少年を飼う
」のレビュー

少年を飼う

青井ぬゐ

14歳差はキツい

ネタバレ
2025年3月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ まず、この内容でこのタイトルは。殻に閉じ困ってそっと守ってあげなくちゃな少年の心が開いて徐々に自立していき、自分も成長して恋愛とは違う形の関係になってほしかった。
「君はペット」は「ペットとしてなら置いてあげる」「ペットで構わないから置いてほしい」でペットであることを利用するような自我を持ってたりもしてたからそのタイトルでも行けたけど、この作品ではまるで自我が育ってないようないかにもな子供を預かる形ではじまってるからなんとも。
あと、恋愛関係になると思わずに読み始めたものだから(何せ14歳差だから)、そっちに行ってしかもそのままあっという間にすんなりと成就してしまって困惑してしまいました。大学時代も冷却期間ではなくて単に別居して間でも会ってて、卒業後すぐ同棲したし。
歳の差恋愛は、自分が子供だった時は大人に憧れたこともあったし、大人になってから若者が眩しく見えたりもしますし、フィクションだから…とも思いますが如何せん年齢差が大き過ぎる。
ましてや同居してる保護者が被保護者を恋愛の対象にしてしまうのはやっぱ抵抗があります。
もっと大人になってからだったまた違うんですが。
昔、確か小説だったと思うんですが未成年と恋愛してしまった女性が「恋心を持ってしまった。年齢は関係ない。本当に愛してる」みたいに訴えるシーンがあって、共感というか絆されながら読んでたら、次の相手の台詞が「それでも相手は子供でら貴女は大人であって子供ではないんです。子供の時を経て大人になったんだということを、大人には子供を守る義務があるということを思い出して」と言ってて、ハッとさせられたんです。
それ以来、よっぽど上手に作ってくれないと、こういうの引っかかってしまうようになってしまいました。
ただ、高校生3人の関係は適度な距離でお互いを支え合ってて好きでした。
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