このレビューはネタバレを含みます▼
とても大人な恋愛が描かれています。吾妻も久慈も、いろんな経験をし、失敗•挫折を経てきたから、最初は素直になれないような、どこか達観しているような、ゆっくりなペースで進んでいきます。アラフォーがリアルで直面する出来事が二人にも訪れて、創作された物語なのに、実際自分の身の回りでも起きるような、凄く現実的に突き刺さる作品です。そんな二人が少しずつ心を通わせて、素直になっていく様、特に、5巻の終わりの方で、唐突に迎えにきた久慈に対して、咄嗟に本心でダダ漏れてしまう吾妻、と、それを心から喜んでいる久慈がどちらも愛らしく、想い合う気持ちは深いんだなぁと胸を打たれます。もっと二人が幸せになっていく様、末永く幸せで過ごしている様を、ひたすら読み続けていたいです。