ヒメゴト~十九歳の制服~
」のレビュー

ヒメゴト~十九歳の制服~

峰浪りょう

微妙な心理が良く描かれている

2014年9月1日
ここのレビューに散見される共感はできないが、という視線。それがあるからこそ彼女たちは自分がマイノリティであるという気持ちから、素直な自己表現という発想なしに、でもその思いは押さえられず、人知れずアピールしたり、自分だけの世界を構築していくんだと思います。19歳という多感なのに不安定な時期に、自らのもつ性への認識についての悩み、戸惑い、喜びを抱えた子達。それを少ない登場人物でシンプルに、そしてその心理描写は複雑に、うまくそれぞれ絡めて描かれていると思います。
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