このレビューはネタバレを含みます▼
1巻目まで無料だったので、読んでみました。
騎士団長・アシュリー×元工作員令嬢・ビクトリア
没個性&鋭い観察眼を見いだされ、家族の代わりに下働きに出て国の優秀な工作員に成長した令嬢ビクトリアだったが、尊敬するリーダーが家族の死を隠蔽し続けていた事に失望し偽装出奔。立ち寄った国で親に捨てられた少女ノンナに自分を投影し身元引き受け人になったり、盗人の逮捕に貢献した折世話になった上にノンナの身元保証人を引き受けてくれた団長アシュリーと知り合いになったり、盗人関係で知り合った伯爵夫人&能力を生かして気難し屋の学者に出会って住みかと仕事にありつけたが、世間は狭いと全ての間柄にビクトリアに好意を持ったらしいアシュリーに行き着いた上、虫除けとして参加した王族パーティーで昔とった杵柄で殺傷事件を起こした犯人を秘かに成敗したはずが姿を見られて、アシュリーと懇意だった王太子に不審がられるはめになり、とうとう身元調査を王がビクトリアの昔の職場に依頼しそうだったり、ビクトリアの能力を惜しんだリーダーが生存の可能性を知り調査にのりだそうな気配がしたりと、優秀だったにしてはちょっと詰めが脇が甘いというか、死体が上がらなければ探されるかも?と思わなかったのか、関わる人物が基本貴族で隠れるつもりならもっと能力を見せず平民として仕事やら住居を探すべきなのでは?とか、世話になったから義理堅いのだろうが、アシュリーが王族と関わっていると分かった時点で、ノンナ連れて消えるべきだったのでは?と読者目線だと後の祭りがすぎるやらかしが多いな…と思った次第な1巻。や、もう王族に目をつけられた時点で逃げるしかなくね?でも王がビクトリアの調査を元職場に依頼した辺り、ビクトリアの正体がばれても問題なさそうな気がする。でもやっぱり詰めが甘い。工作員業が自分に合ってたとはいえ、お節介に手を出すべきではなかった。なんで我慢できなかったんだろう。疑われるのは必然。連れ戻される可能性も出てきた。そもそもリーダーも2年前に家族が死んだのをいずれ知らせるつもりだったって、嘘だろ!あと、アシュリーがビクトリアを好きな理由が微妙だった!そして若干ウ ザイ!ビクトリアの今後の進退が気になりました。