鏡よ鏡、毒リンゴを食べたのは誰?
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鏡よ鏡、毒リンゴを食べたのは誰?

小中大豆/みずかねりょう

受がしんどい1巻、攻が焦れる2巻

ネタバレ
2025年4月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ 1巻は「攻が好きで飽きられないよう気を遣って10年過ごした健気受」、2巻は「ドラマでの受の相手役に嫉妬露わな攻」と、お互いの相手への焦れと熱量が良かったです✨

1巻めは攻のミューズが皆元嫁だったことから、次のミューズが出たら自分とも終わりだと恋心を隠しセ◯レに甘んじて関係を続ける受。
そして幸か不幸か次のミューズは新しい子と自分の2人。妬心をセーブし演技にかける受がひたむきで全力応援しました。そして10年頑張った受には、最後にまさかのサプライズが!

2巻めは攻と恋人になり順風満帆の受。でも元々自己評価が低く自分に厳しいので、ドラマで主演抜擢なるも共演ライバルに負けないよう必死です。しかもライバルが自分に敵対心アリなので、最初は疲弊するも負けじと応戦!これがカッコよくてスッとするのですが、その後ライバルがとんでもなく大変な状況なのを知り、優しい受は放っておけずアレコレ面倒をみることに。それで当然受に懐くようになったライバルに対し、大人な対応をしつつも攻は「これは俺の!」とはっきり言動で示し…。

どちらか一方がしんどかったり熱量差があると不満が残るのですが、この作品は1巻で受がしんどかった分、2巻では打って変わって攻が独占欲を露わにするので満足度が高かったです。
それも受に妬心を暴力的にぶつけるのではなく、対外的に自分達の関係を指輪で示したり、当て馬に堂々と受の所有権を主張するのがとてもイイ!

1巻では攻への評価が悪かったですが、2巻で爆上がりになりました(笑)遊び人だったのが受一筋になり、当て馬に焦れても受を信じてひたすらステイする大人攻、対してずっと頑張り屋かつ健気な受と、仕事でも恋愛でも素敵な大人の成長物語でした✨
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