フォロー

0

総レビュー数

527

いいねGET

238

いいね

796

レビュー

今月(10月1日~10月31日)

レビュー数0

いいねGET1

シーモア島
ベストアンサー0
いいね1件
投稿レビュー
  • 他人じゃないけれど

    樋口美沙緒/穂波ゆきね

    最初は受が可哀想だけど、そのうち攻に同情
    ネタバレ
    2025年9月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 7歳の時、父と繋いだ手を離して飛行機雲を指差した受。長年の苦労が祟り、父はその直後に倒れて亡くなります。弔問客で来た父の後輩に引き取られた受は、父の二の舞だけはさせないと引き取ってくれた久代(男)に迷惑をかけないよう必死に。そんな受に久代の息子(攻)はどこか意地悪で…。

    「繋いだ手を離した直後に父が死んだこと」「父にも久代にも自分がお荷物なこと」「籍は入れてもらえず未だ苗字が違うこと」などから、天涯孤独の受は家でわがままも言わず家事を頑張ります。父の死がトラウマになっており、久代までいなくなったらという恐怖から天然の久代を全力で心配します。そんな受に対して義兄的存在の攻は言う事がどこか意地悪く、読み始めは受が可哀想でなりませんでした。
    毎日夕食を作っても久代はアトリエに籠もり、攻は仕事やデートで食べる時は一人きり(が多い)。自分を居候だと感じ少しでも迷惑をかけぬよう必死な受はシンデレラ度が高くて。
    けれど読み進めていく内に色々誤解があったり、実は攻もかなり苦しんでいたりがわかって最後は痛み分け?位に思いました。攻は悪いけど受も久代第一で攻にはツンツンだったから仕方ない部分も多かったかな。
    最後は攻がブチ切れてドサクサ紛れの告白になりますが、攻も受のことを思ってずっと努力し我慢してきたのに、毎日家で受が父を優先し何年も過ごしたらそれはキツかったよねと思いました。

    最後の後日談では受への執着っぷりから変態が入る攻に対し、気持ちに気づいてからは積極的な受がそれを嬉しそうに逆手に取るのが良かったです。
    久々に「ご馳走様」という表現が頭に浮かぶハピエンでした(笑)
    いいね
    0件
  • ダーティ・ダンス<特別版>【イラスト入り】

    英田サキ/北上れん

    ハピエンと言っていいのか迷う
    ネタバレ
    2025年8月31日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 止むに止まれぬ事情があって攻が組から離れ、これが最後と受を強〇してから逃げます。受はそれをずっと恨んでいましたが、他組織に街を乗っ取られるのを防ぐため戻ってきていた攻と手を組みます。攻からの条件で体の関係を受け入れ、昔自分は攻が好きだったから傷ついたのだと気づきますが…。

    表向きは手を組んだように見せかけ実はずっと受を守っていた攻。けれど受に執着し体は好きにするけど、自分は組のトップだから恋人にはなれないと言う。お互い相手を思い攻は受の為に命まで懸けますが、恋人としての甘さや言葉は与えられぬと言うんですよね。
    最後は受からの盃を受け、恋人代りの切れぬ繋がりを持つことで受は納得しますが、全体的に上白糖の甘さではなくパルスイート的な甘さとでも言えばいいのか…。でも最後の方で糖度増しの部分が出てくるので、恋人は無理と言ってても2人でいれば攻も徐々に甘くなるんじゃないかと思いました。

    受は大学で知り合い今は友達の元カレがいて、攻も東京知り合いのセ〇レ弁護士が出てきます。けれど攻が執拗で受も感じすぎる今Hに対し、過去は双方共に淡白だったそうでこの辺りに作者様の読者への配慮が感じられました(笑)
    いいね
    0件
  • 花冠の麗人

    橘かおる/海老原由里

    ロミジュリのような展開の果てには…
    ネタバレ
    2025年8月24日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 12歳の時に同い年の攻に恋われて気持ちを受け入れた受。けれど期間限定でその地に来ていた攻と離れ離れになった後、父を人質に取られて受は敵国に軟禁状態となります。12年が経ち24歳になった受は父を人質に取られたまま故郷に帰され、跡目争いに勝利して国王となるよう敵国から指示され…。

    攻に真実を告げることができぬまま、敵となることがわかっていて期間限定の恋人となった受。父を見捨てることができず、再会した攻と「今だけは」と恋人になれた喜びのまま体を重ねます。間もなく国王の跡継ぎに受は名乗りを挙げ、出し抜かれたと思った攻は怒りのまま受を蹂躙。それでも攻への気持ちは変わらぬまま受は剣での試合に臨みますが…。

    攻のことが好きなのに敵となる為に帰国した受が切ないです。唯一の肉親である父を敵国に囚われたまま(その地の医師しか父の病気治療ができない)敵国では気を張って生き、故郷には敵国の傀儡王となる為に帰され。12年越しに再会した攻の腕の中だけが安らげる場所ですが、いずれ敵対するとわかっているから刹那の慰めでしかありません。
    攻も可愛さ余って憎さ百倍で裏切られたと思った時は凌〇してしまいますが、それすら受は「これが最後だから」と痛くても体を繋げられる喜びに重きを置くんですよね。

    色々不憫ですが、当て馬がちょっとかき混ぜる位でいい仕事をしてくれるし、なんだかんだで恋人になってからはHしてるので悲壮感溢れるとまではいきません。
    ページ数も多いし最後も円満解決で、一応Hしてから将来を再度誓いあって終わるので覚悟していた程いきなり終わったわけでもなかったです。
    なので私は面白かったので、☆は4.5位でしたが切り上げて5をつけました。
    いいね
    0件
  • 微熱の予感

    きたざわ尋子/金沢有倖

    表紙絵が古いけど話は良かったです
    ネタバレ
    2025年8月17日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 養父の会社を継ぐことだけを念頭に生きてきた19歳の攻。友達が、自分の従兄弟で高3の受が可愛く、来年同じ大学に入ったら周囲に狙われると懸念して攻に紹介します。利にならないことはしない攻に悪印象を持っていた受は勉強を教えてもらう内に親しくなり、やがてそれが恋情だと気づきます。でも徹頭徹尾クールな攻には、唯一構い周りからも恋人と認識されている人がいて…。

    高3受の視点で話が進みますが、攻や第三者視点もあるのでストレスなく読み進められます。「ここでこの人はどう思ったのか」と悩むことなく、視点切替で相手の考えや気持ちがすぐわかるのですね。
    攻は両親を亡くし養父の跡継ぎのみを目標として育ちますが、受と関わる内に「受が欲しい」と人間らしい感情が芽生えます。けれど初めて生まれた執着が振り切れてて、受を拉致して強〇し耳に穴を空けて自分のピアスを装着させるサイコっぷり。
    本当はこの時に受も攻が好きで厳密には強〇ではありませんが、攻には本命がいて自分は2番と思っているので両片思い状態で。
    一度ならずまた受を拉致したのは攻の20歳の誕生日。会社よりも受を取り、拉致した受に「未成年拉致、強〇、耳への傷害で通報してもいい」と伝え、そこでの会話でやっとお互い好き合っていたことがわかるのでした。

    この先生の作品が好きなので指名買い。こちらは絵が好みではなくてずっとスルーしていました。1997年作品ですが古さは感じなかったかな。
    リンク作品は
     1.まばたきのスリル
     2.パーティーがはじまる
     3.めまいの夜 です。
    「受への執着心と独占欲の強い攻」が定番の先生なので、私はとても良かったです。エロもしっかりありますし(笑)
    リンク作品は攻の義兄と周囲が攻の恋人と思っていた美人との話ですね。
    こちらも面白くておすすめです。
    いいね
    0件
  • IBARA茨の檻

    今城けい

    ミステリーっぽい話でした
    ネタバレ
    2025年8月17日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 攻が「話さない、動かない」受のお守りという仕事に就きます。努力の甲斐があって一進一退で受が懐き、状態も改善。受の屋敷には執事のような人と介護士がいて、受の味方らしき執事と介護士は対立しているようで…。

    受は最初人形のような状態で髪は白髪。攻は優しさから受の心を開こうとし、そのうち受に惹かれていきます。そして屋敷の奥には決して近づくことが許されぬ部屋があり、そこがこの作品の鍵となっています。
    ちょっと死体とかホラーとかを想像しましたが、そういった類のものではありませんでした。
    けれど禁忌という点では同じで、それが受の心身を狂わせることになったのでした。

    最終的には受が過去を受け入れて決別し、屋敷を出て攻とハピエンです。
    回復しても攻が大好きで素直な受はHでも積極的。攻もホストを辞めて後悔のない幸せを手に入れたんじゃないかと思いました。
    いいね
    0件
  • ウルバンの月

    花郎藤子/佐々成美

    良さが理解できませんでした
    ネタバレ
    2025年8月17日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 受が憎からず思っていた攻に気持ちを通じ合わせることなく強〇されます。その後の進学で攻は受のためを思い家を出て寄り付かず。ラグビーでの攻の怪我を心配し実母が受と攻の家を訪ねると、ガールフレンドらしき存在に気づき受はモヤモヤして…。

    ホラーというか受が霊感強いため、幽霊も出れば登場人物が実は生霊だったりします。謎が謎のまま匂わせ解決みたいなところがあるし、受の霊感強い理由が遺伝だけかどうかもはっきりとせず。攻と受はお互いへの気遣いで疎遠だったけど誤解が解けて恋人に。けれどHもあっさりめな上に話も中途半端で、続編もなく色々消化不良でした。先が気になって読み進めたので面白くなかった訳ではありません。ただスッキリしない終わり方と、「え、これで終わり?」という匂わせ解決だったりしたのがスッキリせず合いませんでした。
    いいね
    0件
  • 白衣の報酬

    妃川螢

    煮え切らない受がずるいと感じました
    ネタバレ
    2025年8月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 大学時から兄にも友達にも恋人同士だと思われていた攻と受。攻に迫られて「友達だと思ってたのに!」と断絶状態になり数年…ですが、当時から攻が女学生にもらったものを受が「女からの差し入れを嬉しそうに食うな」などと勝手に捨ててたことからして、既に友達の感情じゃなかったと思うんですが(笑)

    攻に甘やかしてもらうのが当たり前になっていて、それを崩されたことに怒り受がすねて拗らせていただけとしか思えません。自己感情の認識が遅く、2度目に攻が離れていこうとしてやっと認めるとか「遅すぎ…」と呆れました。
    一度攻が他に取られて焦れ焦れする受ザマアが欲しかったなと思いました。
    いいね
    0件
  • 恋する救命救急医 蒼穹2 【電子オリジナル】

    春原いずみ/緒田涼歌

    これは3部作にしていただきたかったです
    ネタバレ
    2025年8月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 前巻で溝ができた恋人が仲直りする巻。
    でも攻は自分の言動を後悔し、受がまた知らぬ人と会う場面に出くわして逃げただけ。周囲のナイスアシストで仲直りできた話でした。

    受は自分の兄にも元職場への復帰はしない旨を告げてから攻と仲直り。でも攻が逃げた後に貴志と森住が受側の事情聴取に動いたと思ったら、いきなり攻と受の仲直り場面からHまでいったので面くらいました。
    いったん仲直り場面で読者を安心させてから、攻が逃げ宮津が追いかけたル・ココン連行後の経緯説明があるわけですが、結局前巻で受をなじったことを謝り今巻では逃げただけで攻自身何かしたわけじゃないんだね…と冷ややかに思ってしまいました。

    受が「全部1人で片付けようとしてごめん」と自分が何故そうしたか説明をして誤解が解けただけ。前後編仕立ての話だからかあちこち端折りすぎて、仲直りありきの話としか思えませんでした。
    これは3部作構成で、もう少し攻の頑張りどころを設けて名誉挽回して欲しかったなあ。
    好きなカプですし話の素材も面白かっただけに、思ったより表面的かつあっさり終わってしまったのが残念でした。
    いいね
    0件
  • 恋する救命救急医 蒼穹 【電子オリジナル】

    春原いずみ/緒田涼歌

    どっちもどっちで亀裂発生
    ネタバレ
    2025年8月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 元航空会社勤務でディスパッチャーという職業だった受(高杉)。そこで伝説的機長からストーカーされ、自分の言い分は信じてもらえずクビのように退職。その後嫉妬に駆られた奥さんにめった刺しにもされ九死に一生を得た後社会復帰します。新しい場所でも就職するごとに機長にストーカーされ、住む場所も職場も転々としていたところをセンター長たる篠川先生が弁護士と対処してくれて現在に至ります。

    攻(立原)と恋人になりやっと平穏な日々を送っていたところ、兄の知り合いで元職場の先輩から連絡があり「職場復帰しないか」とのこと。コンプライアンスが重視されるようになった今、犯罪者だった機長を庇い優秀な受を辞めさせる下手を打った会社が、体裁を取り繕い社会的アピールする為にも先輩を通じて打診してきたのでした。
    ストレス耐性の高い受は自分が傷つけられる事で傷つく優しい攻に過去の事で心配をかけまいと1人で対処。それがバレて傷ついた攻に詰られ溝ができてしまい…。

    攻に黙って何とかしようとした受にも問題があったと思いますが、説明や言い分も聞かず受をなじり「やっぱり自分は年下で頼りないと思ってるんだね」「戻りたかったら戻れば」という投げゼリフで去った攻にカチンときました。おいおい。そんな器の小さいことを言ってたら自分で頼りにならない証明をしてるようなものだよ…。壮絶な過去を持つ受を安心させてあげたい、守ってあげたいと恋人になった経緯があるはずなのに、自分が傷つけられたと一方的に怒りをぶつけて去るってどうなんでしょうね?今一番受が傷つくのは恋人である攻からの言動なのに、自分が傷ついた怒りだけを言い捨てて距離を置こうと部屋を去った攻にモヤモヤしきりで今巻を読了。次巻での巻き返しに期待したいです!
    いいね
    0件
  • 報われない恋の代償

    義月粧子/小路龍流

    設定に無理を感じるけど面白かったです
    ネタバレ
    2025年8月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 不幸な生い立ちの攻が深窓の令嬢のような受(男)に一目ぼれします。何とか近づきたくてなりふり構わず、使えるものは全て使うけど束の間の接点しか持てません。高校も中退しヤクザにボコられ死にかけた後、パトロンだった女性に諭され一念発起。10年後攻は会社社長として、受のファンドへの多額寄付者としてやっと受にふさわしい立場で肩を並べ、受へのアプローチを再開しますが…。

    設定的に無理があるけどフィクションと割り切って読みました。受にその気がなければセクハラ、ストーカーで通報されてもおかしくない攻ですが、まあ…最後まで読むと当時から受もまんざらじゃなかったのかな(笑)

    10年かけての気持ち的初恋成就で、これからも幸せが続きそうな終わり方だったのが良かったです。攻同様に受が旧家跡取りという点を心配して読んだ読者も、安心できるような最後にはスッキリ。攻に負けない位受も惚れているみたいなので、生い立ちが不幸だった攻にはこれから受と幸せになって欲しいと思いました。
    いいね
    0件
  • アンバランスな熱

    水名瀬雅良

    レビューを読んでから買うべき作品
    ネタバレ
    2025年8月8日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 先生買いであらすじだけで購入。兄とくっつくと思っていたので弟とくっついて愕然としました。私はカップリングや攻・受の役割が予想と違うと読む気が激減してしまうタイプです。この過ちを繰り返す人がいないよう、レビューをしっかり読んだ上での購入を勧めます。
    いいね
    0件
  • 年の差十四歳の奇跡

