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今月(4月1日~4月30日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • 誤読された万葉集

    古橋信孝

    懐の深い再入門書
    ネタバレ
    2026年4月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 挑戦なタイトルですが、深い内容と思います。
    教科書でそれなりに学んだ人が、再入門する助けになりそうです。
    「万葉集は素朴で質実剛健」といった思い込みを否定して、歌に込められた虚構と技巧を論じています。
    恋愛と月の関係や、枕詞と序詞の起源など勉強になりました。
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  • 姫のためなら死ねる

    くずしろ

    平安時代をモチーフにした超独創的作品
    ネタバレ
    2026年4月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 平安時代の宮中を舞台にした独創的な作品です。
    定子や清少納言といった王朝文学の有名人が登場しますが、萌えと百合がまぶされてます。
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  • インド哲学10講

    赤松明彦

    インド哲学入門
    2026年2月27日
    インド古代の叙事詩マハーバーラタには、様々な哲学が込められています。
    インドにどんな哲学思想が生まれ、どのように関係してるのか、知りたいと思っていました。
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  • 鳥獏先輩なに賭ける?

    くずしろ

    変化球のラブコメ
    2026年2月18日
    真面目男子とアホな先輩女子のラブコメです。
    彼女のエロ可愛さに負けてしまう彼もアホかな。
    かみ合ってるようでズレた絶妙な会話は可笑しい。
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  • 現代ファシズム論 何が民主主義を壊すのか

    山口二郎

    冷静で的確な論
    2026年2月18日
    世の中には的外れな感想があります。
    著者山口氏が言ってもないことを言い掛かり的に罵倒してるだけだったり。

     本書は情緒的な「ファシズム」批判書ではありません。的確な定義と共に、世界の「戦後民主主義」の歩みと崩壊現象そして現代のファシズムの展開が語られています。

     民主主義の危機と言えば、第二次トランプ政権。
    トランプによる国家の私物化と独裁経営的な手法の解明。
     日本でも「排外主義」政党が伸長しました。
    「外国人」と共生してる地域にヘイトデモが押しかける事態も起きています。
    日本で戦後民主主義が頂点に達したのち土台から崩れて行く描写は丁寧です。

     著者は安易に「ファシズム」なる言葉で相手を批判することを戒めていますが、トランプ現象のたぐいは1930年代のファシズムと同一ではないにせよ、それに限りなく近づいて「民主主義」を蝕むものと結論づけています。

     著者は、ここまで描いた「民主主義」の崩壊と現代の「ファシズム」に対して、政治学者らしく方策を提言しています。
    それは決して魔法の処方箋ではなく、「マネー資本主義」の毒に対処すること、格差をつけられた人々と連帯することなど、困難な道のりです。

     問題を単純化してしまう「ポピュリズム」の危険も最後の章で警告しています。
    それは単純なだけに多くの人を取り込んで勢いをつける可能性があり、信奉者を説得するのは容易ではないようです。
  • 信者ゼロの女神サマと始める異世界攻略

    大崎アイル/Tam-U

    最弱から勇者に
    ネタバレ
    2026年2月13日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 最弱から逆転するストーリーは痛快です。
    泣き落とされて、信者ゼロの女神を信仰することになった転生者高月くん。
    お調子者だけど可愛らしい女神様と仲良く異世界攻略に挑みます。
    自由奔放ながら優しい彼女と生意気なようで人が善い彼。二人のやりとりは可笑しくて楽しい。
    いつも他人を救うために身を削る彼。
    仲間になった女の子が惚れるのも無理ないです。
     先が読めない展開は面白くて、ハマります。

     イラストの絵柄は可愛いのですが、キャラが子供に描かれ過ぎる時があるのは気になりますね。
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  • 狂四郎2030

    徳弘正也

    もの凄い漫画
    ネタバレ
    2026年1月31日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ネットで徳弘先生の話題が出ていたので、シーモアで調べて見つけました。
     もの凄いデストピア。エロもお下劣ネタも暴力も全開、それでも人間的な物語です。

     第三次世界大戦後、完全管理される日本人。
    ヴァーチャルで発散されるリピドーと食欲しか頭にない哀れな姿。
     特権階級の思い上がりと遺伝子至上主義が合体した八木少将は、爬虫類にしか見えません。
    天才犬バベンスキーの方が人間より知的で思いやりがあるのは皮肉です。
     狂四郎はバベンスキーに見守られながら人間らしい生き方に目覚めて行きます。
     愛する人と共に生きることを選んだ彼が、どのように日本を変えるのか。
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  • 新しい世界史へ 地球市民のための構想

    羽田正

    新しい世界史の提唱
    2026年1月31日
    高校で勉強した世界史は近代の西「ヨーロッパ」に焦点を当てたもので、他は、四大文明などの古代史か中国の王朝史など限られたものでした。
     気候変動や複雑な地域紛争など、今までの国家観や歴史観では解決出来ない問題が起きて、「世界市民」としての意識が求められる時代になったようです。我々の世界認識を変えるための新しい「世界史」という羽田先生の提言は素晴らしいと思います。
     注意すべきは、本書は様々な構想を検討しているのであって、決定的な答えを出しているわけではないということです。
    我々読者は、提示された構想を受け止めて、自分なりの世界史を構築していくべきなのでしょう。
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  • 笑顔のたえない職場です。

    くずしろ

    笑いと感動
    ネタバレ
    2026年1月15日
    このレビューはネタバレを含みます▼ アニメのおかげでこの作品を知りました。
     人見知りで妄想癖のある双見さんが、担当編集者佐藤さんやアシスタントの間さんほか周りの人と共に、漫画家として成長する姿を笑いと感動で描いてます。
     余計な妄想でピイピイ言う双見さんより、二十歳の間さんの方がずっと大人な所も笑いどころですね。
    そんな彼女も、尊敬する人のアシスタントになることで救われています。

     先輩の梨田さんは双見さん以上の小心者で、色々こじらせて師匠滝沢先生に泣き言。
    過去の苦い体験を明かして励ましてくれる滝沢先生。
    弟子二人は畏怖してるけど、いつも大切なことを教えてくれる優しい先生です。

     梨田さんはくずしろ先生の本音に近い存在らしく、小憎らしくも可愛い。
    調子に乗ったかと思えば直ぐに凹んでいじけ虫。
    間さんには叱られ編集長にまで怒られて泣きべそ。
    担当浅倉さんは御しつつも親身に世話して、SNSの誹謗中傷から彼女を守ります。
    扉絵のエージェント浅倉はカッコいい。

