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砂原糖子/円陣闇丸

あんま余裕ないって素直に伝えてくれる攻め

ネタバレ
2025年3月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ なんか作品全体に漂うノスタルジーな雰囲気。ど田舎の海が近い街。遠くから眺めているときは、どんなものも綺麗な見えるけど。工事の時から話題になっていた新築のマンション。越してきただけで、あの人ってどんな人だと思う?と話題になる程、小さな街。人々の素性は割れ、プライバシーなんてあってないような、秘密を抱えるには優しくない街。でも、攻めは全然そんなこと気にしてなくて、意外にも話はそういう方向には向かいません。なんか、すごく大人っぽい考え方する攻めだな〜と思った。…でも、やっぱり、喧嘩するたびにまだ子どもなんだなってわかる。そんな人です。受けが10年も砥綿さんのこと思っていたのは、どうやってもなかったことにはならないし、今更どうこうなるでもないのですが、宣戦布告みたいに恋人宣言したり、嫉妬が止められない攻め。次の男とはあっという間にゴールイン?っていうセリフ、すごく子供っぽい。時間なんて、関係ないのに。同じだけの時間遠回りしてたら、2人はいつまでも恋人になんてなれないじゃない。なんていうか、思いの「質」みたいなものが、軽く見積もられたように感じて、プラトニックなままずっと思い続けていたのが、純愛、本当に心からの愛みたいに見受けられたのかな…。そんなふうに考えて自信無くしてしまった攻め切ないよ。しかも、受けは追いかけてこないしな…それに攻めは攻めで受けについちゃいけないような種類の嘘つくし、年齢だとか肩書だとか大人になると本当にめんどくさいことばっかり。それでも、攻めがすごく優しくて、自己主張のあまり強くない受けのこと良く見て、最終的に歩み寄ってくれる人でよかったよ。受けも随分と攻めに懐いて、かわいくなったし。そんな可愛いところみて、砥綿さんもグラッときたんでしょうからね。あそこで砥綿さんとキスしてほしかった。砥綿さん、私の中ですごくイイ男設定なんだよね。。受けが10年も好きだったような人ですよ???今は攻めだけだけど、2人のキスみたかった…最近、受攻固定厨だったとは思えないくらい、とにかく受けが攻めに愛されてほしいという気持ちが強くて困る。まあ、受けがあんなふうに人に甘えられるようになったのは攻めのおかげです。これからもあの海辺の街で2人仲良く暮らしてほしいなぁ。攻めにお見合いとか結婚の話とか持ち上がりそうだけど、2人で乗り越えてほしいなぁ。
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