    水無月さらら

    思考・行動が突飛で「ん?」となる
    ネタバレ
    2025年8月8日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 攻が休憩しているカフェで犬を怖がった受がテーブルにぶつかり、ネクタイにコーヒー染みができます。受が弁償し攻は思わぬハプニングを楽しみ再会に期待。願い叶って再会すると、受は女の子2人から逃れるのにゲイだと思われるよう攻にキスしてきて…と、無理ある行動や「ん?」という思考・セリフがところどころ発生し違和感を感じつつ読み終わった作品でした。最後も「あれ、ここで終わり?」と少し中途半端に終わった感が否めません。
    設定もいいし展開次第では面白くなったと思いますが、私的には「何故そこ掘り下げない?」とか「そう返す思考回路がよくわからない」と、モヤモヤし盛り上がりに欠けたまま終わりを迎えました。
    でも面白くなかったわけでもなく…と、なんだか狐に抓まれたような微妙な読了感の☆3でした。
    いいね
    0件
  • 元カレと今カレと僕

    水無月さらら/水名瀬雅良

    受が結構しっかりしてて良かったです
    ネタバレ
    2025年8月3日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 元カレがしんどそうな話…と読み始めましたが、ハピエンで良かったです。元カレ、今カレ、受…と感想を書くと表現がややこしくなりそうなので個別に。

    ・元カレ(野口):受の郁巳に取り憑く形で存在。要所要所で出てきます。自分が死んだ経緯を悔しく思うも死は受け入れており、郁巳を助けたり、今カレ(朝倉)との初Hの時は朝倉にアドバイスも。残してしまった郁巳のことを第一に思い、最後にいい仕事をして成仏します。

    ・今カレ(朝倉):表面的には冷たそうに見えてギャップある弁護士。千駄ヶ谷の広い家におばあさんと2人暮らし+老犬一匹。郁巳の件は最初断ろうかと悩むも幽霊野口が陰で頑張って引き受けることに。途中からは野口の存在に気づき、初Hの時は先生のあとがき曰く「多重音声」で初めての男性(郁巳)相手の指南を受けることに。

    ・受(郁巳):元カレ野口の死を受け入れて立ち直ろうとする不憫受。両親は居るものの離婚し高校からは一人暮らし。儚げな容貌だけど物事や相手の本質は捉えることができ、野口に与えてもらったものを大切にこれから頑張っていこうとしています。野口の同僚(平川)に作品が盗作され脅されても野口の為に立ち向かおうとしたり、平川からの強〇未遂後に朝倉を引き留めたいと体を許そうとしたり(この時は未遂)といった案外現実的な面あり。最後に野口が見守ってくれていたことを知ります。

    元カレは心残りを解消して成仏、今カレと受は人間として成長しつつお互いをパートナーとして生きていくことになった話でした。今カレ朝倉のおばあさんも存在感大で器も大きく素敵な人。元カレ野口と共に孫と受を結びつけた影の功労者です。悪者はきちんとその報いを受け、登場人物+老犬が皆幸せに終わるいい話でした。ただ☆−1なのは、納得して成仏したとはいえ元カレ野口には同情してしまったから。自分がその立場だったら…と思うやりきれなさはどうしても心に残りました。
    いいね
    0件
  • 密やかな欲望

    /亜樹良のりかず

    男前攻が主に受を助ける話
    ネタバレ
    2025年7月21日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 会社で攻と折り合いが悪い受。仕事で組むことになり接点を持つと印象が良くなり打ち解けていきます。攻が元カノの為に不名誉な汚名を着ても無言を貫くので、受はそれはないだろと上手く真実を社内に流布させます。それが一件落着し攻が気になり出した頃、初恋相手だった父の同僚からの脅迫で疲弊し始め…。

    受は13歳の時に父の同僚(妻帯者)を好きになり、行為を持つも段々怖くなり母に打ち明けます。父は激昂し当然同僚と大喧嘩し受は事の重大さに慄くのでした。父にも失望されそれからは人一倍自分を律するようになり、攻は受に取ってはなりたい理想でした。
    そんな中、初恋相手だった父の元同僚に「お前のせいで全て失った」と郵便・電話・FAXと脅迫を続けすり減っていく受。家にまで来られた翌日は有給を取り、心配した攻からの電話に泣きつく声を出してしまうと、攻が家に来て抱きしめキスをしてきて…と、男前攻がこっそり受が窮地を救ったお礼とばかりに今度はしっかり受を救います。
    …と、ここまでが前半。

    後半は恋人になってから2人で、過去のトラウマから受は周囲に仲がバレるのを恐れます。一緒に組んだ仕事の飲み会で攻が男性モデルや女性にモテて面白くない受。後日初恋相手との思い出上書きで攻と水族館に行くとまたもや攻狙いと思しき男性モデルがいて、一緒に回った後にこじれてしまい…と、後半でもやっぱり受が攻相手に焦れてました(笑)

    読み始めてこれも既読本と気づき「あれ?」と。この作家さんの作品2作が続けて既読本でした(汗)
    でも私には合いまして再読でも面白かったです。
    攻もしっかり受への気持ちを言動で表すので、受の勘違いはあれどイライラなどもありませんでした。
    いいね
    0件
  • 恋 La saison d’amour

    /梨とりこ

    ネガティブ受が実はかなり愛されている話
    ネタバレ
    2025年7月21日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 銀行員の受がレストランでウェイターの攻に恋をします。会社で上司に性のはけ口にされていた受は、新人女性の逆パワハラにNOというためゲイを告白。その為警戒した上司とも縁が切れた後、顔見知りとなり最寄り駅が一緒の攻を待ち伏せ「一度でいいから抱いて欲しい」と懇願します。とりあえず話を…と攻の部屋へ行くと、攻は行為を拒否せず…。

    春・夏・秋・冬という題の区切りで2人は進展していきます。受は好きな人と付き合えたのが初めてで、攻の邪魔とならぬようただ抱いてくれればいいという遠慮の塊。対して攻は元劇団員で、恋人を劇団責任者に寝取られ荒れて辞めたけど受の「見たい」という一言で復帰し有名になっていきます。舞台で輝く攻に一層遠慮し、攻のことが好きだった当て馬に嫉妬されたり昔攻が荒れて関係してしまった女性が出てきたりしますが、次第に攻を信じ成長して自己主張できるようになる受。しかも攻も案外受大好きで、当て馬達にはビシッと言うし受同僚に嫉妬したりして独占欲も強々。「攻と付き合えているのが信じられない」と臆病な受に「部屋で待つように」としっかり合鍵も渡し、「同僚に嫉妬した」と告げるなど卑屈受に都度「俺も好き」と言動で分からせるのが良かったです。

    最初受の突飛な願いを聞き入れたのは不自然ですが、恋人になった時「好きでもない相手に欲情したりしない」と言っているので攻も受が気になっていたんでしょう。読み始めて既読本と気づきましたが、内容はほぼ忘れてて楽しめました(笑)頑張った受が報われ、しかも自分で思うよりかな攻に愛されているという好みな話でした。
    いいね
    0件
  • 半化粧の恋

    鳩村衣杏/高座朗

    攻受共にハードな人生ですが純愛かと
    ネタバレ
    2025年7月21日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ※大いにネタバレしてます※

    家が貧乏な受は攻の父に見初められ15歳の時攻の家で働くように。優しい攻に憧れるも攻の父が受を雇ったのは夜に自分の相手をさせる為でもありました。2年が経ちそれを知った攻は受を救おうとして失敗し家が全焼。攻の両親と側近が亡くなり受は左半身に大火傷を負います。7年経ち放火犯は自分と言い張った攻が刑務所から出てくる日、受は攻と再会することになり…。
    受は左半身の火傷のせいでまともに雇ってもらえずヤクザに。攻が獄中で世話した人間が受の親分の知り合いで、親分が出所後の攻に礼をする為呼び攻は暫くいさせて欲しいと希望します。
    奇縁での再会に受は驚くも、攻は受に「これからお前に償っていきたい」と告げた事で更に戸惑いを深めることに。
    攻を全うな世界に戻そうとし、ひょんなことからかつての攻の婚約者・燈子とも再会した受は、昔攻と共に親切にしてくれた燈子を助けます。礼として攻復帰の足がかりを紹介してもらいますが、攻は受への償いや恋情で一緒にいることを望み。

    受は攻の父に男色を強いられましたが、その分別に手当をもらい実家への援助も受けていました。
    それは攻の家の全焼と自分が大火傷を負った事で終わりますが、攻が出所前に奔走し、受は火傷から復活するまでの3年間金銭には困らないようになっていました。そんな過去ゆえ受は攻の贖罪は無用と拒みますが、変えられた体の疼きとお金の為に受は親分に隠れて身を売ることは続けています。現在は1人だけの軍医との行為後攻に気づかれ、相手は自分にして欲しいと乞われるも受にとって攻は今でも大事な「充洋様」。「自分とは違う」と言葉悪く拒否し、燈子に紹介された相手と渡りを付け次の客にもしようとしたところ火傷が痛み始めて…。

    受が攻への憧れをはっきり恋情と自覚するのは軍医と致している時。相手を攻に置き換え高ぶってしまいます。攻受共にずっと両片思いですが、時代と身分差から焦れ焦れが続き…それを経て結ばれた時の高揚感たるや、当人達のみならずこちらも高ぶってしまいました(笑)
    最後は燈子が助けてくれて幸せかつ穏やかなハピエンを迎えた2人。
    火災、恋の炎、火傷、太陽の陽を表す受の名「景」、攻婚約者「燈子」と、火をテーマにした作品だと思いました。対して海を表す「洋」の入った「充洋」という攻の名も意味深で、こちらは火消しの意味を込めたのかな…なんて思いました。
    いいね
    0件
  • エレベーターで君のとこまで。

    鳩村衣杏/笹生コーイチ

    後半カプのほうが好みでした
    ネタバレ
    2025年7月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 前半:
    高校時に勘違いから絶好した親友との再会。
    受の会社の引越先には別の階に攻の会社が入っていました。高校時から受のことが好きだった攻は仲直りに賛成。家も近くだったことが分かりまた親交を深めるけど、受の家に空き巣が入り、自分の家に呼んだ事で攻は理性のタガが外れ気持ちがバレてしまい…。
    高校時、攻と友達の会話で自分が馬鹿にされたと怒った受に対し、攻は受のことが好きでこっそり受主人公の漫画を描いていたことがバレたと思っていました。
    今では人気少女マンガ家になった攻は、性別など一切公表していないことから美形マネージャーに受にバレぬよう釘を刺されます。そんな2人を見て受は親密さにモヤモヤし…と、まあ先が読める話でした。

    後半:
    前半での攻のマネージャーは、受の会社社長に気に入られ懐かれます。実家が農家だと知り、豪農で苦労知らずな社長かと思いきや苦労して今日の成功をおさめたことを知ります。夕食を自宅に招かれついて行ったらエレベータートラブルで閉じ込められ、実は暗所恐怖症という弱点を持っていたマネージャー(受)は社長(攻)にすがりついて時間を過ごした後、「バラされたくなければ恋人にしろ」「いやそれが無理なら5回デートチャンスを」とプチ脅迫されて妥協して3回デートすることになり…。
    目的なくただただお金を貯めることを目指していた受は、攻と知り合い考えを改めます。また攻がギャップある人物なので、それに対しても人物評価を改め。その内天の邪鬼で本心とは違う憎まれ口を叩いてしまう受はすべて承知の攻の懐に飛び込み甘やかされますが、隠すことなくオープンすぎる攻に頭を痛めつつ赤面…という、ツンデレ受が落とされる話でした。

    前半☆3、後半☆3.5位。後半のカプだけで続編出ないかなと思います。クールな美形受がハイスペ攻にペースを狂わされ、手のひらの上で転がされる話はとても好みでした。
    いいね
    0件
  • 雨のように、愛のように【イラスト入り】

    吉田ナツ/不破慎理

    芯の強い受と尽くす攻、すごく良かったです
    ネタバレ
    2025年7月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 攻が半年のヘルプ異動(出向?)で行ったのは元・地元。そこには事務を一手に引き受けている高校の同級生の受がいました。高校時に攻の友達と付き合っていた受は、付き合っているとは言えないような乱雑な扱いで別れも頼まれた攻が伝えました。今付き合っている同僚も同じタイプで、友人として急速に仲良くなった攻はそれに苛立ちモヤモヤし…。

    シングルマザーの母とは折り合い悪く育ち、勉強も部活も優秀だったのに金銭問題で大学にも行けなかった受。加えて好きになるのはノン気だったのでヤる時だけ呼ばれるような関係ばかりで、不幸がデフォルトになっていて甘えることをしません。攻がハイスペで一緒にいる受を自然にエスコートすると、「こんなことされたことない」と好意に喜ぶ受。けれど同僚恋人が結婚すると知り破局し、受のことが好きだと気づいた攻が告白すると「好みじゃないから」とゴメンナサイし…。

    一緒にいるとすぐ好きになってなびく受が多い中、「攻は友達」と認識し中々落ちない受が良かったです。受は努力するのが当たり前と思っており、仕事も多く引き受け入院中の母の世話もする苦労人。加えて恋愛でも苦労している為、そんな受を「助けたい、優しくしたい」が「傍にいたい、頼られたい」になった攻は振られても諦めずメールし続けます。結局受に避けられたまま本社に戻った攻は程なく受が退職することを知り、理由が元恋人の失敗尻拭いとわかるや受の元へ駆けつけてしまい…と、攻がハイスペなのに受一筋で尽くすのも良かったです。

    後半に恋人になってからの受視点がありますが、攻からたっぷり愛情を注がれ幸せを感じ安定しています。ただ攻の愛情が無意識シャワー過ぎて、自分が「したい」ということもさせてもらえずプチ喧嘩に。けれど言いたいことを言って喧嘩できるのも攻だからこそと言う事で、仲直りしやっぱり幸せいっぱいな受にほっこりしながら読了しました😊
    いいね
    0件
  • 閻魔の教室(話売り)

    田中優吏

    良くも悪くも視座が新しくて面白い
    2025年7月18日
    閻魔大王が地獄の人口過密問題に頭を抱え、息子に解決策を問います。息子の回答「地獄に来させなければいい」が目からウロコだった閻魔王。「子供のうちから教育して地獄に来させぬように」と息子を教師にし人間界に送り込みますが、いい迷惑な息子は「むしろもっと人間を地獄に落としてやる」と着任早々から破天荒で…。

    先生としては目茶苦茶ですが、クラスも目茶苦茶だったので「毒をもって毒を制す」でいい勝負でした。いや、結局先生が勝ってる(?)から制圧成功なのかな?