     編集長に声をかけられるたびにビビる双見さん。
    表紙カラーとか月例賞の審査員とか、良い話ばかりなのですが。
     なだめられて審査を始めた彼女は、迷いなくテキパキと評価を下して、魅力的な作品を選びました。
    何と彼女のアシスタントねこのてさんが受賞して感激の涙。
    佐藤さんの助言通り、漫画に賭ける想いをお母さんに伝えたねこのてさん。
    彼女たち年下組の成長も見どころです。

     今度は双見さん自身の「昴へ」が「ニューコミックアワード」にノミネートされますが、残念な結果に終わります。
    取り乱す佐藤さんに対して、彼女のおかげで「昴へ」が連載出来たことに感謝する双見さん。
    佐藤さんの「私の中では一位だから」宣言。

     ついに「昴へ」アニメ化決定。嬉しさのあまりテンションがおかしくなる佐藤さん。
    作中の「昴へ」のアニメ化とこの作品のそれとが平行して進行します。
    「忠実で誠実なアニメ」という言葉は良いですね。
    熱くて誠実なスタッフの描写から、くずしろ先生自身の喜びと感謝が伝わります。

     やっとビッグウェーブが来た梨田さん。打ち切り作品の復活連載。
    「現在の選択が正解かどうかは解らないけど、未来で正しかったと思えるように頑張ろう」というメッセージ。
    それは編集長と滝沢先生の歩みにも重なります。
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  • 忘却のニア ~世界を創った神なのに私だけ神話になっていない~【分冊版】

    香坂マト/相原有一

    忘れられた神の奮闘
    ネタバレ
    2025年12月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 不祥事に巻き込まれて、前作に水をさされてしまった香坂先生ですが、創作意欲は旺盛なようです。

     偉大な神なのに忘れられて消滅の危機に瀕している、という設定がユニークです。
     悪神に虐げられた人々のために立ち上がる姿は胸熱ですが、戦いの状況がよくわからないのは惜しいところです。
    削られたふりをしていたのか、削られたけど復活してやり返したのか、イマイチ解りませんでした。
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  • ハウリング・ブレイズ

    志瑞祐/遠坂あさぎ

    期待以上
    ネタバレ
    2025年12月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 「聖剣学園の魔剣使い」の黄金コンビによる新作、ということで読んでみました。
     主人公二人のキャラクターは魅力的で、世界設定は謎だらけ。畳み掛ける展開にはドキドキします。

    第一巻: 「魔剣使い」と打って変わって、香港テイスト満載で剣戟アクションが中心になっているのも興味深いです。
    (フィオナが最後に放った大魔法の名前にはニヤリとしてしまいました)
     仲良しになったとはいえ、二人については知りたいことばかりで、今後の物語が楽しみです。

    第二巻: お嬢様学校に潜入する剣士と魔女。親友が出来て喜ぶフィオナは可愛い。
    天使の真実は悲しくて辛いものでした。最後に幸せになって良かった。
    伏線がさらに張られて謎が深まります。
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  • 男友達にHでイかされるって…なんのバグですか!?

    益岡

    大人のラブコメ
    ネタバレ
    2025年11月24日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 恋人のふりだったのが本気で好きになってしまうラブコメ展開です。
    もちろん大人漫画なので濃厚なエッチあり。
     どちらも魅力的でモテそうなのに、ユータとマイは男女とか関係のないゲーム友だち。
     真面目で気遣いのあるユータが突然エロ魔人に変身。
    彼女は成熟した見事な体つきで、それなりに体験もあるようですが、彼の激しくも巧みな攻めにイッてしまう。
    友達からそういう関係になることに戸惑ったり喜んだりする二人の気持ちが丁寧に描かれています。
    「もとの関係に戻れなくなるのは怖いけど、ユータとエッチもしたい」というマイは可愛いです。
    彼の真っ直ぐな告白で恋人生活開始。
  • 嘘つき戦姫、迷宮をゆく

    佐藤真登/霜月えいと

    凛々しくて可愛い少女英雄
    ネタバレ
    2025年11月18日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 縦ロールの魔法は奇想天外でした。
    色物コメディになりかねないところですが、佐藤先生らしく、登場人物それぞれの想い、さらには魔物の心まで描かれ、しみじみとします。

     リルは見栄っ張りで考えなしですが憎めません。
    叩きのめされても立ち上がり成長します。
    妹分コロの純粋な憧れを受け止めて覚醒するあたり胸熱ですね。
     ヒィーコ、ムドラ、カスミほか個性豊かで勇敢な仲間たちは魅力的です。
    オーズの母親の優しさと強さには心打たれます。

    「無限の灯火」の理念は素晴らしいものでした。
    互いの光を確かめ合うコロとリル。
     モーメツもクグツもリルから光を受け取ります。

     クルック・ルーパーは大悪党だけど、その言葉は真摯でコロへの愛情は本物でした。
     はたしてリルたちは世界を救えるのか、第六巻を楽しみに待っています。
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  • キューティーハニー

    永井豪

    永井ヒロインの完成形
    ネタバレ
    2025年11月3日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 永井先生ご自身愛着があり、何度もアニメ化されるほど人気がある作品です。
     これは、ハニーというキャラクターに魅力があるからでしょう。
    如月ハニーの時は十兵衛以来のロングのヒロイン、キューティーハニーの姿は菊之助に連なるショートカット。
    永井ヒロインの二つの系譜を統一したのが、このハニーと思いました。

     最初の方は雑な絵が混ざっていて残念ですし、「こややし少年」などの悪ふざけキャラが登場するのも、永井先生の悪いクセが出たような気がします。
    それはともかく、ハニーの可愛さ凛々しさは好きです。

     オリジナルのハニーは第二巻までで、三・四巻は後で描かれた続編です。
    お色気を超えてセクシーな場面も登場し、戦いもスケールアップして戦士ハニーを堪能できます。
     パンサークロー対人類軍の戦争になるのは、ちょっと味気ない気もしますが、魔神ゾラーの「人間の滅びへの願望がヒトラーを動かしたのだ」という言葉は永井先生らしいものでした。
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  • 新ルパン三世

    モンキー・パンチ

    ルパン三世リニューアル
    ネタバレ
    2025年11月1日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 第一話はルパン一家再集結。変装合戦には驚かされましたが、壮大な罠でも平然と突破するのがルパンらしいと言いましょうか。

