美しき獣の愛に囚われて
」のレビュー

美しき獣の愛に囚われて

北條三日月/幸村佳苗

もしも‥‥

ネタバレ
2025年4月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 本当の婚約者だったら、ヒロインの望む幸せは手に入らなかった。上流階級意識や選民という思考は簡単には変えられるものではないと思う。ましてやそれが上流階級の嗜みや矜持と思っているのである限り。
ヒーローの受けてきた仕打ちを鑑みれば簡単にわかる。
下流の者ならどんな仕打ちをしても構わないという傲慢さと冷酷さの結果、ヒーローは継父、そしてヒロインの元婚約者から酷く傷つけられてきたのだから‥‥。
令嬢であるが、使用人や領地の人達に愛情と慈しみをもって接するのは、当たり前で極自然な事と認識しているヒロイン。哀しみを乗り越えたこのふたりならきっとステキであたたかな家庭を築けると思う。
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