    今は「ハラスメント」という言葉が時として免罪符のようになっていると思います。悪いことをした人間が自分を正当化する為にその言葉を使う時がありますよね。先生のクラスもかなりの尖りようでしたが、ハラスメントだSNSだという小手先の脅しが通じぬ尖った教師が、尖った生徒達をこれからどう教育していくのかがとても楽しみです。
    いいね
    0件
  • 死にたい病に効く薬

    水無月さらら/井上ナヲ

    評価高いのが不思議でした
    ネタバレ
    2025年7月15日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 受は双子で幼少時に片割れを亡くし、母から「亡くなったのが逆なら良かった」的なことを言われて愛情を注がれず育ったトラウマで自虐癖があります。ゲイではないけど男性に抱かれて痛みを感じることで安定を保つ受。その日も醜いおじさんに買われるはずが、攻の目に止まって助けられ、初めて行為を気持ち良く感じます。二度と会わぬつもりでホテルを去るけど、彼は付き合うことになった同僚女性(サラ)の双子の兄で…。

    受はゲイではないと言う事で、サラと付き合い兄(攻)を紹介されます。お互い驚くけどホテルでの一夜はなかったことにし、受は時々攻と接点を持ちつつサラとの仲を進めます。攻も受が妹の恋人ならと諦念で過ごすけど、一緒にサラの誕生日プレゼントを選んだ後、ホテルでの一夜のことを問うてしまい…。

    受にトラウマがあって精神的に不安定なのは同情しましたが、だからと言って恋人がいるのに取引先社長(女性)とも関係したり、攻のことを思いつつサラを抱いたりするのに呆れました。いやいや、それって普通にクズじゃありません?自分が不幸だったからといって周囲に何をしても許されるわけじゃないですよね。
    しかも結局恋人とはダメになるわけですけど、それも自分が一方的に振って、しかも直接言わずにサラのことが好きだった友達に言わせ、「ついでに慰めて誘えばいいよ」とかサラにも友達にも失礼極まりないのでは。一応自分でも「最低だ」と言って認めてますが、「その通りだね」としか思えませんでした。

    その後紆余曲折あって攻が全面的に受を追いかけ、バレた時に妹も受け入れで、受は全編を通して酷い行いのツケを払うことなく皆に許されて攻と幸せになって終わります。最後亡くなった双子の片割れに「攻と生きていくよ」と心の中で告げてトラウマからの解放…といい話っぽく終わってますが、結局受がやりたい放題やってザマアなく終わった話としか思えず、胸糞なモヤモヤを抱えての読了でした。
    いいね
    0件
  • 棘だらけの求愛【イラストあり】

    楠田雅紀/みずかねりょう

    どちらにも引きました
    ネタバレ
    2025年7月14日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 受が好きすぎて大口取引先に就職しミスを盾にセクハラ強要した攻も、攻を見下し相手をえぐるような罵りをぶつけ続ける受も、どっちもどっちで引きました。
    でも当然最初に受のミスを知ってて放置しセクハラした攻が悪いですよね。周囲の評価を良くしたい下心があったにせよ、昔親切にして可愛がった後輩から再会時素っ気なくされた上、ミスを盾にフェ〇チオを強要されたら受でなくとも怒り心頭だと思います。そしてそれが1回で済まないと分かった時の絶望感たるや、察して余りあるものがありました。
    その後攻は取引内容を変更し、自分に奉仕するのではなく受の体を可愛がらせて欲しいと言い出します。それなら妥協するかと渋々OKした受は攻の技巧に絡め取られ徐々に絆されていってしまい…。

    端的に言うとストックホルム症候群な話でした。被害者が加害者と時間を共にする内好意を抱くようになるという。それが昔可愛がっていた後輩で、毎回丁寧かつ濃厚に体を愛撫されていれば気持ちもぐらついたんでしょうね。母からの呪縛で「いい子」に囚われ続けた受は言いたい放題できる攻との時間に心地よさを感じ始め、恋人(女)といるのが苦痛になり…と、ここまで来たら後はお約束的展開でした(笑)
    受の性格と罵りもかなり酷くて眉を潜め続けましたが、最後吹っ切れてからの行動が潔くて見直しました。恩を仇で返したのに結局は攻の粘り勝ち的展開はどうかとも思いましたが、攻は過去苦労して育って来たので、その分でプラマイゼロだと思う事にしました。
    いいね
    0件
  • 好みじゃない恋人

    勘違いを放置した受がしんどそうでした
    ネタバレ
    2025年7月14日
    このレビューはネタバレを含みます▼ バーで一緒にいた友人を受の恋人と攻が勘違い。「お互い攻」という認識で会社でも受に接します。受は最初の勘違いを放置した為に好きな攻にライバル視され、勝手に好みの相手を決められ、本当のことを言い出せないまま攻に合わせ続けます。ターゲットには2人とも相手にされず、一緒に飲んだ後に攻が「どちらかに恋人ができるまで慰め合おう」とセ〇レを提案してきて…。

    受は実家が酒蔵ですが、実母が亡くなり引き取られて義母の元で育ちました。役に立ちたくて酒造りを手伝っていたところ、高校生になる前に義母から「心がない、酒造りはいい」と言われ心のトラウマとなります。それからは臆病になり少しでもいい人間になろうと努力するも、攻にも似たセリフを言われ、実家の父が倒れとバタバタする中、ターゲットとくっついたはずの相手から好きと言われます。それを聞いた攻は怒り…と好みの展開だったのですが、どうもハマりませんでした。前半の攻からライバル視されてた部分が長かったからかな??ターゲットを狙ってた期間を少なめにして、もっと早くセ〇レになり、それからを長くして欲しかったと思いました。

    ハピエンですし、後に義母の発言も真意あってのこととわかります。ただ3分の2位まであまり面白いと思えず淡々と読むことになり、クライマックスの盛り上がりが自分の中では小さい波で終わってしまった読了感でした。
    いいね
    0件
  • 機械仕掛けのくちびる

    まだるっこしい話でした
    ネタバレ
    2025年7月13日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 大学で知り合った攻を好きになった受。気持ちに気付いた時頭に浮かんだのは、攻の好み「付き合ったら束縛しない相手」という言葉。同じサークル?(学生会)所属の間周囲からコンビ認定されるものの、相手を取っ替え引っ替えの攻に本気を悟られると傍にいられないと気持ちに蓋をします。攻の卒業時に行為を誘われても袖にし、友人枠キープで攻の後を追って同じ会社へ行き同僚として数年。最近になって攻が性的な匂わせと思わせぶりな態度で行為を誘うように距離を詰めてきて…。

    攻の重荷とならぬよう気持ちを抑えて友人枠をキープする受視点なので、切なさとしんどさ満載でした。攻が受の気持ちに気づかず社会人になっても取っ替え引っ替えならともかく、薄々気づいていながらも待ちの姿勢なのにモヤモヤ。
    攻としては過去、勇気を振り絞っての告白にNOと言われたから曖昧な状態でいたようですが、自分は恋人を作るのに受に当て馬の存在が見えると嫉妬と独占欲を出すのにはかなりイラッとしました。それだけ好きで受の為に料理の腕を上げたりもしたのに、他に恋人を作るのが不誠実かつ勝手だなとも。
    他のレビュアーさん指摘のように、恋人がいるのに受と関係を持って二股状態にもなりますしね。相手がセ〇レならわかるけど、受も恋人も可哀想でした。

    盛大な攻ザマアを期待しましたが、終始好き勝手した攻に受や恋人が振り回されただけの話だったと思います。攻の言い分としては一世一代の告白に振られ、妬いて欲しいのに過去恋人へ涼しい顔の受にショックだったそうですが、「自己中な構ってちゃん」が自分を正当化しているとしか思えませんでした。
    それでも受が最後、攻が自分の腕の中にいることに至上の喜びと幸福感を持っていたので渋々こっちも認めてあげようかなという気に(笑)
    受は攻への気持ち自覚後に攻を想定して何人かに抱かれているので、攻はさっさと押し切らなかったことを後悔し、過去の相手には盛大に嫉妬するがいいさ…と、ちょっと意地悪な気持ちで読了しました。
    いいね
    0件
  • 薔薇色じゃない

    凪良ゆう/円陣闇丸

    現実にありそうなタイミングの悪さ
    ネタバレ
    2025年7月12日
    このレビューはネタバレを含みます▼ いつもは流せても、その日その時その瞬間はダメだった。

    攻:阿久津×受:水野にそんな瞬間が訪れてしまい、タイミング悪く阿久津の母が倒れたため二人の歯車は狂い別れてしまいます。母に孫を見せようと攻は見合い結婚するも子供ができず3年で離婚。離婚が決まった日にいつもの居酒屋で受の新しい彼氏を紹介されと、お互いが相手を必要としよりを戻したい時に状況がそれを許さず、恋人に戻るまでに9年がかかります。決別の瞬間を後悔し、相手への気持ちを残している様が両視点でその時の年齢と共に綴られていきますが、現実にありそうなタイミングの悪さに「またかよ!まだ復縁しないのかよ!」と途中から焦れてきました(苦笑)
    切なさとページ数の多さは必要ですが、もう少し早く復縁して最後の2人のイチャイチャがもっと欲しかったと思います。
    ごくあっさり書かれてますが、攻が妻と致したとわかるシーンや受が年上彼氏と最初に致す時の描写があるので、地雷の人はお気をつけ下さい。

    今回、新装版を再購入しました。お値段がかなりリーズナブルになって素敵な挿画もある上、番外編で2人のその後も入っていて満足です。
    「雨降って地固まる」という言葉がありますがこの2人の雨は長すぎて、その間に猛省した成果でしっかり結びつきを強固にしていましたね。
    阿久津には今度こそ進むべき道を迷わず、水野と一緒に幸せになって欲しいと思いました。
  • 兄貴の恋人【SS付き電子限定版】

    楠田雅紀/小椋ムク

    焦れがいいスパイスとなり面白かったです!
    ネタバレ
    2025年7月12日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 川で友達と泳いで溺れかけた受。助けてくれたのは自分が陸上を始めた憧れの人。お礼に行くと派手なヤンキーにケンカ腰で怒られて反発するも、それは憧れの人の弟兼大学OBで…。

    憧れの人(兄)が受を気に入って距離を詰め、拒めず会うごとにキスがエスカレートしていきます。受も最初は喜んでいたものの恋愛感情で好きと言われ、「返事は待つ」と言うもののグイグイ来る兄に戸惑いつつも流されてしまい。一方最初は良い印象のなかった弟とはわだかまりが解け、実は彼が葛藤の末に競技から離れてスポーツインストラクターになったこと、実は真面目で優しいことを知った受は自然体で弟との距離も近くなっていきます。そして弟への気持ちを自覚した頃、兄に押し倒されてしまい…。

    「命の恩人」が足かせとなり、受が兄への気持ちは憧れだと気づいた時には何度もデートをしてキスをした既成事実が。兄への返事が有耶無耶のまま、気づけば兄弟からほんのり恋人認定されてて焦れる受に同情しました。弟は昔から兄には敵わぬコンプレックスがあり、実は受が初恋兼長らくの片思い相手だったのに兄に牽制され+兄が受の憧れの人ゆえに最初から諦念。それなのに兄から逐一デート報告を聞かされる気持ちはいかばかりだったかと思いました。

    前半は受視点で恋人になるまで、後半がその後で攻視点です。
    恋人になってからも弟の葛藤は続きます。兄への嫉妬、兄と受への競技者としての嫉妬。そんな中何故か受が行為を避け始め、「兄の方がいいと思い始めたのでは」と更に煮詰まっていきます。そんな時、兄がケガをして過去の自分と同じような状況となり…。
    昔から努力しても兄に勝てず、弟に根ざした劣等感は相当のものだったようです。けれど劣等感を受け入れてしまい、弟が競技者であることから逃げてしまったのも事実。苦しみながらも疑心暗鬼のトンネルから抜けた時、視界に映った未来は明るく幸せなハピエンとなりました。

    エロはそれなりで後半、ドライでイッてしまう受がエロかったです。避けていた理由もわかってしまえば「なーんだ」というもの。でも前半では兄と仲が深まる中弟への気持ちが大きくなっていく受の気持ちのアンビバレンス、後半は弟の劣等感に受の拒絶を加えた焦れと、最後まで飽きることなく面白かったです。
    終始受モテモテで終わってしまったので、今度は続編で受が嫉妬する話が読みたいなと思いました。
  • 史上最悪な上司

    楠田雅紀

    受からの悪気なき攻ザマアが良かったです
    ネタバレ
    2025年7月5日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 田舎で育った攻が高校を卒業し、1週間の旅行で憧れの東京へ。新宿二丁目へ行く予定でしたが、慣れない地で四苦八苦しているところを受が助けます。一目ぼれした攻がダメ元で告白するとまさかのOK。強引な攻は受の体を好きにし、ヤリ逃げするも後から後悔。連絡先も分からなくなり自分の黒歴史だったけど、数年後に会社の異動で同じ部署の上司と部下になり…。

    再会後に受が普通なのは幼馴染兼同僚が現恋人だからかと思いましたが、昔の攻の偽名かつ情報詐称を信じ、再会した攻を別人と思っていたからでした。鈍感だけど素直な健気受が可愛かったです。攻は自分で後悔している通り酷いクズっぷりでしたが、田舎コンプレックスが大きかったことを思うと同情の余地はあるかな。後悔するも再会後は当て馬に牽制されて手が出せず、受にもバレた後避けられでしっかり攻ザマアを食らっていましたし。バレる前は生殺しのような気持ち、バレてからは焦れ焦れで自業自得な攻ザマアが長かったです(笑)逆に盛大な攻ザマアがあったからこそスッキリし、同情の余地ありとも思えたのでしょうけどね。

    エロは知り合って3日目からの攻上京期間と、結ばれた最後に。受も拒絶するのではなく、ここでも素直に攻好き好きと積極的なのが可愛かったです。攻は受の幼馴染が手を出す前に再会し、無理矢理も間に合って阻止できて良かったですね。今度こそは絶対手を離さないように!!と攻を叱咤激励し、全面的に受の味方で読み終えた作品でした。
  • シャチさんとラッコくん

    まつぼっくり/みずかねりょう

    設定が面白い甘々BL
    ネタバレ
    2025年6月15日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 人が獣性を持つ設定で、シャチの攻×ラッコの受というのが面白かったです。出会ってから結婚するまでほぼ2人の世界ですが、テンポがいいので読了できました。

    奥手で恋愛初心者の受は婚活1年、相手から「可愛い」と言われ振られ続けます。そこで担当アドバイザーが推してきたのが好み真逆な男性の攻。攻は幽霊会員で、担当に「1人とだけ、1回だけなら会ってもいい」と言っていました。
    担当の読み通り攻は受を気に入り、囲い込み、周囲が驚くほどの溺愛。受も攻が見た目と違って、優しく自分を全部受け止めてくれるのに安心して好きになっていきます。そして段階を踏み結婚、「新婚生活編」で終わるというものでした。

    設定が面白いしテンポもいいのでサクサク読みましたが、周囲が受にくどいくらい「可愛い」を連発するので段々ゲンナリしてきました。読み進める内、受が頻発する「あう」の口癖と幼稚過ぎるのも気になってきて。
    そして伏線回収されなかった、少し受狙いで攻にマークされた山猫便ドライバーがどうなったかや、攻とお友達カップルの攻姉さんが何繋がりで知り合いだったかも不明で読了後には少し消化不良感が。

    けどBL作家さんとして年数が浅いみたいなので、これからに期待ですね。続編が出るなら説明があるかもしれません。
    何よりあとがきの「一棒一穴主義」には、吹いて読了しました(笑)
    いいね
    0件
  • 鬼は今日も雨を待つ

    古澤エノ

    夏と梅雨の鬼の話で素敵なお話です
    ネタバレ
    2025年6月12日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 夏の鬼=立夏(リッカ)と梅雨の鬼=涙(ルイ)が下界(人間界)で梅雨と夏を司る話。
    涙は立夏に惹かれているけど、人間の男の子に「大好き」と言われて立夏が「俺も好きだ」と言っている夢を見てモヤモヤし…。