     切れ者たちとの対決。峰不二子でさえ彼には敵いません。
    御伽話のパロディみたいなエピソードもありました。
     女を助ける義侠心のあるルパン。
    それでも、ちゃっかりお宝は手に入れるところは流石です。
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  • ゲゲゲの家計簿

    水木しげる

    貧乏でもユーモアがある
    ネタバレ
    2025年10月23日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ドラマ「ゲゲゲの女房」より前の水木荘時代から家計簿は始まります。
    生活は綱渡りで大変なのですが、ユーモアがあって自分を突き放してるところが面白いですね。「百面相」とか「フハッ」とか。
    お母さんの場面では竹下景子さんの名演技を思い出しました。

     兄さんが巣鴨プリズンに収監されてる間、義姉さんを支えて生活していたのは「美談」と思います。
    「新聞社の買い被り」のように謙遜してますけど。

     夫婦対談は、先生の豪快さと奥さんの信頼が印象的でした。
    「漫画で成功しないはずはない」的な豪語はしても、奥さんに辛い思いをさせ苦労を掛けたことは気にしていた様です。
    出版社社長の口元の嫌味たらしさには怒りが込められてました。
     先生の百面相を面白がる奥さんにも和みます。

     弟さんのインタビューで、先生が両親兄弟に大いに助けられていたことが解ります。子供時代や復員直後の様子も知れて良かった。

     生活が厳しい時代でも兄弟が正月に集まって笑う姿は楽しそう。
    90になっても兄弟一緒にオヤツを食べるのは良いですね。
     "人間の原稿料"がもらえるようになり、家計簿も役目を終えました。こんな淡々とした終わり方がまた水木先生らしいです。
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  • カムイ伝全集 カムイ外伝

    白土三平

    白土忍法にしびれる
    ネタバレ
    2025年10月21日
    このレビューはネタバレを含みます▼ カムイ外伝を初めて読んだ時、あまりのカッコ良さに痺れました。
    追手の超人技もカムイの秘術も独創的で鮮烈。
    忍者の頭脳戦と意表をついた展開は面白いです。

     冷たく乾いた世界観ですが、カムイは非情に徹しきれず苦悩します。
    情けが裏目に出てムササビの姉は命を落としました。
    絶対に生き残れない戦法を選んだ彼女は不憫。

     いつもは情け深いカムイが、精神的に追い詰められて冷酷になってしまったり、弱者同士が差別し搾取しあうエピソードがあったり、人間観察の深さが感じられます。

     白土先生の絵はものすごく上手いです。
    森の木は形が良く、飛び回る忍者の動きは自在。
    犬や鳥はリアルで躍動感があり表情豊かです。
    ページ全体の白黒のバランスも見事。

     後年の画風はかなりリアル寄りになりましたが、私はこの時期の絵柄が好きです。女の子も可愛いし。
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  • ゴッドマジンガー

    永井豪

    マジンガー版大魔神
    ネタバレ
    2025年10月21日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 恐竜帝国もゴッドマジンガーも謎だらけです。早見くんとハニーの取材は興味深いですね。
     戦いの描写は荒々しくて容赦ないけど、大きな画面で見ると迫力があります。
    アイラの衣装が透けてるところや、暴行される女性とかエロティックな場面は、全体から浮いてるように感じました。

     アイラの美しさと凛々しさは永井ヒロインらしくて良いです。
     最終巻まで読んで度肝を抜かれました。
    マジンガーの恐るべき正体が明かされて、設定も伏線も全部吹っ飛ばす永井先生お得意の破滅エンド。
    時空を超えたヤマトとアイラの愛には打たれます。
  • Unnamed Memory

    古宮九時/越水ナオキ/chibi

    表情とアクション
    ネタバレ
    2025年10月6日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 表情が魅力的です
    覚悟を決めたラザル、哀切なフューラ、人懐っこいシルビア。
    祭りに喜ぶティナーシャの無邪気な笑顔は可愛らしい。
     瞳の描写だけで、可憐な美少女から恐ろしい魔女に変貌するのは見事です。
    パスヴァール公爵を追い詰める場面にはゾクゾクしました。
     最強魔女なのにオスカーに翻弄されて、青くなったり子供みたいになったりする彼女。
    透き通った美しい眼差しはオスカーを魅了します。
    色っぽい大人の女性に成長したティナーシャ。

     空中でクルクル回る彼女は可愛いですね。
    グリフォン型守護獣や狼魔獣と戦うオスカーは豪快。
    アルスやメレディナのアクションも迫力がありました。

     ルクレツィアはちょっとえっちなお姉さん。
    色々からかってニヤニヤしてるけど、妹分に愛情を持っています。
     予想通り自分を防御しないティナーシャ。
    完璧なタイミングで飛び込むオスカー。
     トゥルダール十二精霊の現出は壮大で胸熱でした。
    魔法湖を昇華するティナーシャの威厳。
    繊細な光の線で織られた魔法構成は綺麗です。

    第九巻: 先輩魔女に誕生祝いの相談をする彼女は無駄にキリッとしてます。
     美しい海で楽しく泳ぐ二人。彼女の笑顔は可愛過ぎ。
    キスされて涙目になるティナーシャ。頭を冷やすしかないオスカーには同情します。
     「猫で濡れるのやだ」は名場面。
    第十巻: ためらいもなくオスカーのために命をかけるティナーシャ。
    さすがのルクレツィアも止められません。
    蘇生後も自分の気持ちがわからなくて混乱する様子は可笑しいけど、親しい人々には脅威です。
    そんな彼女にオスカーは優しい顔を向けます。
    愛を自覚した彼女の涙は美しいものでした。
  • 総員玉砕せよ! 新装完全版

    水木しげる

    猥雑で儚い戦地の生
    ネタバレ
    2025年10月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 戦争は決してカッコいいものでもドラマチックでもない。
    水木先生の体験を元に描かれた物語です。
    飢えて食べ物に執着するしかない兵隊。理不尽な初年兵いじめ。リアルな戦地は悲劇と呼ぶにはあまりにも猥雑で虚しく無惨なものでした。
     つらい勤めを嘆く慰安所の女の歌を歌いながら玉砕する兵士の姿に、戦争と旧軍に対する怒りが込められています。
    玉砕と言っても突撃する体力もなくフラフラと前に進む彼らは次々に撃ち倒されるだけです。
    先生の分身である主人公が命を失って、骨になってしまう様子に言葉を失います。
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  • 時空異邦人KYOKO

