Unnamed Memory
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Unnamed Memory

古宮九時/chibi

美しい恋愛

ネタバレ
2025年3月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 可憐な少女と魔女と女王が同居するティナーシャ。
透明な微笑に隠された孤独を知り、彼女を愛するオスカー。
二人の心情と恋が繊細に描かれます。

 イラストは魅力的でした。
頭にかじりつく黒猫と困惑するオスカー、レオノーラに飛びかかるティナーシャの躍動。

1〜2巻、立て続けの不可思議な事件。
みんな魅力的なキャラクターで会話はテンポが良いです。
純粋なティナーシャと強引なようでも誠実なオスカー。
彼女の過去と大陸を揺るがす大魔法が関連する展開は見事でした。
3巻、瀕死の彼をティナーシャは命懸けで救います。
ルクレツィアに叱られても揺らぎません。
 終盤、結婚した途端、今までの二人の物語が消滅したことに衝撃を受けました。
4〜6巻、改変された世界に取り残されたティナーシャは、再会を信じて時を渡る。
彼女と新たなオスカーが結ばれる道のりは、もどかしくてヤキモキしました。
act1より幼くて未熟ですが、懸命に生きたact2の彼女はいじらしくて愛おしい。
彼女とトゥルダールの歴史が消滅するのは切ないけれど、これも大切な記憶です。
 永遠の愛をよりどころに呪具に立ち向かう二人。
正史にて語り直されるお伽話は素敵でした。

AfterTheEnd-1
 正史の続き、結婚生活と逸脱者としての新たな生。
楽しそうな二人。それでも呪具は脅威です。
-2〜4
 オスカーの慟哭。
疲弊するティナーシャを見るのは辛いですね。
-FalReisia
 人間の時代を生きる幼馴染たち。
-5
 人として生きよと諭したラヴィニアの愛情。
-6
 新たなラナクは優しい人でした。
外部者の呪具に対する苦い勝利。
ティナーシャの消滅が結末では悲しいですが、終わりが明言されてるのでは仕方ありません。

-奇跡のような嘘をあなたと
 恋人になる直前と結婚後の二人の掛け合いが好きです。
-紅毒の眠る床
 壊れたティナーシャの話は好きではありません。
既出エピソードの補遺や続編は楽しめました。
webで発表された話がすべて回収されたことで、二人の物語は完結したのでしょう。
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