    作者様は漫画は初作品とのことですが、綺麗な絵でとても素敵なお話でした。攻はカッコいいし受は可愛く、でも受が攻の傍にいるようになったのには悲しい過去がありました。
    脇役で出てくる鬼も2人をくっつけるのにいい仕事をしています。子鬼が子猫だったり、立夏と涙を運ぶのが狐や雀だったりで、それも可愛いくて素敵。

    エロもしっかりエロエロしいのでBL作品としても優秀です(←ハードではないかもしれませんが、それなりにページ数あります)
    絵が綺麗、話が斬新で和のしっとり感あり、2人が結ばれるまでの過去に切なさもありで、読了後の満足度がとても高い作品でした。
    この作品と出会えて本当に良かったです。これからもきっと何度も読み返すと思います。
  • 欺かれた男

    英田サキ/乃一ミクロ

    タイトル通りの話でした
    ネタバレ
    2025年6月1日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 前半が恋人になるまで、後半は恋人になってからの一波乱です。前半は攻に、後半は親友に受が欺かれていて、タイトルぴったりの話でした。
    事件自体はたいしたことなく恋愛メインでしたね。
    受が自分で思っているよりもモテモテでした。
    作中にも挿画がありますが、受はもう少し美人にして欲しかったなあ。
    面白かったですがエリート路線の警視が恋愛で土下座など所々無理を感じたのと、受がイメージとは違う絵だったのとで☆5には至りませんでした。
    いいね
    0件
  • よびかける声は風の中で

    高月紅葉/歩仁内いぼろ

    合いませんでした
    ネタバレ
    2025年6月1日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 振られた受は攻が忘れられず恋人を作っても体だけの関係に。GW前に恋人からDVを受け2週間休むと、会社には優秀な出向者が。それがまさかの元恋人で…。

    DV彼氏とは同僚兼友達が別れさせてくれているので、攻とはフリーになってからの再会です。でもこの攻が私には最低すぎました。受を夢中にさせておいて「お互いこのままじゃダメだ」と一方的に別れを切り出し、受は再会までの5年それを引きずります。そして再会後はダメだと言いながらも歓迎会後に体を重ね、受に恨み言を言われると逆らえずキスし…と、「本当にダメだと思ってないよね?」的な反応。結局中途半端な拒絶を続けた挙げ句、実は受が気になってコネで受の会社へ出向したという、私的にはクズ男としか思えない攻でした。

    2人が恋人だった時は姉との関係性や極貧生活、受が攻に溺れ大学卒業も怪しい…などの現実問題があり、年上攻が受のことを思って切っています。けれど受が別れを納得しないなら、けじめをつけて生活するとか他の選択肢があったのでは。また自分もまだ受が好きでわざわざ受のそばへ行くのに、致した後にやっぱりダメだとか意味不明です。

    攻が一方的に受を遠ざけたり、自分から近づいたり、自己中で私はダメでした。受はずっと攻が好きですけど、2人とも面倒くさかったかな。作品全体も婉曲表現が多い気がして私には合いませんでした。
    いいね
    0件
  • ダブル・バインド

    英田サキ

    事件が解決に向かう中2cpが出来上がる話
    ネタバレ
    2025年5月24日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 餓死殺人事件の捜査で高校時の後輩(受)と再会した警察官の攻。お互いに「昔と違う」と罵りながらも距離が近づいていきます。遺体遺棄時に犯人を見た少年は多重人格で受が面倒を見ており、余命短い母に会うための一時帰国。受の実家はヤクザで、元カレはその跡継ぎ。受は昔元カレに手酷くフラレた事がトラウマで恋人は作らないと言っており…。

    事件の裏にも登場人物達にも複雑な過去があり、事件が解決に向かうと共にそれぞれもトラウマから解放、もしくは折り合いをつける話でした。攻は受との再会から「ホモじゃない」を自分に言い聞かせるように繰り返しますが、受とキスをし、心に正直になった途端「よし、ホモになろう」とあっさり切り替わるのに吹きました。受の元カレも受との破局時は止むを得ない状況があったからですが、今カレとの進展では過去の過ちを繰り返さぬよう頑張ります。

    4冊ありますが、ページ数はそんなに無く先が知りたくて一気読みしました。シリアスな話に重きが置かれているものの、コミカルな掛け合いでの笑いもあります。ただ甘さやエロは控えめで、メインカプだと2巻で初H、3巻は事後説明、4巻で最中描写といった具合(確か)。メインカプがお試しのような期間限定から本恋人になるまでが長かったので、本恋人になってからがもっと読みたかったです。
    あと話は練られていてミステリー目的なら文句無しですが、犯罪心理ではなく、BL要素や攻受の嫉妬など恋愛の心理描写がもっと欲しかったです。それ故求めるものが物足りなかったので☆4となりました。
    いいね
    0件
  • 甘い水

    かわい有美子/北上れん

    攻の片思い成就話
    ネタバレ
    2025年5月18日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 端的に言うと、攻の片思いが成就して受と恋人になる話。
    攻は昔、テロ事件で犠牲になった両親を持つ受を見て一方的に知っていました。警察学校で一緒になり、肝心の受には早期に誤解され嫌われてしまうも、SAT、SITと受の後を追います。仕事上での接点が増え、受も歩み寄ろうとした矢先の部屋飲みで、攻は受にキスしてしまい…。

    一方的に受を知ってから10年の片思い。本命に誤解から嫌悪された攻は、来るもの拒まずで相手を取っ替え引っ替え。そして再会後の受にそれを同僚からバラされ、更に立場を悪くします。
    紆余曲折あるも天涯孤独となっている受に「何かあったら自分は泣く」と伝え、突入前には「俺が守る」と有言実行。それが受に響いて、帰国子女で恋愛に疎い受と体から始まるお付き合いに漕ぎ着けて…で2巻へ続きました。

    警察用語や過去背景など説明も丁寧で読みやすかったです。「墨と雪」での受、篠口さんが本作では受狙いで攻とバチバチ。事件もあって話は面白かったですが、全編通して私には穏やかすぎました。心理描写やHなども含め、気持ち的にはアップダウン少なく読了した感じです。設定も話も面白かっただけに、もう少し心揺さぶられる表現が多ければ良かったのになと思いました。
    いいね
    0件
  • おひさま色の愛しいひと

    杉原朱紀/六芦かえで

    薄幸受が幸せになる話
    ネタバレ
    2025年5月11日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 今だと虐◯になる待遇で、幼いながら必死に、そしてそんな状況でも周囲への感謝を持って働く受。両親も守ってくれる人もいない劣悪な環境で、昔優しくしてくれた人の朧げな記憶と白いハンカチのお守りだけをよすがに頑張っています。濡れ衣を着せられお守りを捨てられた受は、川辺で攻に親切を受けた後攻の家に引き取られ…。

    序盤の受が悲惨すぎて生きて来れたのが奇跡のような境遇だけに、攻に引き取られ甘やかされても「もっと可愛がってあげて」としか思えませんでした。話が進むに連れ理解者や庇護者が増え、肉親もいて…と不幸からは脱却しますが、純粋素直受の気持ちは常に攻様一直線。攻受共に過去お互いに心を救われており、2人の邂逅はもう運命ですね。

    読みやすく中だるみもなく一気読みで楽しめました。トラブルもあるものの、最初の受の境遇が一番の衝撃だったので後は何が起きても表面通過でしかなかったです(笑)
    時代的にこれから添い遂げられるのかな?と思いましたが、受は攻の養母に気に入られているし、実家もいい人ばかりだし、何よりとってもいい子な受をがっちり逃さないと執着攻が言っているので大丈夫でしょう(笑)
    幼少期が悲惨すぎた分、これからもずっと幸せで居てほしいと思う受でした。
  • ふたりでつくるハッピーエンド

    安西リカ/金ひかる

    前向きで可愛い男前受が良かったです😄
    ネタバレ
    2025年5月11日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 家出した俳優希望の受。ネカフェ使用でオーディションを受けていると、昔の縁で俳優攻のマネージャー(姉)が攻の家の住み込みハウスキーパーに推薦し、攻もそれを受けてくれます。一緒にいる内に受は攻に惹かれ、攻も未だかつてない気楽さと楽しさを感じ…。

    1ヶ月限定の同居で、趣味の映画鑑賞や価値観の近さから急速に仲が深まる2人。後半、39歳と18歳の年齢差と姉の苦言から攻が内心及び腰になるも、「別れるのだけはあり得ないですよね!」とバッサリ言い切る受が清々しくてかっこよかったです。仕事も恋愛も先輩な攻が、初めてのオーディションや初恋人な受を前に新鮮さや忘れていた情動などを取り戻したりするのも良かったなと思いました。

    嫌な人も出てこないので、読了後には明るく前向きになれる素敵な作品だと思います✨✨続編が出たら是非読んでみたいですね!
    いいね
    0件
  • 秘恋

    高岡ミズミ

    不穏な気配から納得の結末に
    2025年5月6日
    文章が上手で文字数も程よくサラッと読めました。最初不穏かつ陰のある始まりでドロドロかと思いましたが、最後は収まりのよい結末に。読みやすかったですし、内容も面白かったです。謎多き展開もきちんと回収され複雑過ぎないのも良かったです。ただ読みやすい=Hも含めてあっさりでもあったので、総合すると☆4になりました。
  • セキュリティ・ブランケット

    凪良ゆう/ミドリノエバ

    読了しんどかったです
    ネタバレ
    2025年5月5日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 凪良先生の作品はそれなりに読みましたが、こちらは絵が好みではなくて積ん読でした。
    …そして合わなくて下巻は読み飛ばして読了しました。

    登場人物が多くてあちこちでタイミングの悪さで誤解と悪循環の連鎖。視点も二組の攻受視点なのに加え、いいところで視点切り替えされるのでイラッとしてしまいました。早く先が読みたい読者の気持ちを狙ってのことだったかもしれませんが、上下巻でそれを繰り返されるとしんどくなってきました。
    極めつけは37歳の大人同士がそれぞれ18歳と恋人になること。主人公受はいい子で応援してあげたいけど、それ以上に受の叔父の鼎に高砂とくっついて欲しかったです。子供達もしんどかったけど鼎はその倍の年月しんどかった訳で、ずっと好きだった相手を思いながらセ◯レに抱かれ、極めつけに甥がその相手とくっつくなんて可哀想すぎました。もちろん鼎には熱烈に思ってくれる受の友達がいて救済はされてますが、ちょっと違うかなあ…と。

    評価が高い作品なので好みの問題が大きいと思います。私は希望カプ同士がくっつかなくてモヤモヤしてしまい、とても高評価にはできませんでした。
  • オとせる彼とツいてる僕 二人は前世から結ばれてます

    浅見茉莉/石田惠美

    怖くないしサラッと読めます
    ネタバレ
    2025年5月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 受に対するストーカー的当て馬からも、当て馬狙いでの生霊女からも攻が守ってくれます。その攻は住職で富豪で、前世でも受の恋人だった…とのことですが、その辺りがあまり詳しく書かれてないので詳細は不明。攻受の会話はボケとツッコミの掛け合いでテンポよく。エロも最初から受狙いの攻が「致せば生霊から守れる」とか言って出会って2度目から体を合わせるのでそれなりに。

    軽くコミカルでちょっとエロいものが読みたい時にお勧めの作品です。金額が高ければ☆落としたかもしれませんが、この金額で更にセールだったので満足でした。
    いいね
    0件
  • 私の難攻不落の人たらし【電子限定おまけ付き】

    黒井つむじ

    あっさり過ぎて気づけば読了
    ネタバレ
    2025年5月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ この先生の他作品からあっさりめと知り購入するも、今まで読んだ中で一番あっさりしていて途中飽きし一旦休憩が入りました。最後になるにつれ恋愛要素が少し高めになり、おまけでこれまたあっさりのHが入っていましたが、感情の起伏なくサラッと読み終わってしまって不完全燃焼。八方美人の受に対しての攻の焦れが薄く、受も攻が好きと感じてからの執着がもっと欲しかったと思います。これをわざと狙って描いた作品だったかもしれませんが、感情描写の薄い手抜き作品に思えてしまって好みではありませんでした。
  • 甘い夜伽 愛の織り姫

    華藤えれな/小椋ムク

    薄幸受が幸せになる話
    2025年5月4日
    生い立ちから両親に甘えられず、養女で亡くなった姉には理不尽に恨まれ、心を許した攻と結ばれた直後には裏切られたと思うような出来事があり…とここまででも可哀想なのに、家の火事で借金があると叔父に売◯を斡旋され、祖父のゴースト作品を作らされで心を痛めている受。祖父の名をかたって世間を騙すのが嫌だと◯春を選ぶも、攻以外との最中描写はなくそこはあっさり書かれています。攻は受を昔から愛しく思っているのにタイミングが悪くてことごとく誤解されてきています。最後は攻受共に覚悟を決めて仕事でも恋愛でも最上の選択をしてのハピエン…ですが、素材はいいのに生かしきれていなかった気がしました。西陣織の説明が詳しくてよくわかりましたが、同じ位受の切なさというか心理描写の書き込みが欲しかったな、と。攻も受に執着していた割には嫉妬の頻度・温度の描写が低く感じました。何人もと致してきた受の体にもっと妬心を燃やす表現とかがあると良かったかなと思います。
    いいね
    0件
  • 月一滴

    かわい有美子

    一歩一歩、ゆっくり距離を詰める話
    2025年5月4日
    上海金魚、透過性恋愛装置、本作のシリーズですが、1作目のゆるーい感じと被りました。まだるっこいと言うか何度も接点を重ね、一進一退で徐々に近づく2人でしたね。スローペースで段階を踏む恋愛の話が好きな人にお勧めな作品です。
    私は振り切れた個性を持つ受の北嶋が攻の牧田の前でだけは乙女になる透過性恋愛装置が好みだったので、今作の評価は普通かな…と☆3つになりました。
    いいね
    0件
  • あなたしか見えない

    高尾理一

    兄弟の相互執着愛
    ネタバレ
    2025年5月3日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 弟(攻)が兄(受)大好きで育ちますが、家の全焼と性格の不一致から母に煙たがられ虐◯されます。犯人は兄が落とした鍵で侵入・放火したけど、兄大好きの弟は自分が落としたことにして過失を被ります。兄の弱みを握り体を好きにして自分のものにするけど、それが苦しくなり兄を解放しようとし…。

    兄が一貫して冷静で、不穏な陰に不安感を持ちつつ読了。終わってみれば兄の方もなかなかで、兄弟の近親相◯・相互執着愛な話でした。メリバかバッドエンドを予感させるような書き方に騙されそうになりましたが、当人達にはハピエンの悪くない終わり方だったと思います。
    直情型で兄を求める弟に対し、冷静だけど心の底で情念を持ち弟を逃さないようにする兄と言ったところでしょうか。
    作品として面白かったとは思いますが、書き方と話が好みから外れていたので☆3になりました。
    暗めのミステリー的な話が好きな人にはいいかもしれません。
    いいね
    0件
  • 終わらない恋の約束【イラスト入り】

    吉田ナツ/千川夏味

    搾取されるのが常だった受が幸せになる話
    ネタバレ
    2025年5月1日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 恋人を持たない軽い受が、真面目な攻と付き合い恋愛に真摯になる話。最初は「閉店後遅くなるならメールを」という攻の言葉を守らず朝帰りを繰り返すので、「確信犯?」とモヤモヤしましたが両親にも元カレからも搾取されてきた過去を知ると、攻が心配し叱ってくれるのが嬉しいと言うのもわかる気がしました。再犯が原因で破局すると改心するし、破局前も攻だけだったみたいでイライラまではしなかったです。また攻の元カレもいい人だったので読了感も良かったです。