    種村有菜

    キャラが魅力的 素敵な物語
    ネタバレ
    2025年8月21日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 種村先生が精神的に落ち込んだため早期終了したそうですが、迷いや悩みがあっても傑作は生まれるものです。

     話が面白くてキャラクターに魅力があります。
    大どんでん返しから綺麗な大団円へ。
     ワガママで奔放な響古姫は、お馬鹿さんだけど高潔で可愛らしい少女でした。
    逆滝くんとの恋は物語の大事なテーマです。
    「わーうわうわう」という泣き方はほとんど猫。

     姫をずっと幼稚にしたようなチョコラ。
    アホ可愛いけとツッコミ上手。
     氷月・逆滝兄弟の仲、ウィドシークの優しさは良いですね。

     付録の4コマと番外編は楽しくて、満足しました。
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  • 入門! 種村有菜

    種村有菜

    まさに入門書
    ネタバレ
    2025年8月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ カラーイラストは綺麗ですね。
    初期の作品と代表作の味わいを知ることが出来て楽しいし、「猫と私の金曜日」は読みたくなりました。
    インタビューも興味深いです。
    いいね
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  • かんしゃく玉のゆううつ

    種村有菜

    純情な恋
    ネタバレ
    2025年8月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 初期短編集だそうで、どの作品も純情な恋が描かれています。

     くノ一少女は、幼馴染の男の子の事でヤキモキしてしまう可愛い子でした。
    彼も彼女のために忍術修行する健気さ。
     種村先生はアクションを描くのが苦手と言ってますが、ヒロインの戦いはカッコいいです。

     身代わりカップルの話は、ストーリーが巧みで面白いです。
    二組の恋の成就にはホンワカしました。
    ここでも田吾作くんが良い味出してます。

     傘で結ばれる純情カップル。恥ずかしがり屋の彼女と優しい彼。読むだけで幸せな気持ちになれます。

     デビュー作は、お菓子が取り持つ新しい恋。
    こんな無邪気で優しい彼なら好きになりますよね。
    親友の彼も爽やかな男の子でした。
    いいね
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  • 火の鳥(少女クラブ版)

    手塚治虫

    メルヘン
    ネタバレ
    2025年8月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 後の火の鳥の超越的な物語とは違って、時空を超えた恋を描くロマンチックなファンタジーでした。

     エジプト王子と小国の王女の恋。火の鳥の血を与えられた二人の波瀾万丈の物語。
    ヒロインはとても可愛らしいです。
     ギリシャ編では、スパルタとトロヤに分たれた二人の冒険。
    神話などで知られた英雄も登場します。
    いつの間にか恋人ではなく兄妹になってるのは不思議ですね。
    ローマ編でも悪の一味と戦って兄妹愛を貫いて終幕。
     火の鳥の娘や友達の小動物にライオンなどが活躍するメルヘンです。

     少女クラブ版では、火の鳥は神の如き存在ではなく天に住んでいた鳥でした。数千年経てば寿命も尽きるし、人間と同じように母娘の愛も描かれます。
    いいね
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  • 火の鳥(カラー版)

    手塚治虫

    太陽編のレビュー
    ネタバレ
    2025年8月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 太陽編のみのレビューです。

     主人公が狼人間にされたのは驚きでした。
    動物と人間の間の存在になっても、情け深く高潔な生き方を守り続ける彼。
    未来の少年と夢で通じる不思議な展開です。
     権力に取り憑かれて、仏教を強制する天智天皇。
    寛大な英雄だった大海人皇子も、大王になったら兄と同じく権力に執着するようになりました。
    千数百年後でも、同じように宗教と権力を合体させる人間の浅ましさが描かれます。
    火の鳥が語った通り、人間の業は人間が解決するしかないのかも知れません。

     未来でマリモと再会して、霊界に帰る主人公。
    時を超えた愛には心を揺さぶられます。
    いいね
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  • 絶対覚醒天使ミストレス☆フォーチュン

    種村有菜

    明るいコメディ
    ネタバレ
    2025年8月18日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 軽快なSFラブコメです。
    男の子はちょっとえっちでお調子者ですが、相方の女の子を大事にしてます。
    彼女も、彼に応えて大活躍。
    第二話で相思相愛と判明しました。
    テレパシーで会話する可愛い恋。

     とあるイーバが仲間になってイバ子と呼ばれます。
    シ◯ガネーゼを目指してバイトをするけど、破壊的な仕事ぶりの彼女。
    オチも可笑しくて可愛いですね。
     たまたま登場させたそうですが、ピ◯チューにも匹敵する名キャラクターでした。
    いいね
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  • イ・オ・ン

    種村有菜

    超能力と恋
    ネタバレ
    2025年8月17日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ジャンヌの前作と聞き、読みました。

     超能力者の女の子と超能力に憧れる男の子の恋を繊細に描いています。
    感情と表情の細やかな描写や、両想いなのに二人とも自信がなくて悩むプロットは素敵です。
     種村先生の言葉どおり、依音はとても可愛い子でした。
     田吾作くんはヘンテコで良い味出してます。

     恋のライバルに友達の名前を使って怒られなかったんでしょうか?良い子ですけどね。
    いいね
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  • 悪魔にChic×Hack

    種村有菜

    悪魔版人魚姫
    ネタバレ
    2025年8月16日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 悪魔ジゼルが男の子の純粋な涙に一目惚れしてしまい...という、恋物語でした。
     男の子の願いをかなえるべく人間界に来たジゼルは魔力切れで生命の危機。彼に想う相手がいることを知り、ほとんど人魚姫状態です。
     それぞれ一方通行が錯綜したような恋だったけど、ジゼルとまそかちが両想いになるハッピーエンド。一立と瞬大もジゼルのおかげで親友に戻り将来は愛に変わりそうでした。
     BLには興味ないのですが、ジゼルの可愛さと男性陣の優しさに引き込まれてしまいました。
  • ルパン三世

    モンキー・パンチ

    本家ルパンの魅力
    ネタバレ
    2025年8月14日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ルパン三世のオリジナルにして原典です。
    皆様ご存知のTV版ルパンは、あくまで宮崎駿さんの解釈による再創造と思いますよ。

