ヘブンリーホームシック
」のレビュー

ヘブンリーホームシック

京山あつき

じわじわ心にしみる

ネタバレ
2025年3月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 最初はまるで敵のようだったイギリス。孤独から逃れるためのような危うい恋愛感情。
それが最後は、元々ノンケだし社会的にも難しい同性同士だけど「この国みたいに気にせずやっていこうよ、きっとどうにでもなるよ」ってイギリスが味方みたいになるところ。そして恋愛も、日本に帰っても気持ちは変わらなくて、少しずつ2人の中で確かなものになっていくところ。この変化がじわじわと心にしみました。ラブラブな中でも水面下にひそむ不安が感じられて、見守るみたいに読んでた。
ラストの雨も最高!この先の道のりを予言するような雨だけど、でも雨のおかげで1枚のジャケットの中で寄り添いあえるんだよなぁと…。こういうの弱い。すてき。故郷の青空じゃなく異国の雨で締めくくるのもすごいなぁ。
むりやり口に入れたシーンに引く人いるだろうなと思うけど、あれがあると無いでは全然違う気がする。普通の善人であろう太田の鬼気迫る気持ちがすごく伝わってきた。てゆうか読み返して思ったけど、ノンケでお尻で繋がれないからどうにかして繋がろうとした?のかな。もどかしさを感じて逆にすごい良かった。切ない〜
あと、今アニメとかで日本有名になったから国名すら知らない人っているのかな?って思ったけど、こちら10年前の作品なんですね。10年前ならあるかも? 制作年を知って、よりホームシックがリアルに感じられました。
この作者さんのお話もっと読みたいです!
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!