溺愛中毒
」のレビュー

溺愛中毒

蒼磨奏/芦原モカ

やっと聞けた愛してるの破壊力が…!

ネタバレ
2025年3月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ ピュアな純愛ものです。物語の始まりは仲の良い婚約者同士の2人。記憶喪失後にヒロインが出会いから婚約に至るまでを振り返る構成がお上手で、切なさ増し増しでした。ヒロインの気持ちに涙が出ましたが、2人とも愛情深く、当て馬や極悪人が登場しないので、安心して楽しめました。(犯人も戦争の被害者で可哀想だった…。)ヒーローとヒロインが二度目の恋に落ちていく流れが良かったです。記憶喪失ものの醍醐味ですね。蒼磨先生のヒロインはやっぱり好きだな〜と思いました。何があっても側にいるという約束を守るため、冷たくされても何度も立ち向かうヒロイン。ヒーローの前では笑顔を見せて気丈に振る舞うヒロイン。誰にも心を許さなかったヒーローが心底惚れるわけです。ヒロインにだけに懐くヒーローは何回読んでも良い…!溺愛中毒というタイトルは少し違うかな?と思いましたが、ヒロインは前向きで素直な性格のため、オープンな愛情表現がなくともしっかり愛を感じ取っていましたし、読者にもヒーローの深い愛情が伝わってきました。そして普段は口下手でぶっきらぼうなヒーローだからこそ、幸せにする、ずっとそばにいてほしい、愛している、という直球の愛の言葉の破壊力が…!すごい…!プロポーズにもかなりグッときました。俺様ヒーロー好きとしては、ヒロインに対する不遜な言動やラブシーンでのSっ気にも萌えました♡強いて言えば、呪いが解けた後、記憶喪失中のヒロインへの仕打ちを知って、もっと労わってあげる描写が読みたかったかも。あとこれは完全に私の願望ですが、ヒロインに口で…をリベンジ(?)してほしかった…!笑 好みのカップルだったので、いつか番外編が読めたら嬉しいです。
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