     女を抱くこととお宝にしか興味がない悪人ルパン。
    敵味方攻守が目まぐるしく入れ替わるアナーキーでスラップスティックな作風は、今でも面白いです。

     第一話は、偽ルパンとの対決。
    本物は、無闇な殺人や酷いことをしない筋の通った悪人でした。筋を通しすぎて処刑の危機。脱出の手際は見ものです。
     次元大介が刑事として敵対する話があったり、キャラクターが固まってないというか、パラレルワールド的ですね。
    銭形警部も当初は、「ルパンを射殺しても構わん」と言い放つ冷酷な警察官。
     セクシーな謎の美女はだいたい名前が峰不二子で、同一人物かどうかは解りません。
    ルパンの漫画が続くうちに一人の「峰不二子」に収束したようです。

     第三巻で五右衛門登場。鉄をも両断する凄腕剣士ですが、ルパンに翻弄されて部下になりました。
  • 聖剣学院の魔剣使い

    蛍幻飛鳥/志瑞祐/遠坂あさぎ

    楽しいコミカライズ
    ネタバレ
    2025年8月14日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ちょいとえっち度が増してますが、原作に忠実で出来の良いコミカライズと思います。
    原作のキャラクターが表情豊かかつ自在に動いているのは楽しいです。

     最終巻は大変盛り上がりました。
    色気全開の浴衣、大道芸のシャーリたち。
    小隊の活躍、特に咲耶の成長(厨二病も進行?)
    ログナス三勇士の名乗りを聞いてしまうフィーネ。
    ティセラを励ますアルーレ。
    想像以上の怪物シャダルク。
    セリアから現れた本当のロゼリアとレオの聖剣。
    縦横無尽のアクション。
    何があっても祭を楽しむ人類の意地(巻末小説も同様のテーマ)

     楽しい漫画版に感謝です。蛍幻先生、五年間お疲れ様でした。
  • 有菜の種

    種村有菜

    楽しい日常 ユーモアがある
    ネタバレ
    2025年8月11日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 楽しいエッセー漫画です。
    とても面白くてギャグの切れ味も抜群でした。
     日常パートでわかったのは種村先生が大変な愛猫家であること。(猫と同じでご本人は愛されキャラ)
    お姉ちゃんと仲良しなのもホッコリします。
     食べたいだけ食べるダイエット法は面白いですね。
    食べることが好きみたいだし我慢しない方が良いと思います。

     仕事漬けの超ストイックな生活の中で、面白いことや可笑しいことを見つけ出して楽しむ種村先生には脱帽です。
     人気漫画家として長年活躍しているだけあって、仕事に打ち込む姿勢は真摯。
    ギャグ混じりに描いてるけど、自身と自作への評価は冷静かつ公正と思われます。

     幼少時のエピソードは可愛いし、「一番絵が上手い子」になれなくて悩んでいる時に、「暖かい絵」を認めてくれた先生の思い出には打たれました。

     編集者とのやり取り、新連載の準備、締め切りに追われる苦労、親友やアシスタントとの友情など、興味深い漫画家生活です。
     猫耳ニ頭身自画像は可愛いし、O橋さんの頭がOの字オブジェなのも独創的。

     お姉ちゃんに叱られた大きな出費が実家のリニューアルとは、親孝行な庶民派ですね。
    豪邸建てたり飲み屋で豪遊したりする訳でもなく、シンガポール航空に乗って水上コテージに行くのが贅沢ってところも慎ましいです。

     ネガティブなレビューを書いて星一つにしてる人がいて驚きました。
    旅行の部分だけ飛ばし読みしたら、遊び歩いてる金持ちに見えるのでしょうか?色んな感性があるものです。
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  • 009ノ1

    石ノ森章太郎

    洗練されたスパイアクション
    ネタバレ
    2025年8月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 石ノ森先生初の大人向け漫画だそうで、ヒロインの裸や大人な場面が度々登場します。
     009-1は強くて頭が切れる腕利き情報部員。
    石ノ森漫画らしく、洒落たスピード感あるアクションが見事ですし、謎解きや知恵比べも上質なミステリー映画のようです。
     サイボーグやアンドロイドが実用化され、脳移植も可能な未来が舞台ですが、人間の弱さや愛憎がテーマだったりします。
    単純な勧善懲悪ではなく、考えさせるストーリーが多いのは流石です。

     以上が1〜2巻のレビューです。3〜5巻はアクションも少なく、主役が009-1でなくても成り立つのではと思わせる話が多くて、違和感がありました。
    任侠と009-1の取り合わせは意味がわかりません。
    「帰って来た009-1」はエロいだけ。
     異次元につながる家は恐怖SFでした。モノローグ中心で009-1とは別物という印象があります。
    生き別れの弟の話などは興味深いけど、人生を儚んだ彼女がヤケを起こしたようにも感じます。
     超進化装置や超能力者迫害の話は、石ノ森先生が本当は描きたかったテーマかもしれません。
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  • 神風怪盗ジャンヌ カラー版

    種村有菜

    泣きました
    ネタバレ
    2025年8月3日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 「神風」は「神の息吹」とか「神の愛」のことだったのですね。
    聖書の神をずっと優しくしたような世界観。
    堕天使フィンが許されて、まろんの娘に転生する大団円でした。

     魔王との最終対決は、かつての「心を閉ざした弱い自分」を抱きしめることで結着がつきます。
    初め3ページのモノローグは種村先生ご自身のどうしても他人に言えないイヤなところ。
    最後の4ページはそれを乗り越えた現在の心境だそうです。

     明るく強いヒロインは両親の手紙を待ちわびる寂しい子でした。
    稚空の裏切りに気がついた彼女。その涙には胸を突かれます。
    泣き疲れた彼女が、級友に気がついた途端輝く笑顔を見せるのはいじらしい。

     寂しい思いを隠せず泣く彼女を抱きしめる稚空。
    相思相愛になった後の紆余曲折はじれったいですね。
     まろんは表情豊かで可憐。ときどき美少女にあるまじき妄想ゼリフが炸裂します。
     弱気の水無月くんをジャンヌが励ましシンドバッドがフォロー。息もピッタリ。
    まろんの両親の馴れ初めを稚空が聞かされていたと知った都。寂しさと安堵の混ざった顔。

     デジタル彩色は見やすくて綺麗です。
    欄外のミニエッセーやファンとの交流も楽しくて、少女漫画の魅力を教えてもらいました。
  • ダンテ神曲

    永井豪

    神曲の永井豪版
    ネタバレ
    2025年7月24日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 名高い古典を、永井先生が漫画化していました。
    かなり噛み砕いてくれているけれど、非キリスト教徒には理解し難いところもあります。
    作中のダンテが悩んでいた通り、神罰は過酷過ぎると思いましたが、ダンテは人間の自由意思を認めていたようです。
    神の操り人形ではなく自分の意思で行動を選べるからこそ、悪をなした人間への罰は厳しいのでしょう。
    いいね
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  • Sランクモンスターの《ベヒーモス》だけど、猫と間違われてエルフ娘の騎士(ペット)として暮らしてます

