ディアマイキラーチューン
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ディアマイキラーチューン

否田

期待を裏切らない2巻

ネタバレ
2025年3月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 前巻がめちゃくちゃめちゃくちゃめちゃくちゃ良くて、もう何回読み直したか分からないくらい、本当に人生の5本指に入るBL作品だと思うくらいお気に入りです。絵柄は最近だとあんまり見ないちょっとレトロっぽい?感じですが、世代なのか私にはドンピシャです。この絵柄で春隆くん(ヒメの強火ファン、顔がかわいい)と姫宮さん(見た目は派手なおじさん、中身はめんどくさいおじさん、あまりにも見た目が強い)を描いているからこその良さがあります。
1巻は2人がくっつくまでを描いていて、キスまでしかないのですが、そこまでの過程をしっかり書いているからなのか物足りないことは全くなく、むしろそれくらいでちょうどいいと思いました。いづみちゃんとのファンとしての対比とか、恐らく描きたいのはその辺なのかな?こう、いちファンから一人の人間として姫宮さんを意識するようになる春隆くんというか。もちろん春隆くんを意識するようになる姫宮さんも。
あと絵柄的にがっつりそれ以上を描かれるとあまりにも耽美なのでは?と思ってしまい、恥ずかしさで読める気がしないのでwなので2巻は人によってちょっと賛否別れるかもしれないですね。本番は暗転するので匂わせくらいで終わります。でも本当に私としてはこのくらいでちょうどよかったです。この2人は普段のやり取りがとてもかわいくて尊いので、本番なくても全然満足できちゃうんですよね。シリーズものって失速したり、キャラが変わったりしてなんか違う…となりがちなんですが、なんかもう全てが解釈一致…ありがとう…という感じでした。1巻よりニヤニヤしちゃうシーンが多かったな。姫宮さん目線が多かったからかな。春隆くんかわいいもんね。取られたくないよね。自分だけ見ててほしいよね。わかる、わかるよ。楓のこそばゆい気持ちもわかるよ。司が心配しちゃうのもわかるよ。明のアドバイス(?)も役立ったね、ありがとうね。レイジーラッツのキャラ立ちもすごくていづみちゃんはかわいくて、ていうか出てくる女の子みんなかわいくて、本当に読んでて楽しかったです。なんかもうBLなんだけどBLじゃない何かを読んでる感覚になりました。本当にこんな素敵な作品を生み出してくださってありがとうございました。久しぶりにBLに感謝しました。まだ読んでない方もぜひ読んでほしいな。
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