    前半は攻視点、後半は受視点でのその後。後半は受のろくでなし元カレが出てきますが、悲惨なことにもならず攻が成敗してくれます。
    悪くはなかったけど書き込まれている感がなくサラッと読めてしまったので、軽く読みたい時にいい作品かなと思います。
    いいね
    0件
  • 恋愛証明書

    崎谷はるひ/街子マドカ

    薄幸受が幸せになる話
    ネタバレ
    2025年4月30日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 父性を持った男性が好みの受は、不倫など痛い恋愛ばかりでした。勤務先のカフェに訪れる幸せな一家、子供を可愛がる父(攻)に憧れを持って眺めている内家族は離婚し、受はその手の界隈で攻と接触します。元嫁とは子供ができてからは夜の関係がなく、ゲイか確かめに来たという攻に受は自分で試さないかと誘ってしまい…。
    勤務先マスターに注意されたのに、またもや我慢や抑制の必要な相手と関係する受。攻が子供の親権は持ったものの、月2の嫁と子供の面会日に不安定になるのを慰めるように逢瀬を1年続けます。子供が小学校に入るとルート的に頻繁に店に来ることは無くなると聞き、自分から終わらせようとしますが…。

    攻は仕事が忙しく月2しか休めないような状況。しかも子供が第一で元嫁との接触もある姿を見て、受は自分がセ◯レか愛人の位置づけだと思っています。好きな人と抱き合えるだけで満足だったはずなのに、段々と心は欲張りに。今日で最後と思うと色々おかしくなった受に攻が問い詰め認識の差が露呈し、誤解が解けてから…のHが甘々激しめで、今までの課程はここを読ませるためのスパイスだったのかと思いました(笑)攻は受相手だと初めからがっつき気味でしたが、受は最初自分がリードしたこともあり気持ちも体もセーブしていました。でもセーブの無くなった受は激しく乱れ、攻も遠慮を捨てて更にガツガツと…で、読者も大変満足しました(笑)
    後半にはその後が攻視点で入っており、子供に嫉妬したり、元嫁に呆れられたりするほど受は攻から愛されています。離婚も元嫁が恋人を作ったのがきっかけなので、両親達は充実しててお互いに問題無し。子供はと言うと、受大好きで嫁にしたいと言っているし、元嫁がサバサバと子供に真実を説くので達観してました(笑)なので薄幸受もやっと幸せになれそうなハピエンです。

    読み始めてから既読本と気づきましたが、再読でも楽しめました。☆4止まりなのは薄幸受が遠慮しまくりかつ自己肯定感が低すぎで、言いたいことを我慢した結果自己完結しようとするのが好きではなかったからです。そうなったのは受の過去的に仕方ないと思うものの、少し好みには合いませんでした。
    いいね
    0件
  • 夜に君を想う

    可南さらさ/高宮東

    切なさを感じるのと同じ位イライラしました
    ネタバレ
    2025年4月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 異母兄弟もので、母を亡くした兄(受)が祖母が使用人で働く弟(攻)の家に住み一緒に育ちます。自分達が兄弟だと知る受は、攻の告白を手ひどく退けて入寮することで物理的距離も取ります。夏の間の庭作業バイトで別荘を訪れると、受が当て馬を連れ込んだと思った攻も来訪。紆余曲折あって受は別荘にいる間だけ抱かれることを許しますが…。

    攻が若さもあって直情で受を求めます。自分達が異母兄弟と知る受はなにかれと理由をつけて拒否し寮へ逃亡。だけど受は攻がバーテンで働いているらしいと聞き、未成年であること、祖母が心配していることから様子を見に行くも攻に拒絶され、女性の影にショックを受けます。それで自分の気持ちに気づいた…とのことですが、攻を徹底拒絶しつつも中途半端に隙を見せ、自分から離れるとなると焦燥感やショックを感じる受をずるく感じてイラっとしました。自分の立場上好きと言えない辛さは本物だったと思いますが、年下攻の気持ちにナイフのような言葉を返し、別荘での無理難題にも「かぐや姫か!」と呆れました。
    受のせいで攻は命の危険に二度晒されることになり、3つも年上なのに攻を振り回す受にモヤモヤしました。話が進むに連れて少し解消されましたしハピエンでしたが、受がちょっと低評価だったので☆3つです。
    いいね
    0件
  • 化け猫かたって候

    早寝電灯

    独特の世界観に引き込まれました
    ネタバレ
    2025年4月16日
    このレビューはネタバレを含みます▼ BLというカテゴリーで妖かしを絡めたヒューマンドラマだと思いました。
    ブラック企業で本当に死にそうになっていた受が化け猫の攻と知り合い、驚愕の連続で死への希求を忘れ人間らしさを取り戻していきます。ところどころメリバを予感させるようなフラグにドキドキしつつも、フラグ役立たずな最後でほっとしました。
    寿命問題が解決していないので一抹の不安はありますが、百鬼夜行の中に猫版の彼らがいたこと、そこで攻が「闇は過去も未来も映す」と言ったことから、受が死んでも何らかの方法で猫として添い遂げるのだと思いたいです。
    Hはおまけで作品の雰囲気のままソフトに。
    水先案内人のような、攻を茶化す旅館猫がいい味出してて好きでした。
  • 透過性恋愛装置

    かわい有美子

    暴走直情型で乙女思考な受に吹いた
    ネタバレ
    2025年4月14日
    このレビューはネタバレを含みます▼ クールで天上天下唯我独尊的な受が、攻を好きになってからは形振り構わずのストーカーとなり、相手がノンケかゲイかすら考えもしない暴走っぷりがおかしかったです。KYで図々しくて失礼な発言をするのに、攻を落とす為に必死かつ真剣で憎めないんですよね(笑)

    ホテルの関係施設コンペで落とされ、責任者へと直談判に行く受。自分に絶対の自信があったのに、攻の丁寧かつこちらを否定しない、けれど絶対的理由で説明を受けて納得すると共に、攻を好きになってしまいます。最初はふんわり憧れのような、ただ接点を持ってもっと話したいという気持ちは日を追うごとに強くなり、気づけばしっかりとした恋心に。どうすれば恋人になれるかを真剣に悩み始め、友達である滝乃の同性恋人、侑季にまで不躾な物言いで助言を請い…。

    「上海金魚」での攻(滝乃)、受(侑季)が出てきますが、滝乃はとんでもない友達を持ったせいで振り回されてお気の毒(笑)控えめな侑季も爆弾発言が通常運転な今作の受にはびっくりしたでしょうね。
    結局台風のような受は周囲を巻き込み、迷惑をかけつつもその直情さと素直さに攻が絆されます。
    現実だとストーカーの時点で通報されて終わりだと思いますが、受が面白可愛かったので逆転ホームランで、しかも恋人になってからは情熱的に愛されて良かったねと思いました!
    いいね
    0件
  • 上海金魚

    かわい有美子

    透過性恋愛装置から来ました
    ネタバレ
    2025年4月14日
    このレビューはネタバレを含みます▼ この先生の「透過性恋愛装置」を読み、脇役2人が主人公のこちらを購入しました。
    感想は…うーん。透過性恋愛装置は良かったけど、こちらはふんわりしててお互いへの情熱があまり感じられなかったかな?

    不倫恋人に愛想を尽かしてから2日目で攻を好きになった受にも、取引先の愛人とわかっていて手を出した攻にも、「え、いいの?」とびっくり。不倫してた受の元カレのことを責める割には、お互いくっつくのが早くて少し違和感を感じました。いや、元カレは不倫で罪だけど、攻受は違うからいいんですけどね。ただ元カレを責めるならば、関係解消後2日目でくっついて致す君達も倫理的にはどうかな?と思いました。元カレはこの時、まだ受と別れた認識がなかったでしょうしね。

    うーん、☆2.5位。おまけで3にしました。
    いいね
    0件
  • 3月22日、花束を捧げよ

    小中大豆/笠井あゆみ

    時間的余裕がある時の一気読みを勧めます
    ネタバレ
    2025年4月12日
    このレビューはネタバレを含みます▼ レビュー評価の☆とあらすじを見て購入。先が全く読めずドキドキしながら読みました。☆評価からハピエンを信じて読了できましたが、そうでなかったら読むのキツかったです。この作品こそレビュアーさん方の書き込みを見て、ある程度話を知って読めば良かったかも…(^_^;)

    受(海路)が主人公で、攻(蓮)がタイムリープして「死ぬ運命にある幼馴染み(光一)」を助けようとするのに巻き込まれる話。5月6日、11月1日、3月22日というキーとなる日があり、カオス理論のバタフライ効果で、5月7日〜11月1日までの攻と受のちょっとした行動差で未来が微妙に変わります。陰キャの受は陽キャの攻が好きで、攻のタイムリープに途中から巻き込まれ…。

    読み始めると先が気になり、上下巻を一気読みしました。上巻は訳あって攻が冷たく、幼馴染みを愛しているが故と心を痛めつつも何度も1年のタイムリープに付き合わされる受が可哀想でした。下巻でその理由は明らかになりますが、とにかく展開が読めず3月22日まで光一を生かして死の呪い(?)を解こうとする攻受に同調し、自身も削られるような気持ちで読みました。

    「凄い作品を読ませてもらったなあ」と言うのが読了後の感想です。恋愛がベースにあるのに途中からはどういう結末になるのか、どう決着をつけるのかが気になって仕方がなかったです。そしてBLらしくHも最後にちゃんと用意されていて(笑)

    物理に詳しい人は気になる箇所があるかもしれませんが、私は素人なので純粋にこの作品も先生も凄いと思いました。2重、3重に構想があって、最後まで飽きることなく楽しめる作品だと思います👍✨
  • 絶対BLになる世界VS絶対BLになりたくない男

    紺吉

    BLあるあるのスルースキルが凄い😲
    ネタバレ
    2025年4月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ BL漫画内で、モブ自認の主人公が何とかBLから逃れようとする話。あるあるシチュに対しての徹底したスルースキルが秀逸で吹きました!
    よくある展開がこれでもかと繰り広げられ、それをうまく躱して決してBL当事者にはなるまいとする主人公。10年程前に流行ったチベスナ顔での、ローテンションかつクールな締めがナイスでした👍✨
    いいね
    0件
  • 鏡よ鏡、毒リンゴを食べたのは誰?

    小中大豆/みずかねりょう

    受がしんどい1巻、攻が焦れる2巻
    ネタバレ
    2025年4月6日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 1巻は「攻が好きで飽きられないよう気を遣って10年過ごした健気受」、2巻は「ドラマでの受の相手役に嫉妬露わな攻」と、お互いの相手への焦れと熱量が良かったです✨

    1巻めは攻のミューズが皆元嫁だったことから、次のミューズが出たら自分とも終わりだと恋心を隠しセ◯レに甘んじて関係を続ける受。
    そして幸か不幸か次のミューズは新しい子と自分の2人。妬心をセーブし演技にかける受がひたむきで全力応援しました。そして10年頑張った受には、最後にまさかのサプライズが!

    2巻めは攻と恋人になり順風満帆の受。でも元々自己評価が低く自分に厳しいので、ドラマで主演抜擢なるも共演ライバルに負けないよう必死です。しかもライバルが自分に敵対心アリなので、最初は疲弊するも負けじと応戦!これがカッコよくてスッとするのですが、その後ライバルがとんでもなく大変な状況なのを知り、優しい受は放っておけずアレコレ面倒をみることに。それで当然受に懐くようになったライバルに対し、大人な対応をしつつも攻は「これは俺の!」とはっきり言動で示し…。

    どちらか一方がしんどかったり熱量差があると不満が残るのですが、この作品は1巻で受がしんどかった分、2巻では打って変わって攻が独占欲を露わにするので満足度が高かったです。
    それも受に妬心を暴力的にぶつけるのではなく、対外的に自分達の関係を指輪で示したり、当て馬に堂々と受の所有権を主張するのがとてもイイ!

    1巻では攻への評価が悪かったですが、2巻で爆上がりになりました(笑)遊び人だったのが受一筋になり、当て馬に焦れても受を信じてひたすらステイする大人攻、対してずっと頑張り屋かつ健気な受と、仕事でも恋愛でも素敵な大人の成長物語でした✨
  • グレープフルーツムーン

    芹澤知

    良かったです
    ネタバレ
    2025年4月6日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ずっと気になりつつセールの度に見送ってきた作品。キス止まりでH無しですが良かったです。

    受が素直かつポジティブで、確かに経営者として向いているかもしれません。職場では勝手に落ち込んだり不機嫌になったりし、それがあからさまな人がいると空気が悪くなるしこちらもしんどいんですよね。その点受のような人が経営者だと問題が起きても前向きに打開策を見つけようとし、周囲も何とか協力しようと思えそうです。

    攻を好きになり、元同僚にモヤモヤするのも良き。自分の憧れだった人が急に攻に対してのライバルに見えてくるというのも斬新でした。
    いいね
    0件
  • 堕天使は姦淫する【イラスト入り】

    ふゆの仁子/高崎ぼすこ

    設定が生かしきれてなく残念
    ネタバレ
    2025年4月6日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ビッ◯受が過去に1度だけ心を動かした攻と再会。攻は受のことが忘れられず、再会するためだけに自分の頭やコネを使って来たと言うけど…。

    高校時に同室となり、受が自分の好みに手ほどきした攻。お互いが気持ちを通わせるより先に体の関係を持ち、高校卒業前に受は攻への気持ちを明確にしたくなくて逃げてしまいます。急に捨てられた攻は懊悩するも受のことを調べ、全力で今回の再会に漕ぎ着けます。
    再会するとお互いを求める気持ちは止められず致すも、会場で受にとって家族のようなパトロンを見た攻は拗ねて受から逃げてしまいます。話をしようと追いかける受は事故で手の指を骨折、実は狙われていることがわかり…。

    攻が受に執着しているという割には再会時すぐ気づかなかったり、パトロンの会議やパーティーから逃げたり、受救出後は抱きしめるでもなく頬を触ったり、それまでの努力や発言に対して再会後の受への激情が低いように感じました。Hも受に希望を言わせてからとか、余裕を感じてあまりがっつきや必死さを感じれず。

    過去恋人達が傍にいてもさほど嫉妬するでもなく、何故か受の初恋相手でもあるパトロンにだけ敵愾心を持つのも違和感。
    設定が設定だけにもっと攻に激しさを持たせたら良かったと思いますが、発言の割にこちらが求めるような激しさは見られず、期待した分がっかりかつ消化不良な読了感でした。
    いいね
    0件
  • ダーリン、アイラブユー

    栗城偲/みずかねりょう

    可もなく不可もなく
    ネタバレ
    2025年3月30日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 前半の恋人になるまでは良かったですが、後半は受がネガティブな思い込みで突っ走り、攻も好き好きいう割にはフォロー不足で盛り下がりました。サプライズを用意していたにせよ、当て馬准教授が言うように「恋人を悲しませてまですることじゃない」。この言葉に尽きると思います。
    後半の受の誤解も准教授と攻というあり得ない組み合わせではなく、攻に告白したJKと「何らかの不可抗力で仕方なく外で1回会ったのを誤解」とかにしてくれた方が面白かったと思いました。
    ただ挿画は文句無しに良かったです。
    いいね
    0件
  • ふしだら者ですが

    中原一也/小山田あみ

    ラブコメかと思ったらトラウマ過去に驚いた
    ネタバレ
    2025年3月28日
    このレビューはネタバレを含みます▼ レビュータイトルが大まかなネタバレになっててすみません。うーん。好みが分かれそうな作品でした。

    セ◯レのように恋人を取っ替え引っ替えだった受がトラブルを機に幼馴染みの攻へ本気になります。紆余曲折あり恋人になれてウキウキするも束の間、うまくいきっこないという強迫観念に捕らわれて…。

    妖精が出てきて「は?」と思ったらきちんと伏線回収されました。けれど前半のラブコメから中盤の重いトラウマ過去を経て後半のハピエンという流れに付いていけず、「作者様、冒険したかった?という感想に。
    短期間恋人は過去起因のトラウマが原因だったということですが、テンション高めな前半からいきなりシリアスな中盤になるのが唐突すぎて付いていけませんでした。

    刺さる人と刺さらない人とで評価が分かれそうな作品。良い意味で予想を裏切られるのは歓迎ですが、私にはむしろ逆だったのでこの評価になりました。
    いいね
    0件
  • オンエア終了、反省会をはじめます!