    東雲太郎/銀翼のぞみ/東雲太郎・夜ノみつき

    キャラクターが可愛くてえっち
    ネタバレ
    2025年7月22日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 出落ち的タイトルですが、楽しく読めます。
    ベヒーモス猫タマは御主人に懸命に仕える健気な奴だけど、御主人の胸が定位置。
    ヒロイン・アリアは可愛くて優しい良い子。でも子猫とにゃんにゃんしたくて仕方ないエロフ。
    服もセクシーを通り越して、ほとんど痴◯です。
     ベヒ猫に◯尾を迫るアースドラゴンの生まれ変わりとか、合法的に◯人ができるから騎士をやってる英雄とか、変態さんが次々に登場しますが、みんな愛すべきキャラクターです。
     御主人に加えて、ヴァルカン嬢や女性騎士とも一緒に入浴して、子猫として可愛がられてるのか何なのか分からないタマ。
     楽しくえっちな生活を送ってるうちにアリアは順当に強くなり、魔族との決戦でも活躍します。

     子猫の可愛らしさとえっちな描写が上手く混じってるのが面白いですね。
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  • ベルセルク

    三浦建太郎

    ダークファンタジーの金字塔
    ネタバレ
    2025年7月22日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 昔読んで衝撃を受けました。
    悪夢の怪物「使徒」と戦って、巨大な剣で切り伏せるガッツ。敵も主人公も驚異の強さです。
     黄金時代篇では、彼の青春時代の無惨な結末が描かれます。
    「蝕」の地獄絵図は、絶望を完璧に具現化したものでした。
    「神」の意向をこの世に示す圧倒的強者「ゴッドハンド」=「天使」の無慈悲さ残酷さには恐怖と怒りを感じるばかりです。

     運命にあらがい続けるガッツに惹かれます。
     キャスカは今後どうなるのでしょうか?
    リカルドは良い奴ですね。ゴドーは人生の先達。
    純真なパックは、ガッツの感情とイメージを感じ取れる良き理解者です。
     中世ヨーロッパに似た世界ですが、史実のそれを参考にしたファンタジーということを忘れるべきではないと思います。
    それでも、モズグスには嫌悪を感じ、ガッツが勝利した時は快哉を叫びたくなりました。

     今回、有難いことに21巻まで無料だったので一気読みしました。
    あと半分も購読するつもりです。
    この果てしない戦いの物語に人生を捧げた三浦先生の偉業を讃えると共にご冥福をお祈りします。
  • 聖剣学院の魔剣使い

    志瑞祐/遠坂あさぎ

    剣と魔法のファンタジー見事に完結
    ネタバレ
    2025年7月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 少年に転生した魔王レオニスが、美少女リーセリアにドキドキしてしまうのは可笑しくも可愛いです。
     第18小隊メンバーのコスプレはとても大胆。
    イラストはちょっとえっちで魅力的です。
    天然でセクシーなセリアは、えっちな男の子を育てかねません。

     小隊メンバー一人一人の見せ場と人生が丁寧に描かれて、それぞれの物語として読むことが出来ます。他の魔王もみんな魅力的です。
    恐るべき破壊者の竜王と海王が意外と可愛かったり。

     シャーリはドーナツが好き過ぎるポンコツメイドですが主を一途に慕っています。
    失敗クッキーを黙って食べるレオニスは優しい。
     彼はセリアとの出会いで人類の味方になり第07戦術都市を守ります。
    はじめは人を救うのに言い訳してましたが、「助けたいから助ける」と素直に。

     終盤は息もつかせぬ展開に引き込まれました。
    大魔道師のこざかしい不死身トリックとその報い。
    シャダルク・ヴォイドゴッドに挑む魔王たち。
    敬愛する父を倒したセリア。幸せだった子供時代の夢から覚めてロゼリアが示す道を歩みます。
    女神の願いに応えて虚無の根源を滅ぼすレオニス。
     はるかな宇宙の旅と懐かしい再会で大団円です。
  • 手天童子

    永井豪

    伝奇ロマンと内的宇宙SF
    ネタバレ
    2025年7月3日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 邪教徒との戦いの容赦ない描写は、永井先生らしいです。
     清楚な美少女美雪も、永井ヒロインらしく裸にされたり酷い目に会いますが、色々と無事です。
    (彼女の裸体はキューティーハニー的健康美)
    羅生門の鬼女を演じる彼女は妖艶でした。

     戦鬼に連れられて鬼の世界へ旅立つ子郎。怒りと悲しみで正気を失った母は可哀想。
     遠い宇宙を一人漂流する彼。ここからはスペースオペラと内的宇宙SFが同時進行。
    彼の正体と出生の秘密が明らかになるにつれて解明される鬼の真実。

    生き残りの鬼を連れて、遠くの星に向かう戦鬼。彼らの運命は哀れでなりません。
     邪悪な存在として創造され、創造主から憎悪されているのに、「母」を愛し子郎を「兄弟」と呼ぶ戦鬼には心を打たれます。
    護鬼は容姿性格とも人間に近くて、平安時代に残ることを選んだのも納得です。

     一人の人間が生み出した心象の世界が壮大なスケールで展開される驚異的な内的宇宙SFでした。
    いいね
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  • パラダイスヘル 分冊版

    冬坂あゆる/COMIC ROOM

    超お下劣作品
    ネタバレ
    2025年6月30日
    このレビューはネタバレを含みます▼ お下劣過ぎて笑うしかありません。
    過激反男根主義の勇者を、ローカル魔王が分からせるという展開。
    調子に乗った魔王を地獄の教育係がフザケたパロディ器具で分からせるという、さらに無茶な展開です。
  • デビルマン

    永井豪

    人間対悪魔対神
    ネタバレ
    2025年6月30日
    このレビューはネタバレを含みます▼ デーモン族の恐ろしさおぞましさ。
    彼ら以上に悍ましい人間の本性。
    両者を滅ぼそうとする「神」の冷酷さ。
     地獄の運命を生きる明の苦悩。
    彼を慕う純真な美樹の最期は衝撃でした。
     物語の真相と滅亡の展開には驚くしかありません。
  • 聖剣学院の魔剣使い 遠坂あさぎArt Works

    遠坂あさぎ

    素敵なイラスト 楽しい書き下ろし小説
    ネタバレ
    2025年6月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 表紙や口絵を集めたところが魅力です。
    限定書き下ろしイラストは、通常版よりえっち。
    セリアが毎年作品代表なのは嬉しい。
    挿絵の数々に名場面を懐かしく思い出します。
    セリアと水遊びしてるロゼリアは女神様なのにセクシーでした。

    書き下ろし小説 :
     ティセラが天寿を全うしたと知り、しんみりしました。
    アレクシオスとクロヴィア、さらに王女さまたちのその後も読みたかったのですが....

