かわいいきみ 美人な幼馴染と平凡な僕【単行本版】
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かわいいきみ 美人な幼馴染と平凡な僕【単行本版】

りゆま加奈/世迷い

不憫受、すれ違い高校生BL

ネタバレ
2025年3月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ 2巻、始まりからじれじれで最高〜!;; です。
1巻で自分は可愛くないと思い知った梛帆がこれまでを改めようと、一人称を「ボク」から「おれ」に言い直した時の縢の苛ついた表情。梛帆は冷たい呼び掛けに怯えて「かな」と言い掛けて「からしだ先輩」と言い直す。
縢「どうして言い直すの」
梛帆「まだ慣れなくて」
……違う違う、そうじゃなーい!😂 その後もまだまだすれ違ってます。すれ違いのオンパレード。そこが良い。
会話の中でさらっと梛帆が「ボクはかわいくないから」と言った時の縢の「え?」の表情といったら…。
当たり前に梛帆が振り回されているかと思いきや、実は縢(攻)が梛帆(受)に翻弄されている関係が素晴らしい。昔の回想を見たりすると、縢にとってはずっと、梛帆が救いであったのだろうな。
友達が居なかった梛帆に良い友達ができたのも、当て馬立ち位置だった葵が梛帆と仲良くして、梛帆が葵を格好いいと思ったのも良かったけど、それも縢は、縢だけが良くないのだろうな…笑
縢のもう一人の友人・白砂が梛帆に対して威圧的に見えたのは梛帆目線だからって理由かな?あとがきでも言及されていて、やっぱり急に別人のように打ち解けてきた白砂、皆気になるよね…!と共感しましたが、打ち解けたとされる“後期”でも威圧的なシーンが上手く回収されなかったのは確かに気になりました。

3巻は予想以上の初エッッ編!
一線を超えた後の、これからの二人も楽しみです。
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