    芹沢まの/みずかねりょう

    仕事も恋愛も登場人物も良く完成度高い作品
    ネタバレ
    2025年3月25日
    このレビューはネタバレを含みます▼ あらすじと書評の高さから購入。納得の面白さでした✨
    夕映月子先生が好きな人にお勧めしたい作品かもしれません。仕事と恋愛のバランスが良く、心理描写や文章が上手なので一気読みしました。ヒヤヒヤする展開もあればHもしっかりとある(笑)ので読了後の満足度が高かったです。

    高校卒業日にラジオパーソナリティーの言葉で救われた受は、自分も誰かの心に響くパーソナリティーになりたいとラジオ局に就職します。自分の放送回を最後に降板した、救ってくれた人にいつか自分の声が届くことを願って。
    受は最初の仕事でメインのアキのアシスタントになりますが、仕事外では無口かつ無愛想なアキに戸惑います。けれど一緒にいる内にアキの仕事への姿勢や優しさに傾いていく気持ちを止められなくなり…。
    前向きで一生懸命な湊人(ミナト)が可愛くてアキでなくても応援したくなります。実際、それでどんどん人をたらしこんでしまうのですが(笑)そしてそんな受に独占欲と嫉妬を露わにする攻がまた良かったです。
    仕事への真摯な姿勢が人によってはパワハラになるのも「あるある」で考えさせられました。今は相手の性格を把握した上での対応やコミュニケーションが必要な時代かもしれませんね。

    1つだけ気になったのは、声で気づいたのが藤堂だけだったこと。容姿は改造されるとわからないかもしれないけど、声で普通はもっとバレるのでは。
    過去放送を何度も聞いていなければ「気のせい」で済んでしまうのですかね。受も自分の回の後は二度と声が聞けなかった訳ですし…。

    新人作家さんの作品はあまり買いませんが、この作品には出会えて本当に良かったです。芹沢先生、今後チェックしていきます!今後に期待大かつ次の作品が今からとても楽しみです(*^^*)
  • いつかじゃない明日のために

    高岡ミズミ/円陣闇丸

    良かったです
    ネタバレ
    2025年3月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 2002年初出の作品ですが、古さを感じず奥付けを見るまでそんな昔の作品だとは思いませんでした。

    昔一緒に住んでいた攻と再会してまた同居する受。攻と亡くなった母の関係も、攻のことすらあまり知らぬまま、昔のようにただ傍にいてほしいと願います。攻が2年の同居後に出て行ってしまったことが、受には大きなトラウマとなっていて…。

    過去を思い出せば受には辛い事件もあったけど、攻から受への気持ちはブレること無くでした。攻が受限定にせよショタコンだったのは間違いないと思います(笑)受視点なので置いていかれた辛さや不安に共感しますが、読み進むと攻もかなりの苦悩や忍耐があったことがわかりました。
    受の同僚当て馬や攻の元カノなども出てきますが、お互いしか見えていない2人へはスパイス程度。加えていい人達で、むしろ関係を後押ししてくれるので嫌な気持ちにもなりません。
    Hもほどほどかつ甘々で受がとても愛されています。

    激情に心揺さぶられる作品ではありませんでしたが、切なさや葛藤などもあり退屈することも無く、とても読了感のいい作品でした😊
  • 光と影の王

    水壬楓子/北沢きょう

    ビッ◯策略家の健気受に泣けてきます
    ネタバレ
    2025年3月16日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 高いけど評価の高さから購入。レビューにある通り、早々から可哀想な目に遭う受と攻との試練話でした。

    他国から人質として攻の国に来た受は、育つ内に皇太子の攻と両片思いに。けれど受の妹のせいで攻が傷を負ったことで償いとして攻の父である王から体を求められます。2年が経ちそのせいで攻と距離を置いていたのに、試すように見せつけるように攻の前で犯され達する姿をみられて心を壊される受。直後の王の挑発で攻とも一度致すも、それからは心を閉ざし失うものも無くし、体を使って公然と王の愛妾に。ただ攻のため、計画のために何年もかけて自分を犠牲にし続けるのでした。

    話自体面白かったですが、受が攻の前で王に致され、その後も計画のために何人か体で落とすのを許容できるかが評価に影響しそうです。私は攻のため何年も自己犠牲を払う健気受の奪還ものと認識しましたが、人によって見解が分かれそう。先生もあとがきで「主人公達がBがLしてない」と気づき最後に結ばれHを入れたそうですが、そこに至るまでの攻受が可哀想すぎるので「甘々な日々を送る続編を是非!」と思いました。

    昔紙媒体の本誌で読んでいたコルセーアが出てきたので、ひょっとしてあのシリーズのどこかにこの2人いたのかな?とも。攻のアヤース、受のカナーレしか記憶にありませんが、セールになったらコルセーアも買って読み直してみようかなと思いました。
    いいね
    0件
  • わりとよくある恋の話

    今泉まさ子

    良かったです
    ネタバレ
    2025年3月16日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 受が友達を通して知った同業の攻とその手の店で遭遇し、マズイ状況から助けてもらいます。会社の交換制度で攻が受の会社へ来ることになり、急速に距離を詰められ告白されて恋人になりますが…。

    攻も受も過去に恋人はいたけど実はお互いが初恋で、周囲に言われてそれを認識することに。共通の友達は2年渡米し、実はゲイで攻はそのことを知っていますが、受は知らなかったので知った後に攻との関係を疑います。しかも泊まった早朝にかかってきた電話の会話から自分は浮気相手だと誤解し別れを切り出して…。

    男女間の恋愛やドラマでリアルにありそうな普通さが良かったです。共に過去に元カレがいるけどほぼノータッチで、お互いしか見えずHもそれなりに濃厚で(笑)
    攻受とも割とクールな恋愛をしてきたようなのに、独占欲強々なのも高得点。両視点で双方の気持ちがわかるのでストレスもなく読めます。リーマンものが好きな人にはお勧めできる作品だと思います👍✨
  • 式神の名は、鬼

    夜光花/笠井あゆみ

    3冊で1つの話なのでまとめ買いを勧めます
    ネタバレ
    2025年3月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ とりあえず1冊ではなく、セールかクーポンで3冊まとめて買った方がいいと思います。続きがとても気になりますし買って損のない面白さでした!

    受は物の怪に取り憑かれた友人からかけられた呪いを解くために力と時間稼ぎが必要で、封印された鬼の攻を解放して使役しようとします。使役の方法は閨房術。致すことで攻が自分に惚れたと勘違いする、体から落とす方法だそうです。それは有効で、満月のたび訪れる百鬼夜行を退けつつ、陰陽師の仕事もしながら受は呪いを解こうとしますが…。

    受は自分に呪いをかけ6年昏睡状態の友人をモデルにした式神を使役しています。読み始めはミスリードで、この式神の伊織が攻?とあらすじを読み返しました。初めは攻の鬼と受と友人の三角関係かと思っていたら、受が八百比丘尼の子孫という伝承を絡めて話が広がっていき3冊一気読みする面白さでした。預かっている子鬼の草太、お母さんの雪さん、寺の友人の千寿、陰陽師の安倍那都巳と登場人物が皆いい仕事をしていきます。そして一番のMVPは鬼の羅刹!契約縛りで受の元にいたはずが、人間ぽくなっていき受を愛おしむようになる課程が良かったです。そしてこの先生ならではで濡れ場はとってもエロく、回を追うごとにより濃厚に(笑)

    式神の伊織だけは感情もあって可哀想でしたが、目覚めた本体が元から邪悪だったので仕方なかったのかな。悪意なく善意から人を不幸に陥れ続ける八百比丘尼が一番不幸かつ恐ろしい存在でした。
  • 華龍と月龍の皇子

    杉原理生/笠井あゆみ

    最高の攻受ファンタジー!!
    2025年3月2日
    空想モノは名前や設定の認識が面倒で避けています。けれど紙媒体で読んだ薔薇と接吻シリーズの5が出てないか探してこの作品を見つけ、杉原先生ならと購入。久々に大当たりの作品で評価が高いのも頷けました。攻はハイスペなのに能力を抑えなければならない不遇の立場、受はレアな存在なのに色気の低い脳筋強気ポジティブで最強最高のカップルです👍話も攻受の会話も面白くて、設定認識も苦にならず一気読みしました。エロ目的なら肩透かしかもしれませんが、話が面白いので色気がなくても気にならなかったですね。イラストもあって作品によく合っています。この先生の薔薇と接吻シリーズの方も面白いので、異世界や吸血鬼が好きな人は是非読んでみて下さい!
  • こじらせまくった長い長い恋の話

    水無月さらら/マミタ

    合いませんでした
    ネタバレ
    2025年3月1日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 受が男というプライドだけは高く、攻の自分への恋情にあぐらをかいてナチュラルに利用するのでイライラしました。攻が周囲を排除してきたので仕方ない部分はありますが、受が自分の気持ちに気づくまでに何年もかかり、抱き合うに至って「何ならもっと早く強引にきてくれても良かった」とか勝手すぎる。1冊かけて受が攻を好きになるまでの説明で、3分の1位読んだ後は鬱陶しくなり飛ばし読みしました。甘えるタイプなのに上からで受ザマアもないままだったので、限りなく☆1に近い2です。読了はしたので2をつけましたが、合いませんでした。
  • 決別の塔

    剛しいら

    面白かったです!! …が。
    ネタバレ
    2025年2月25日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 作品は簡単に言うと受の成長物語です。大学で手術ミスを自分のせいにされ山の診療所へ来た受。ほとぼりが冷めて呼び戻されるまで田舎でのんびり患者さんを看るつもりでしたが、実際は救助犬がいて、ドクターがヘリのパイロットも兼ねる救急救命が行われ、麓の診療所では患者さんがひっきりなしというハードな場所。それでも1ヶ月が経つ頃には攻を尊敬して仕事にもやりがいを感じるように。けれど大学への未練も捨てきれず葛藤する受に同僚から電話がかかり…。攻の状況に謎多き始まりで話自体とても面白かったですが、書ききれなかったのか謎がいくつか不明のままで、最後も受の言葉に不穏漂う回答で数行後に終わってしまいすっきりしませんでした。え、また日本出て行くかもしれないの?その時は受を置いていくかもしれないの?的なやつです。恋愛面は初めからカッコいい攻に対し、受がどんどん積極的かつ素直に求めて素敵なカップルでした。受を切った教授も陥れた同僚も因果応報に。ただ山の診療所は何故それなりに設備が整っているのか?ヘリ費用含めスポンサーは誰なのか?同僚は受にその気があったのに何故ゲイの疑いある攻の元へ送り込んだのか?他、撒かれた謎の回収がなかったり気になる箇所がそのままだったのが残念でした。
  • バタキスシリーズ

    崎谷はるひ

    評価が分かれそうな作品
    ネタバレ
    2025年2月24日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 攻がとにかくSなので受が振り回されて可哀想でした。惹かれる気持ちを逆手に取られて最初は下僕のように使われ、女性とのHを見せた後犯され、引越させられ恋人になったのかと思ったら家(何部屋かある)に女性を呼んでHし…。精神的にキツイと受が別れ話をするたび攻は体を懐柔して12年。風邪などで具合が悪くなると付きっきりで看病したりもするので受も気持ちに整理がつかず。攻が女性とのH込みで仕事に必死だった理由は最後明かされますが、12年も囲ってたならもっと早く言えば良かったのに。執着攻ですけど、受視点なので酷さが強調されて痛ましかったです。監 禁もお仕置きも受への気遣いや優しさ、愛を感じられてこそ萌えるんだなと思いました。
    いいね
    0件
  • 悪い奴ほどよく眠る

    篠崎一夜/香坂透

    読了まで時間がかかりました
    ネタバレ
    2025年2月23日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 1ページの文字量を多く感じて読了まで時間がかかりました。お得と言えばお得ですけどなかなか進まず、休憩を入れたり他作品に寄り道したりで読了しました。 作品は交通事故に遭った受が10年近く経って目を覚ますと天涯孤独となっており、事故前の高校時親友が金銭を含めて生活の面倒をみてくれるというもの。受は起きた途端体が自由にならず、母は他界し義父も行方知れず、親友は一気に年を取って男らしくなっておりで戸惑いを隠せません。親友の攻に申し訳なく思っていると、キスをされ風呂に入れがてらイタズラをされて混乱し…。攻は高校時から受が好きで狙っていました。告白しようと呼びつけた日、そこへ行く途中の事故で受は昏睡状態に。攻は実家家業の病院を継ぐ気も医者になる気もなかったけど、罪悪感と共に受の目覚めを信じて医者となり傍に居続けます。最初は混乱し攻を受け入れることはできないと思った受も、徐々に過去を知り思い出していく中で攻の変わらぬ優しさに心が傾いていき。攻はとにかく受を囲い込む気満々で、体が自由にならない受は最初抵抗らしい抵抗もできぬまま好きにされるので可哀想でした。おまけに居候で生活一切を攻に見てもらっているので、逃げる場所もなく弱みを握られているも同然。けれど冷静に状況がみえてくるに連れ攻の優しさと忍耐には感謝と情愛の念が湧いてきます。攻を受け入れて恋人になり、Hが済んだ後「遠慮がない」となじると「遠慮しまくった」とのこと。H描写は詳しく長めだったと思うのですが、2巻以降はもっとエロ割合が増えそうです(笑)
    いいね
    0件
  • 麻酔科医の策略【イラスト入り】

    春原いずみ/明神翼

    良かったです😊
    ネタバレ
    2025年2月23日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 他のレビュアーさんご指摘のように恋救の浅香先生が出てきますし笹川臣という人も出てきますが、恋救では臣(おみ)、こちらは(しん)です。話し方もイメージも違うのでパラレルワールドと思って読むのが良さそうですね。

    攻が学会で行った札幌の夜にワンナイトした受と職場で同僚になります。二度と会うことはないはずの攻と再会して戸惑う受。そこでは受は天才的な外科医としての腕があるのに院長から冷遇されていて…。