     聖剣学院の思い出に浸りつつ懐かしいフレースヴェルグ寮を訪れますが、
    期待通り、復活した魔王軍とエルフ勇者。
    そうこなくちゃ、という展開です。
    いいね
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  • Babel

    古宮九時/森沢晴行

    不思議な旅
    ネタバレ
    2025年6月28日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 雫は普通の女子大生ですが、図太かったり意味不明なギャグを言ったりしてエリクに呆れられます。
    クールな彼の返しも相当なものですけど。
     文字や言語についてエリクの洞察は素晴らしく、勉強になります。
    act-1
     色々な局面で示される雫の優しさ。
    禁呪と戦う彼女とエリクは勇敢です。
    怪しげな傭兵ターキスも実は親切で善い人でした。
    -2
    偽花嫁事件の恐ろしい真相と悲劇の結末。
    普通の娘だからこそ他人の心を思いやれる雫。
    いいね
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  • 黄昏のエトス(話売り)

    艶々

    叙情派らしいエロス
    ネタバレ
    2025年6月11日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 本編でお馴染みになったキャラクターの性愛は、実にエロティックでした。
     「叙情派」艶々さんらしく、まさみちゃんの心情も細やかに描かれて、大人しく見えた彼女が彼氏の部屋で「動物」のように激しく交わる姿にドキドキします。
    いいね
    0件
  • 魔王ダンテ

    永井豪

    神の正体
    ネタバレ
    2025年6月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 神は侵略者の地球外生命体、悪魔が本来の地球人でレジスタンス、という革命的作品。
    悪魔と神の正邪善悪をひっくり返してます。
    永井先生はどこから、このビジョンを得たのでしょうか?
     主人公「涼」が魔王ダンテになるまでの展開も衝撃的です。
    絵柄は先生がギャグ漫画からシリアスに転換する時期で、迫力があります。

     魔王として蘇った涼の悲しみと怒り。破壊の凄まじさ。
    彼の苦悩や、悪魔狩りの残忍さは後のデビルマンに通じるものがありますね。
     取り戻した記憶。神の侵略は非道でした。
    息を呑む怒涛の画面です。
    残念ながら、ダンテが戦いを決意したところで物語は終わってしまいます。
     後のリメイク版では「アダムとイブ」との戦いや「宇津木家」の秘密などが存分に描かれていました。

     魔王ダンテのデザインはマジンガーZのもとになったのでは?思ってたら、永井先生ご自身も明言されてたようです。
    いいね
    0件
  • デキる猫は今日も憂鬱

    山田ヒツジ

    飼い主と猫の幸せなお伽話
    ネタバレ
    2025年6月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ デキる猫が美味しいご飯を作ったり、弁当を用意したり、完璧な世話をしてくれるという夢のような生活です。
     仕事が出来て優しくて美人なスーパーOL幸来さんも家事能力は壊滅的。家では諭吉に頼りきって甘えてるのが可愛いくもありギャグでもありますね。
    二人の幸せな日常には癒されます。
     ウミウシ系アイドルってEテレで放送して欲しいくらい。作者の発想力には感服するばかりです。

     海ゆしーつながりで、部長の姪と仲良くなった幸来たち。3歳児の行動にハラハラしつつも可愛さにほっこりします。
     若くてクールな織塚部長は、しっかり姪の世話をする良い叔父さんです。
    高収入で包容力があってカッコいい男性ですが、「巨大な猫着ぐるみ」は「こわっ」だそうです。

     いつも素晴らしい弁当を持って来る。飲んでも乱れず二日酔いもしない。
    同僚と後輩には畏怖され、男子からは密かにモテモテ。「デキる猫のおかげ」とも言えず諭吉の存在がバレるのを心配する幸来。
     後輩が語る武勇伝「吊り革につかまらず立ったまま爆睡」とは武道の達人?

     スーパーOLで強い彼女も、社員旅行で諭吉と二日離れるのが辛くて泣いてしまう可愛い子。
    平気そうにしてる諭吉も実は寂しい?
  • 【先行無料配信】 処刑少女の生きる道(バージンロード) ―そして、彼女は甦る―

    佐藤真登/ニリツ

    戦う少女 第一巻の感想
    ネタバレ
    2025年5月5日
    このレビューはネタバレを含みます▼ アニメが面白かったことから原作にハマりました。他所の電子本も持ってるのですが、こちらのも欲しくて。
     第一巻無料配信は有難いけど、大司教戦の前で終わりなのは残念です。そこで他から補完してレビューを書きます。

     何の罪もない善人を処刑するのは悪行ですが、召喚された異世界人が人災化するのでは、必要悪と言うしかありません。
     緻密な設定は物語に深みを与え、畳み掛けるような展開には引き込まれます。
     腕利の処刑人でありながら、善人殺害を辛いと感じていたメノウ。無邪気なアカリと出会って心が揺らいで行く描写は良いですね。
     決して最強ではない彼女が、数多の危機を乗り越えて戦い抜くところが好きです。

     第一巻は、メノウを始め主要な人物と世界観の紹介。
    アカリとモモがメノウ大好きな理由。
    今後とも何かと縁が深いアーシュナ王女の登場。
    幼い頃のマスターフレアとの旅。
    暴走列車の危機、圧倒的強者大司教の罠。
     大司教が妄執を捨てメノウを祝福して命を終える姿には心を打たれました。
    巡礼の詞は素晴らしいですね。まるでメノウの今後の道のりのようです。
    いいね
    0件
  • 処刑少女の生きる道(バージンロード)

    佐藤真登/ニリツ

    健気なヒロイン、主に11巻の感想
    ネタバレ
    2025年5月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 無実の善人を処刑するのは罪悪ですが、異世界人が世界を巻き込んで破滅するのでは仕方ないことかもしれません。
     純真なアカリと親友になって処刑人を続けられなくなるメノウ。
    決して無敵ではないけど自分の道を貫く彼女に惹かれます。

