このレビューはネタバレを含みます▼
この本の中で、笑顔、笑うという行為は、読み手に強烈な恐怖と刺激を与えるためのものであり、さほど重要なものでは無い。
死んでしまいたいほど苦しくて悔しい時に、自分の心が壊れてしまわないように下した決断や、とった行動のほとんどは常人からは理解されない。つまり犯罪になる。それらは実は既に壊れてしまった心によるもので、本人でさえ、自分の心が壊れて一線を越えたことに気づいていないものだ。
自分がもし同じような状況にあった時、抗える強い心は果たしてあるのだろうか。抗うことが正義なのか。
あまりに美味しくて甘いクスリではなく、苦い苦い薬が前にあったら、みんな、薬をちゃんと選べれるのだろうか。