現代に通じる部分がある




のゆ先生の作品は、前作「赤髪の女商人」もそうだが、「現代・現実世界と遠い時代感」の中に現代に通じる問題を見出し、その問題の社会構造を描写する。しかも、その描写が緻密なのに、物語の中に無理なく織り込まれているので説明臭くない。
「単語で反応する・話を最後まで聞かない」「自分の信じたいことにこじつけてでも繋げようとする」「面白そうな話を真実だと思い込んで噂する」など、客観的事実を広めるメディアが必要になる、現代でもあるあるなもどかしい状況にハラハラさせられるが、主人公と相棒の記者コンビの活躍が軽妙でイライラはしない。リアリティーと娯楽性が両立する時代ものを読んでいる感覚に近い。
なろう的な作品も面白いけど、たまには目先を変えてリアル系ファンタジーを読みたいな、の方におすすめです。
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