符法師マンダラ伝 カラス
」のレビュー

符法師マンダラ伝 カラス

克・亜樹

サイキックバトルストーリーの傑作

2014年10月11日
なかなか読み応えのある作品。
オカルトブーム末期の80年代、呪符を使ってのサイキックバトル、古文書や古代伝承を挿入した世界観、符法師は必ず双子で生まれ、一方の死によって完全に覚醒すると言う設定…

これがもっと長期連載化していれば、それぞれの符法師の裏に潜む事情(設定的に兄弟を亡くしている筈ですから)やラスボス、北方ヘッドの心理にまで深く踏み込んだ大作になったのでしょうが、如何せんそれを語り尽くすには短すぎる。

作者の絵柄とも微妙に似合わないストーリーの為、少々ちぐはぐな印象も受けます。

が。

これだけ深い話と設定全てを無駄なく織り込んだ構成、果てはBL要素まで挿入された、時代先取りの良作ではあります。

課金購入でも納得の作品です。
いいねしたユーザ4人
レビューをシェアしよう!