拝啓「氷の騎士とはずれ姫」だったわたしたちへ
」のレビュー

拝啓「氷の騎士とはずれ姫」だったわたしたちへ

由姫ゆきこ/八色鈴

よくまとまってるお話。

ネタバレ
2025年3月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 登場人物の役割から絡みからよくまとまっていて楽しめると思います。推理好きなので2巻あたりで黒幕やら仕掛けたやつやら背景丸わかりだったけど、ジュリエット視点で丁寧に描かれています。
(ただ、ヒロイン卒倒しすぎです。体弱い設定はわからんでもないし、強烈な記憶の処理は脳に負荷かかるんだろうけどさ…)

いくら侍女に邪魔されてたとしても、話しなさすぎだよね、オスカー。そこはやっぱり片目失って余りある罪というか。可哀想ってレビューしてる人もいるけど、独占欲混じりで、体弱いからって閉じ込めてばかりいるオスカーも相当罪深いと感じてしまった。イーサンもオスカーもだいぶ歪んだ愛情表現だったと思う。

ミーナが1番可哀想。母親や尽くした人から大事にされなさすぎて…(涙)。
最後、ジュリエットととして再婚したんだろうけど、そのへんハッキリ描いて欲しかったかなぁ。ああいう見せ方もいいけどさ。元のジュリエットが「またね」って言ったのはリデルの娘として生まれ変わるからなんだろうし、だから「ジュリア」なんだろうね。元の自分の体から新たに自分として生まれるってなんかすごいね、元のジュリエット。
いいねしたユーザ5人
レビューをシェアしよう!