新九郎、奔る!
」のレビュー

新九郎、奔る!

ゆうきまさみ

室町時代を一人の若武者が東奔西走する

ネタバレ
2025年4月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 時は足利の御代「室町」伊勢守の傍流庶子の新九郎は父の謀略に巻き込まれ、無位無官のまま世に立つ。
伊勢守新九郎は将軍継嗣問題や姉の今川家家中問題などを解決しながら成長していく。。。

さて、この物語は伊勢守新九郎が主人公である。この主人公は後の北条早雲(伊勢宗瑞)で、戦国時代に東国に一大勢力を築いた北条の祖である。時代は室町時代中期、足利義政から続くゴタゴタな政変から戦国時代初期を進む。
 昨今は戦国時代全盛の武田や織田、三好など大名の物語は多いが、そこに至る物語は少ないと思う。伊勢新九郎の視点を軸にこの時代の流れを追えるので勉強になる。

この時代特有の同じ家名に似た名前だからゆっくり読むのをお勧めします。ですが、今風の言葉で解りやすいのが嬉しい所。
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