    過去の手術を失敗だったと苦しみ続けてきた受。浅香先生が麻酔科医として完璧な上、距離を詰めてくるので最初は反発するも懐柔されていきます。親友が身を以て手術が失敗でないことを説明して院長の誤解も解けてハピエンになるのですが、デレて気持ちを認めてからの受が可愛い可愛い。それまでのツンツンが嘘のように甘えます。既視感あるなあ…と思ったら、この先生の「天才外科医の憂鬱」でも受が恋人になってからは攻に激ラブでした。この作品が気に入った方はぜひそちらも読んでみて下さい😊
  • 駆け引きはキスのあとで

    今泉まさ子/タクミユウ

    良かったです
    ネタバレ
    2025年2月23日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 初読み作家さん(多分)。攻が受を好きになり落としにかかります。受は男なんて…でしたが、徐々に籠絡されて恋人に。受は攻の店No.1ホストに懐かれたり、昔学費を稼ぐ為に1年だけホストをやった店のオーナーに好きと言われたりとかしますが、受自身にその気は全く無く。けれど独占欲強い攻が勝手に妬いては濃厚Hを仕掛けてくるという甘々な話でした。王道展開ですが受が気の強いタイプなのに攻には心を許すのが良かったです。攻が焦れる割合の方が大きかったので、受が攻の過去や元カノ、元カレに嫉妬する様子も欲しかったなと思いました。
    いいね
    0件
  • 愛される貴族の花嫁

    遠野春日/あさとえいり

    先生の他作品からするとあっさり
    ネタバレ
    2025年2月22日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 結婚間近だった双子の妹の死。結婚には家への援助目的もあり、妹の死の公表前に攻が兄に身代わりで嫁いでくるよう話します。形式ばかりの婚姻だろうと話に乗って嫁ぐと、初夜から毎晩攻に愛されるものの、起きている間の攻は素っ気なくて…。

    受は本命のいる攻が自分との結婚は隠れ蓑にする為で、夜の行為は欲望の捌け口だと認識します。たまたま外出時に見た光景がその考えの裏付けとなり。
    攻の家の都合で屋敷へ居候することになった学生から粘着されて家で一度、旅行先まで追いかけられてまたと襲われるものの、二度とも未遂でそれが攻との仲進展に貢献。誤解も解けてハピエンで終了…となるのですが、最後の方まで攻の気持ちがわからなくて受は焦れます。
    最初は気になる程度だったのが、一緒にいて毎晩愛される内に攻を好きになってしまう受。エロ描写は少なめかつあっさりめだったので、気持ちが通じてからにもう少しページを割いて欲しかったです。
    攻が一生を通じて両親にどうやって受の性別を隠しておくつもりなのか、子供問題はどう考えているのか、受の不安で提起された問題が不明なままだったのが気になりました。
  • 白檀の甘い罠

    春原いずみ/明森びびか

    香道の世界を垣間見れました
    ネタバレ
    2025年2月16日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 2002年初出で古い作品みたいですが、金額の割にページ数がありました。香道を知らない人でもわかるよう、説明が丁寧かつほどほどに書かれてあるので読み飛ばすこともなかったです。受は香道宗家に生まれるも双子の弟とで家庭内差別を受け、疎外感を感じて育った大学卒業後に院へ進む学生。大学を卒業してほっとしたのも束の間、後継ぎの弟が寺の娘との熱愛で婿入りすべく出奔したことで家から呼び戻されます。香道での会を控え、香元を務めれるよう弟子である攻から俄仕込みで教えられることになり…。ここまで読んで、「実は才能で上だった兄が頭角を表して後継ぎになる話か」と思いましたが、そう簡単な話ではなくいい意味で予想を超えてきました。恋愛やエロよりも話や香道の世界の割合が大きい作品でしたね。弟が勝手でイライラしましたが、最後の方でバックボーンを知ればそれまでの言動には頷ける面も。攻は熱いタイプではなく、光源氏のように自分好みの受を気長かつジワジワと囲い込んでモノにするタイプです(笑)受の言動がどこか幼いのが気になりましたが、恵まれた生い立ちではないのにウジウジしないのは好感が持てました。驚いたのは作者様。てっきり香道を習われた方が書いたと思ったら、あとがきを読むとこの作品のために色々お調べになったようで。医療従事者と作家の兼業をしつつ香道の世界までを詳しく調べられており、その努力と才能には脱帽でした。
    いいね
    0件
  • 愛情契約

    秋山みち花/陵クミコ

    ハピエンだけど間怠っこしいやり取りと展開
    ネタバレ
    2025年2月15日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 攻の父と受の母が結婚。攻は綺麗な母と兄ができて喜んだのも束の間、1年後に義母は義兄を連れて出ていってしまいます。その時のやり取りで受は攻を騙す形となり、追いかけた攻は人間不信気味に。15年が経ち、母の入院を機に受は自分達親子が攻の父からずっと援助を受けており、それが半年前打ち切られたことを知ります。攻の父が急逝したからだとは思っても、母の入院費他のため受は恥を偲んで攻に援助を乞いに行きますが…。攻からの援助を施しとしては嫌だと言う受に攻は愛人の提案をします。受はそれを受け入れ早々に攻が好きと認めますが、昔裏切られた攻はその言葉を全く信じようとしません。受の母も我が儘で、昔の恋人だけを思っていると言う割には攻の父と再婚し離婚後は愛人をしていたり、自分の主治医と再婚を決めたりと言動不一致が甚だしかったです。受が好きと言い攻が否定、でも受に執着して夜の相手は務めさせると攻も人間不信がひどすぎ。毎晩のように行為をしていたら相手が媚びているだけか本心からなのかわかるでしょうに。展開にも攻にも受の母親にもイライラし、途中で何度も休憩しつつ読了。途中リタイアしなかったので☆2はつけましたが、☆1.5位ですね。元々の設定や展開事態は好みだっただけに、作者様の作品に対する筆運びが合わず残念です。
    いいね
    0件
  • 恋する救命救急医 抱擁2 【電子オリジナル】

    春原いずみ/緒田涼歌

    前後編みたいです(後編)
    ネタバレ
    2025年2月15日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 前編で銃弾に倒れ、救命が成功するも感染症で発熱し苦しむ神城先生。たまの意識浮上で筧君を呼んで叫ぶことから彼がずっと付き添っています。神城先生の手術に尽力したセンターの先生方は、銃創であることから摘出実績がある別シリーズの芳賀先生他を招聘。けれどそこで神城先生の実家が複雑で、同意書がなかなか取れず手術が遅れたことに戸惑いを隠せません。目を覚ましたものの、色々な問題が表面化し、回復の遅れもあって筧君にも当たってしまう神城先生。けれど逆に自分の家族は既に筧君だけだという認識も新たにし、家とのパイプ役の小田嶋さんがそれを認め後押ししてくれて…。恋人の銃撃、手術、昏睡とストレスフルだった筧君なのに、やっと目覚めた神城先生に少し冷たくされるのが不憫でした。けれどそれは神城先生にとって唯一素を出せる相手だからこそ。そんな一途かつ健気に尽くす筧君と、家族愛に恵まれなかった神城先生はある決断を下します。2人の絆が強まり明るい未来を感じさせる最後がとても良かったです。「雨降って地固まる」でした😊
    いいね
    0件
  • 恋する救命救急医 抱擁 【電子オリジナル】

    春原いずみ/緒田涼歌

    前後編みたいです(前編)
    ネタバレ
    2025年2月15日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 3部作かと思い様子見し、前後編らしいと確認して購入。キング編で攻の神城先生と受の筧君に大きな災難が降りかかる話でした。神城先生は入院したお祖父様に頼まれて名代でパーティー参加。主催者への付き合いでクラブへ行き、そこで運悪く事件に巻き込まれて銃撃され…。このカップルは筧君の方が振り回されたり辛い思いをしている気がするのですが、今回もそう。勤務先に恋人が運び込まれ、心臓で玉が止まっている状態なんて自分の方が心臓止まりそうです。先生方が総出で救命を試みようとし、筧君はずっと傍にいます、どうか神様…と必死に願うところでto be continued でした。
    いいね
    0件
  • 雪花の契り

    秋山みち花

    エロが良かったです(笑)
    ネタバレ
    2025年2月2日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 学生時に受の父が攻の家を破産させることになり、受は良かれと思って父に頼み匿名で攻のアメリカ留学を援助します。相手へのプライド尊重と父からの戒めの言葉を胸に破産後は攻との面会を拒否し、8年後に攻の帰国で顔を合わせた受。自分の攻への気持ちが恋情だったと自覚するも、攻の帰国目的は受への復讐で…。受には学生時から言い寄っている同級生兄の当て馬がいますが、これが純粋に受を好きないい人で最後まで不憫でした。受は攻に当て馬との関係を誤解されて夜会でいかされ、「最初は好きな人がいい」と攻を挑発して1回、家の為に当て馬と寝ようとして邪魔が入り攻に致され1回、恋人になってから1回と中盤からはエロが多かったです。受も攻が好きなので最初から乱れて気持ち良くなっており(笑)誤解が解けて恋人になってからは、どこまで当て馬としたのかを聞き出そうと執拗に受を乱し愛する攻の独占欲も良かったです。程よい焦れや誤解、受の貞操危機などがあり、けれどそれらを上回るお互いへの恋情が溢れており読了後の満足度が高い作品でした😊 同級生が攻に纏わりついたり、当て馬の兄(母違い)に対抗意識を持っていたりするみたいなので、この辺りを掘り下げた続編が欲しいですね。受が攻と同級生との仲を嫉妬したり、兄への対抗意識が恋情故とかだったりすると面白そうだなと思いました。
    いいね
    0件
  • 純情秘書の恋する気持ち

    名倉和希/佳門サエコ

    面白かったです
    ネタバレ
    2025年2月1日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 新卒で入った会社で先輩に苛められて辞めた受。復調し伯父が人事部にいる会社へ中途採用で入って1年経った頃、最初の会社で助けてくれたことのある営業の攻が部長としてヘッドハンティングされてきて…。仕事はできる受が転職した会社で後から入った攻に重宝されます。仕事の御礼にご飯に誘われ、気持ちを知られたくない受は一度だけと誘いを受けるも攻が受を気に入り距離を詰めます。攻に反発する社員の存在を知った受は対策を取り、紆余曲折あって攻と恋人になるのが前編。後半は順風満帆の受が最初の会社で自分をいじめた先輩に遭遇。連絡先を知られたことで電話やメールに悩まされ、自分と攻とのことを攻の部下に知られていたこともあり少し拗れるも、攻がストーカー先輩に話をつけてくれて雨降って地固まるとなります。受が弱気かと思うと思い切った行動に出たり時としてはっきり言ったりするのが新鮮でした。攻もすんなり受を好きになったと思ったらバイだったとのことで納得。自分に自信なく最初の会社で苛められて臆病にもなった受が、過保護で粘着気味の攻に激甘に甘やかされるのが良かったです。何とか同棲に持ち込みたいみたい攻ですが、策士ですし受も遠くない先に陥落するでしょう(笑)割れ鍋に綴じ蓋な恋人に幸あれです😊
    いいね
    0件
  • 螺旋の花

    沙野風結子/兼守美行

    暗くて重い話でした
    ネタバレ
    2025年2月1日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 輪廻転生に科学的要素もくっついたSFな話でした。過去世から20歳を迎える前に死ぬ受とそんな受を守ろうと対で生まれ変わる攻。受には今生の記憶しかなく攻には過去世からの記憶がありますが、何故か今回は受が21歳まで生き記憶も徐々に取り戻していきます。その中で神社跡取りの同級生の少女と准教授でもある彼女の兄も自分達と因縁があり、受は過去からずっと准教授に傷つけられ破滅させられており…。最後はハピエンですが作品全体が暗くて重かったです。今生の攻は受が小さい時に亡くなった従兄弟でもあり体を乗っ取ったという意味ではそうでもないという微妙な位置づけに加え、従兄弟の両親も出てきて悲しい現実を知ることにも。准教授が壊れたのでやっと彼との因縁が切れ受の不幸にもピリオドが打たれたようですが、終わってみれば当人達と同級生少女は良かったものの、従兄弟両親には悲しみや苦しみが残ったので何とも…。お互いへの執着という点では比類ない話だと思いますが、読了後に重さが残りスッキリしない読了感だったのでこの評価です。好みの問題ですので、執着に重きを置いたりヘビーな話が大丈夫な人、話の面白さで評価される方には高評価な作品だと思います。評価を下げてすみませんが私には少し合いませんでした。
    いいね
    0件
  • 偏屈なクチュリエのねこ活

    月村奎/野白ぐり

    受を見守りつつも囲い込む攻がイイ
    ネタバレ
    2025年1月31日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 不憫な生い立ちの受がアイドル時、優しくしてくれた年上の俳優(当て馬)と恋人になります。慕っていただけだけど自分への愛情の喪失を恐れてHも受け入れて我慢。けれど婚約者のいた当て馬のストーカーとして世間からのバッシングと共に事務所解雇を受け、逃げるように行き着いた先で攻と知り合い…。最初見事なまでの塩対応な攻が最後は盛大にデレるのが良かったです。ぶっきらぼうながらも受を追い出さず面倒をみて、まさしく拾った野良猫の面倒をきちんとみる飼い主のよう(笑)愛情に飢えた受は攻のところで人を愛し大事に思うようになり、精神面・生活面共に成長していきます。勿論連動して攻への恋心も。攻のご近所の顧客も元嫁もとてもいい人で、受へちょっかいをかけてくる当て馬もそんなに悪い人ではなく、最後は攻が振り切れたデレを見せとても満足度の高い話でした。ただもう少し焦れや妬心が欲しかったかな…とも。いい話で悪い人もいなかったせいか、感情を揺さぶられる振り幅はそんなに大きくなかったため☆4になりました。
    いいね
    0件
  • したたかに誘惑

    あすま理彩/石原理

    良かったです
    ネタバレ
    2025年1月28日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 2cp入ってまして、前半と後半があります。あらすじにあるのが前半ですが、受が強気かつ飄々としており攻は徐々にはまっていきます。同時に受が罪を犯すような人間ではないと思い始め、流された情報と、受と同じ財務省後輩の話から確信は強くなっていきます。事態は急展開を見せ、終わってみれば攻は完全に受の掌の上でした(笑) 後半は前半で攻が話を聞いた財務省後輩の2人の話。部署は違えど同じ職場で、受はずっと攻に片想いしていました。そこに受の片想いを知る大学時の先輩が上司で着任。攻が不正をしていると聞かされた受は「そんなはずない」と自分で証拠を確認しに行き、疑われたと知り怒る攻から口封じに強◯されます。受はショックを受けつつも親友を疑った罰だと思い諦念。けれどその後も攻の家で職場でと行為を重ねられ、激しさに勘違いしそうと思った矢先に攻が卑劣な上司から受を奪取。誤解が解けて更に熱い関係になった2人でした。 エロは後半の方が多めかつ激しめ。一度受をモノにした攻のたがが外れ、上司への嫉妬も加わり受を翻弄します。前半は駆け引きめいた2人でしたが、後半は受の恋情を上回る期間と熱量で攻が受を囲い込むのが良かったです。だけどこれ…両片思いだから良かったものの、そうでなければセクハラかつ犯罪です😓2008年の作品のようで、今の時代とのギャップも感じた作品でした。
    いいね
    0件
  • 恋と愛の境界線

