いましたが、母親も必死だったのかなぁ。最後までどうなるのかハラハラしたけれど、希望が持てるラストだったのが救いでした。

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