ありす、宇宙までも
」のレビュー

ありす、宇宙までも

売野機子

成功に向かうエネルギーに溢れている。

ネタバレ
2025年4月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ マンガ大賞のニュースを観て買ってみました。
美形ヒロイン少女がセミリンガルというハンデを抱えながらも…亡き両親との思い出をモチベに、勉学に長じる同級生をバディとして宇宙飛行士(それもコマンダー)を目指す話。
何というか、全体的にエモい。言葉が不自由ながら周囲からの「出来ない子」扱いに違和感を持ったヒロインが、理解者を得る事で真っ直ぐ突き進むピュアな力。孤独に邁進してきたバディ少年も、信念を体現してくれる存在に救われている様子。お互いの存在が響き合っている。成功に向かうエネルギーに溢れた、すこぶる素敵な作品です。
ただ一方で、彼らの行動が全て良い効果しか齎さない予定調和な雰囲気があって、奇跡的偶然も多め。彼女を盛り立てる為に世界はある…。もっと困難が欲しいなと思ってしまいました。まぁ冒頭がラストから遡るスタイルだったんで、成功譚なのは分かっているんですけどね。
まだ3巻なので今後の山場に期待。楽しみに待っております。少年の雑学無双がとっても好きです。
いいねしたユーザ7人
レビューをシェアしよう!