光降る朝、初めてきみと
」のレビュー

光降る朝、初めてきみと

深井結己

ほんわか

2014年10月9日
短編集。
全編通して事件はほとんど起こりませんが、どれも皆「愛情深い人物が大切な誰かを想う」、そのあったかさが丁寧に描かれてます。
登場するキャラ達の「恋は嬉しい!」みたいな表情がホントにもう幸せいっぱい。

1~4話が表題作。なんか、作品紹介に書かれてる印象よりほんわか優しい話だったです。
5,6話はとても好き!大企業のリーマン×コンビニバイト君、だけど、この話において二人がどこの誰なのかは多分あんまり関係なくて、ひたすら受の善ちゃんが可愛くて愛しい…。これはねー、この子はねー、ほっとけないよ…(笑)
次の7,8話(店員×近所の学校の非常勤講師)にも善ちゃんチラッと出てきます。
それも、べつに出てくる必要ないのにチラッと出てくるという設定の面白さ。私にとっては善ちゃんが実在するかのように感じられて、「また会えた!」みたいな嬉しさがありました。
9~11話は会社員同士。昔付き合ってた二人が再会する。大人なのに不器用な感じが微笑ましいです。
11話の終わりに表題作のオマケ漫画みたいのあります

パック買いしましたが話数が進むにつれて「あと何話しか残ってない!」なんて思ってしまい、読み終わるのが惜しいくらい素敵なお話たちでした。

でも、あっという間の短編集なので…(←あ、特にポイントに対して短いとかそういう意味ではないです)、「わ~んもっといっぱい読みたかったなあ~」って気持ちを込めて★4で。つけられるなら★4.5をつけたい^^
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!