     11巻は白の勇者ハクアと最終対決。
    人災化したハクアが創造する『願望世界』
    「コスプレ美少女」メノウと初登校の白亜。
    クローンならではの「双子コーデ」
    恥ずかしそうな白亜は可愛いです。
    女子高生として渋谷で遊ぶメノウたちは楽しそう。
     処された防人。こんな奴でも哀れ。
    「実現が無理でも善い世界を作る努力を続けろ」という我堂の教えは心に残ります。

     導力の根源を巡礼して、思い出のバルコニーに降り立つメノウ。
     全てを失い無力な子供に戻ったパンデモニウム。
    白亜が手を差し伸べて童謡の夕暮れを一緒に歩く。
     サハラは蝶のアビィとシシリアの後押しで、孤独なマヤに寄り添いました。
    ミシェルもシシリアも人々の拠り所としての教会を再建中。

     誰も見捨てられることなく居場所を得る大団円。
    みんなで楽しそうに歩くイラストは素晴らしいです。
    いいね
    0件
  • CLAYMORE セルフリメイク版

    八木教広

    クレアの美しさと凄絶さ
    ネタバレ
    2025年5月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ オリジナル版第一巻でクレアが意外と幼い顔なのに対して、リメイク版では大人のお姉さんに描かれてます。
    後半の絵柄にアップグレードした訳ですね。
    それによって、クレアの美しさと凄絶さが増しているように感じました。
     彼女の冷徹に見えて優しいところが好きです。
    残酷な運命に耐えながら命懸けで妖魔に挑む姿も見どころですね。
  • 公爵令嬢ティアレシアの復讐

    奏舞音/ぽぽるちゃ

    ロマンチックな悪魔
    ネタバレ
    2025年4月16日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 転生令嬢の復讐に手を貸す悪魔。
    強引に大人のキスをする辺り悪魔的だけど、本当は優しいです。
     知恵と度胸で現女王の魔手を跳ね返して、真相を突き止める公爵令嬢。
    ついに革命を起こして悪人を打倒します。
    悪の女王を処刑せずに改悛の日々を与えたのは、令嬢なりの復讐でした。

     心を持たない悪魔なのに、
    令嬢に食べさせたくてケーキ作りの研究。
    雨に打たれて泣いてる彼女に傘を差しかけ慰める。
    魂を奪わずに、心が欲しいと愛をささやく。
    相思相愛の二人に神様は粋な計らいをしました。
    いいね
    0件
  • Unnamed Memory

    古宮九時/chibi

    美しい恋愛
    ネタバレ
    2025年3月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 可憐な少女と魔女と女王が同居するティナーシャ。
    透明な微笑に隠された孤独を知り、彼女を愛するオスカー。
    二人の心情と恋が繊細に描かれます。

     イラストは魅力的でした。
    頭にかじりつく黒猫と困惑するオスカー、レオノーラに飛びかかるティナーシャの躍動。

    1〜2巻、立て続けの不可思議な事件。
    みんな魅力的なキャラクターで会話はテンポが良いです。
    純粋なティナーシャと強引なようでも誠実なオスカー。
    彼女の過去と大陸を揺るがす大魔法が関連する展開は見事でした。
    3巻、瀕死の彼をティナーシャは命懸けで救います。
    ルクレツィアに叱られても揺らぎません。
     終盤、結婚した途端、今までの二人の物語が消滅したことに衝撃を受けました。
    4〜6巻、改変された世界に取り残されたティナーシャは、再会を信じて時を渡る。
    彼女と新たなオスカーが結ばれる道のりは、もどかしくてヤキモキしました。
    act1より幼くて未熟ですが、懸命に生きたact2の彼女はいじらしくて愛おしい。
    彼女とトゥルダールの歴史が消滅するのは切ないけれど、これも大切な記憶です。
     永遠の愛をよりどころに呪具に立ち向かう二人。
    正史にて語り直されるお伽話は素敵でした。

    AfterTheEnd-1
     正史の続き、結婚生活と逸脱者としての新たな生。
    楽しそうな二人。それでも呪具は脅威です。
    -2〜4
     オスカーの慟哭。
    疲弊するティナーシャを見るのは辛いですね。
    -FalReisia
     人間の時代を生きる幼馴染たち。
    -5
     人として生きよと諭したラヴィニアの愛情。
    -6
     新たなラナクは優しい人でした。
    外部者の呪具に対する苦い勝利。
    ティナーシャの消滅が結末では悲しいですが、終わりが明言されてるのでは仕方ありません。

    -奇跡のような嘘をあなたと
     恋人になる直前と結婚後の二人の掛け合いが好きです。
    -紅毒の眠る床
     壊れたティナーシャの話は好きではありません。
    既出エピソードの補遺や続編は楽しめました。
    webで発表された話がすべて回収されたことで、二人の物語は完結したのでしょう。
  • ギルドの受付嬢ですが、残業は嫌なのでボスをソロ討伐しようと思います

    香坂マト/がおう

    強くて可愛い女の子
    ネタバレ
    2025年3月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 残業嫌いだけど働き者です。
    死別体験には涙が出ました。
     命懸けで魔神と闘い、ジェイドが生きてたことに安堵の涙を流す1巻。
    2巻、白銀と仲間になって、シュラウドおじちゃんを失った悲しみも癒えました。

     ライラの妄想ゼリフは笑えます。
    「ライラを切らせて骨を断つ」のような迷言も炸裂。
     イラストは大変可愛くて気に入りました。

    3巻、「思い出は残った人の力になる」と説く言葉には感動しますが、「残業なくす約束」を果たせと責める姿は鬼神。
    4巻、闇ギルドマスターは案外良い人でした。
    5巻、「鉄腕残業マスター」と尊敬されて満更でもないのが可笑しい。
    後輩も精神体もぶん殴る凶暴な乙女ですけどね。
    6巻、娘をしっかり見ている優しい母さん。

    7巻、「ずっと隣にいてくれたのはジェイドじゃん。
    これからも一緒にいて欲しいのはジェイドなんだけど」
    素直に想いを伝えられたアリナ。
    8巻、デートを楽しみにしてるツンデレ娘。
    ワンピース姿も可愛い。
    シスコン弟が必死でケーキを食べるのも....
     魔神化したシュラウドの精神攻撃に倒れるアリナ。
    これで「続く」って、そんな殺生な。