自由気ままな精霊姫
」のレビュー

自由気ままな精霊姫

比良純香/めざし/しょくむら

ザマァが全然スカッとできません!

ネタバレ
2025年3月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ お好きな皆さまには申し訳ありません。
物語全般的に辻褄が合わない気がします。
3巻まで読了。
プロローグの展開では言葉も発しないボーっとした佇まいで何もできない抜け殻のような主人公「オリビア」を、異世界転生してきた妖精のような姿の意識がある方の「オリビア」がオロオロしながら心配している展開。義母と義妹に虐げられている日々を送る中、唯一の救いは幼い頃会っていた財閥の息子「シリウス」の存在だった。
・・・までは良かったのですが、亡くなった実母の真実とそれを知る存在「シリウス」の父「ダリル」。精霊の物語として国中に知れ渡っていたであろう重要事項を国王はじめ誰も信じていないという不思議と朽ちてゆく「サイフォード領」の住民の様子がおざなりになっている物語の進行。そして亡くなったと思われていた実母は子供を儲けた夫ではなく唯一祝福を与えた「ダリル」と共に身を隠す・・・って何故!?(ここんとこネタバレになってしまってすみません)娘は屋敷で虐げられていく未来なのに・・・???。
義妹に目を切りつけられてどんな高価な魔石を使っても治癒できなかったのに、自我を取り戻し妖精の力を使えるようになった主人公は、自分の受けたその傷をいとも簡単に治してしまいます。だったらこのクダリはお話に必要だったのでしょうか?
スッキリしない進行に???がいっぱいで納得し難い気持ちです。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!