ヴィクトリアの電気棺
」のレビュー

ヴィクトリアの電気棺

田島生野

独創性が強く物語の世界に引き込まれた

ネタバレ
2025年3月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ 無料の1巻を読了。1920年のニューヨークを舞台に作り込まれた世界観で繰り広げられる独創性の強い作品で、一気に物語の世界に引き込まれました。 「生まれてきて大失敗、生きてきて大反省」な人生を送ってきた死刑囚が「生まれてきたことを後悔させないし生きてきたことを反省させたりしない」と豪語する若干13歳の天才医学博士に怪力の屍人形・「電気棺」として生と使命を与えられ、市民に貢献するヒーローとなっていく物語。✨📗✨

人体実験や死者蘇生がテーマであり、死刑囚がヒーローにという展開なので倫理観が問われる作品ではあると思うのですが、私はひとつのフィクションの読み物としては優れている思ったし、読者を惹きつける魅力に溢れた作品だと思いました。1巻ではアインスが死刑囚になった背景がはっきりと明かされていないのだけど、彼が生まれついてのワルには見えない(←私的にはそうしなければ生きていけないような環境で生きてきたために道を踏み外した的なイメージです)のでなにか深い事情があったのでは?と気になっております。まぁ、事情があってもダメなものはダメなのですが、そこに至るまでの背景によってはこちらの彼に対する心の持ちようがかなり変わってくると思うので、真相は確かめたいです🫡
いいねしたユーザ2人
レビューをシェアしよう!