    遠野春日

    可もなく不可もなく
    ネタバレ
    2025年1月28日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 受視点ですが淡々としておりさらっと読了。もう少し切なさが欲しかったなと思います。受は事件の捜査で後輩(攻)と組みます。受は両親から愛されず母から虐◯を受けた過去があり、対人では素っ気なく距離を置きがち。けれど攻のそばは居心地が良くて自分の気持ちが分からぬまま惹かれていきます。捜査中に先輩とその恋人を見て羨望を抱き、自分も攻とそうなりたいと自覚が芽生え始め…。人に失望したくない、されたくないと自分の殻にこもる受の成長物語。ワンコ攻が早々に告白し、ウェルカムの状態で受の気持ちが固まるまで待ってくれます。事件が解決すると共に恋人になってのハピエン。ただお気をつけいただきたい点があり、受はHが初めてではありません。法医学者でセラピストの人がおり、過去になだめられるような形で2回同衾したそう。本編ではこの2人にも会話にも色っぽさはありませんが、そういうことだそうですので留意してお読み下さい。
    いいね
    0件
  • 花と手錠

    橘りたか/あじみね朔生

    愛情・憎悪が矛盾しつつも表裏一体な話
    ネタバレ
    2025年1月26日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ページ数・内容共にボリュームがあるので時間がある時に読むことをお勧めします。3時間ドラマを見終わった位の読了感でした。

    攻はセキュリティ会社の役員、受は警察(SIT)で高校では同級生かつ恋人でした。子供を人質に取っての立てこもり事件で再会し、事件の発端が攻のセキュリティ会社一族へのネット書き込みかつ社長である攻の異母兄からの捜査依頼を受け、受は同僚とのバディで聞き込みを始めます。受は自分を憎んでいるはずの攻が絡んできたり、助けてくれたりするのに困惑し…。

    受は中学の時にストーカーに拉致◯禁され救出に来てくれたSIT父を殺されたトラウマがありました。攻は7歳の時母が無理心中しようとしたのを拒否したことで受の父に母を逮捕され、その後自◯した母を奪ったのは受の父だと憎悪していました。
    受の事件がニュースで流れた後に高校で受を見つけた攻は復讐のため友達に。人への拒絶激しい受は攻にだけ懐き恋人となって2年が過ぎます。高3で叔母に攻の正体を知らされそのことを話した受は強◯され学校へ行くと攻は渡航。事件で再会するまで10年が過ぎ…という過去が、本編の事件解決までと共に少しずつ織り込まれ明かされていきます。
    攻は受の父と受を憎悪、受は自分を騙して復讐で近づいた攻を憎悪、でもそれと同じ位相手への愛情・執着が切り離せない…という葛藤あふれる両片想いの2人でした。

    はっきりとは書かれていませんが、受は中学の拉致監◯時には凌◯されたと思われます。そして作品内では現在の攻を苗字「篠宮」で、高校時の回想では名前の「宇内(ウナイ)」と受が2人を区別するような呼び方をしています。
    事件は捜査を進めていくと思わぬ様相を見せ、解決と共に2人は矛盾を内包しつつも大人になったことで自分の気持ちに嘘はつかないと過去に決着をつけます。致す描写はお互いとのみですが、他のレビュアーさんが書かれている通り攻が強引で甘さは控えめです。それでも受は気持ちよくなってしまうので、憎悪を上回る愛情があったんでしょうね。面白かったですが恋人に戻ってからのHはもう少し甘さが欲しかったです。お互いへ執着が見え隠れするものの全体的にシビアなので、好み的に☆−1となりました。
    いいね
    0件
  • 嘘とホープ【イラストあり】

    ひのもとうみ/御景椿

    面白かったです
    ネタバレ
    2025年1月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 学生の時に勘違いから片想いする攻に殴られた受。ショックと恋心を心の底で引きずったまま親会社で攻に再会。気まずく思いつつも挨拶すると、攻は受のことが記憶になく更に軽いショックを。営業の受と設計の攻は仕事や周囲を巻き込みながら徐々に距離が縮まるも、受の持ってきた仕事が思わぬ厄介な仕事となり…。学生時には受の方がコミュ障だったのに、社会人になると立場が逆転していたのが面白かったです。読み進めていくと2人とも根っこは変わってなかったようですが(笑)受はゲイで大学から暫く遊び、恋愛はもういいやと思っているものの3年にも亘り誘い続けてくるお得意様がいます。今回もお得意様経由で大きな仕事が入り、攻は2人の距離にモヤモヤしつつも設計を許諾。ところが着工近くなって店子の施主が設計にダメ出しをしてきて、リトライを繰り返す内に攻と喧嘩に。激怒した施主にもう一度会わせてもらう為、受はお得意様とのワンナイトを承諾し…。ノン気攻は真面目かつマイペースな頑固君で、人に興味がないので受のことも本当に忘れていました。けれどアクシデントで受がキスして狼狽するのが記憶をかすめて徐々に思い出し、それと共に受が気になる存在にもなっていきます。最後にはむしろ攻の方が受を束縛気味の独占欲強々彼氏に。当て馬のお得意様は本当ーに気の毒としか言えない役回りでした💦エロは最後と後日談で。受の過去は説明だけで攻以外との描写はありません。お得意様とは…「気の毒な役回りだった」とのことで 推して知るべし です(笑)
    いいね
    0件
  • 深山と七瀬はまだ友達?

    ナス子

    絵が綺麗なジレジレ展開
    ネタバレ
    2025年1月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 受が攻を好きになり、攻も受ともっと話したいと思っており、共通の趣味から仲良くなりちょい魔性の無自覚受に攻もドキドキし始めるという話でした。全体的には繫がってますが、単話をつなぎ合わせて一冊にした印象。当て馬はおらず、攻受共に言うことは言うタイプなのでテンポ良く進むも、二人の仲は勘違いもあってノロノロと(笑)エロは最後にですが、あっさりかつ数ページなのでそこに重きを置く人には肩透かしかもしれません。ページ数は多いですが、金額が金額なので照らし合わせるとむしろ少なかったかも。これで1000円以下だったら☆3は付けたんですけどね。
    いいね
    0件
  • 絶体×絶命

    岩本薫/宮城とおこ

    テンプレかつ予想通りの攻ザマア
    ネタバレ
    2025年1月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 陽キャ高校生で手に入らないものがなく倦んだ日々を送る攻。レアなビンテージデニムを友達に提示され、「受を落としてバックバージ◯を奪い撮影」ができるかを賭けます。陰キャ受はいきなり近づいてきた攻に戸惑うも、元々憧れていたこともあり言いなりに。丸め込まれ致された後は攻から無視され、賭けのことを知り、気まぐれ美術教師の助けを借り自分を変えようと一念発起し…。攻が屑過ぎ、展開がテンプレ過ぎ、でした。陽キャに変身した受への罪悪感や美術教師・モブへの嫉妬で攻は日々ジレジレ。最後美術教師に手籠めにされかけたところを攻が救って〜ですが、いくら何でも調子がよすぎです。だってその時、攻はタイミング良く美術教師の松濤のお屋敷に忍び込んでるんですよ?結局受に謝罪し恋人になりますが、テンプレを貼り付けたような内容と都合が良すぎる展開でこの評価になりました。唯一、攻が撮影映像を誰も見ぬまま破壊した点だけは評価ができました。
    いいね
    0件
  • 花嫁執事

    岩本薫/佐々成美

    思ったより話がしっかりしていました
    ネタバレ
    2025年1月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 幼少期に大好きだった幼馴染と過ごした屋敷へ執事としてひとり立ちし戻った受。けれど当主が変わっており、新当主は幼馴染だった攻。騙した状態での2年契約に憤るも、執事としてのプライド、攻の食生活と余命宣告された旧当主への心配などから務めを果たすことに。そんな受に攻は偽装花嫁を依頼し、それは攻が旧当主に認められ養子縁組するのに必要な条件で…。

    イギリスからの帰国子女の受が、騙され無茶な偽装花嫁を頼まれ、しかも旧当主のお眼鏡に叶うか面会翌日から住み込みでヘルパーの補助をすることになり(数日)…と、あり得ない話なのに「昔世話になった旧当主を少しでも楽にしてあげたい」「ご主人様(攻)の不規則な生活を何とかしたい」という受目線の執事プライドと、先生の筆の上手さで違和感なく読み進めてしまえました(笑)「これこのままだとモヤモヤするなあ」というポイント回収も抜かりなく、成り金になった攻が屋敷を乗っ取ろうとしたのにも隠された理由があり、受と別れてからを思うと納得できるものでした。

    エロは簡易祝言後の無理矢理(?)初夜と、恋人になってからと。攻に翻弄される無垢な受が良かったです。初めてでも気持ちよくなってしまったのは受の素質か攻が手練れだからか(笑)続編で攻の過去の相手などが出て来て、受が嫉妬する話が読みたいなと思いました。最後に気になったのは受のご両親へのカミングアウト。執事で日本へ戻った息子が花嫁にもなったと知ったらもう一波乱ありそうですね。
  • あなたのものにしてください

    夕映月子/秋吉しま

    スロー過ぎる展開と受が合いませんでした
    2025年1月11日
    受が過去にレ◯プされた訳でもないのに、男性から性対象と見られることに過剰反応し過ぎに思いました。性格的に潔癖だったゆえかもしれませんが、高校時にはゲイだと気付いたならそこからは成長や自助努力も必要だったのでは。箱入りの男性版、面倒くさい性格の上に攻を待たせておいて独占欲はあってさりげにわがまま…と、受が好きになれず共感もできませんでした。いっそ受ザマアで攻の過去の相手が出てきて、そちらとくっついてくれても良かったかも。ずっとお預けを食らってもよそ見せず、ひたすら受からのOKを待ち続けた攻に敬意を評して☆2つです。
    いいね
    0件
  • パーフェクトな相棒

    良かったです
    2025年1月11日
    2008年初出みたいでサクサク読めました。面白かったですが、全体的に展開が読めて犯人も予想通りの人。2人の掛け合いやエロもじっくり書き込まれている訳ではなくあっさりめでした。けれど決して貶しているわけではなく、初期の頃だとこんなものだと思いますし話は面白かったです。むしろレ◯プシーンもあっさりめだからこそ救われる感じで、その後の攻との甘いHとの違いが際立ってました。読了感がいい、面白いけどあっさり読みたい作品をお探しの時にはお勧めの作品だと思います。
  • 残酷な指が狂わせる

    /山田シロ

    良かったです
    ネタバレ
    2025年1月11日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 高校〜大学時に自分の気持ちに気づけず攻と別れてしまった受。別れてから好きだったと認識しても時すでに遅し。心では攻を思いつつ社会人となり、取引先担当者交代で攻と再会し…。2年弱付き合っていて気持ちに気づかなかったというのに疑問を感じますが、同性同士・忙しい中周囲にバレないよう少ない時間で・徐々に気持ちが育った…みたいなので、そんな人もいるのかなと思いました。けれど受ザマアで、昔受が積極的な攻の熱量に応えられなかった分、再会後の攻がことごとく受の気持ちを袖にします。昔は気持ちが追いつかず後悔した受はもう離れたくないと食い下がり、夜にチャンスがあると誘いもするし抱いてもらう為には順番待ちしているからと告げるほど。ワンナイト後は膠着状態となるもトラブルからの雨降って地固まるでやっと元サヤに収まります。後半は受が過去の猛省と共に攻がどれだけ好きか、努力しようとしているかが伝わり、更に熱い夜を迎え絆を深めてのハピエン。ただ受ザマアではありますが、攻としてはむしろ自分から受の身を守ろうという気持ちからだったので、お互いが苦しかった訳ですね。 MVPは2人の後輩の松山君。恋人に戻れたのは間違いなく彼のナイスアシストとフォローのおかげです。話としては☆5ですが、再会後必死の受に対して、ワンナイト時の攻からの受イジメがちょっとやり過ぎに感じたので☆−1になりました。
    いいね
    0件
  • 恋とアフタヌーンティー【イラスト入り】

    妃川螢/梨とりこ

    良かったです、受は策士攻の掌の上(笑)
    ネタバレ
    2025年1月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 少しシンデレラっぽい話でした。ホテルのアフタヌーンティーが趣味な受。同世代男性を2度 目にし、気になっていると先方から声をかけられます。(攻は他ホテルでも受を見ていて3度目) 連絡先を交換し、何度かアフタヌーンティーを共にした後、週末に夜のシャンパンアフタヌーンティーを紹介されるとスイートルームでのサービス。酔わされて攻に美味しくいただかれた受が翌週出勤すると、人員補充で紹介された新人は攻で…。脅迫され、受は平日は部下、週末はセ◯レのようになった攻と日々を過ごします。そして気持ちに変化が起きた頃、自分の不注意もあって仕事では大きなトラブルに見舞われます。ちなみに攻が受を見初めるも上司部下になるのは偶然だったよう。攻は「3度目は運命」と言っているので、まさに運命だったんでしょうね(笑)受も攻に惹かれていることを自覚し、トラブルもそうと気づかせぬよう助けてくれたと思ったら攻からは突然の関係解消勧告が。連絡も取れなくなり、打ちひしがれて世間体を気にしていた自分を反省していると攻が現れ…で、後は読んでお楽しみのシンデレラストーリーでした✨早くから攻に囲われるのでエロは序盤、中盤、終盤とあり、適性があった受を攻が熱烈に愛しますので描写もまあまあの長さです。そうかと思うと食品物流の世界も仕事もしっかりと書かれてあり、仕事・恋愛・エロと話としてのトータルバランスが良く、読了後の満足度がとても高い作品でした😊
    いいね
    0件
  • 恋情の雨が君を濡らす

    鳩村衣杏/あさとえいり

    重いけど深い
    ネタバレ
    2025年1月3日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ページ数があり、思ったより話が複雑でした。初めて男性を好きになった割には攻が一直線で、これは実は受に騙されてたけどの復縁コースかあ…と思ったらそう簡単な話ではなかったです(汗)恋人になるには相手が好きという気持ちと共に、信用や信頼も同じ位必要なんだと思いました。攻は受をこよなく愛しているのに、受の嘘が多すぎたせいで何も信じられなくなったのが辛かったです。受はゲイで経験豊富っぽく書かれていますが、案外そうでもないのかも。乳首が大きく感度がいいそうですが、その秘密は最後に明かされます(笑)個人的にこの話で重き存在の子供が生まれるまでの経緯へは賛同できず、モヤモヤしたのでこの評価です。
    いいね
    0件
  • リスキーなくちづけ

    秀香穂里/氷栗優

    イラスト入り、初期の頃の作品らしい感じ
    ネタバレ
    2025年1月2日
    このレビューはネタバレを含みます▼ お金が必要になった受が会員制ホストクラブで雇ってもらえることになります。スレてない受にオーナーは色気を出させるため「僕を好きになって」とキスをします。ゲイでないのにキスで気持ちよくなり、オーナーを意識するようになりますが…。受は大学生で、両親を亡くしており妹と2人暮らし。妹の面倒をみつつバイトをしています。仕事に慣れるのと比例してオーナーへの恋心が加速。妹のことやお金のこと、オーナーの過去恋人と噂ある人などでバタバタするけど、全般受がから回ってオーナーがサポートや問題解決をしてくれます。Hも初期作品らしくあっさりめ。可もなく不可もなくという感想ですが、美麗イラストが良かったです。
    いいね
    0件
  • 兄弟(仮)!

    和泉桂/のあ子

    設定いいのにもったいない
    ネタバレ
    2025年1月2日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 全般攻視点。父の再婚でできた兄に一目惚れ。部屋で兄が同性と行為しているのを目にし、次の相手と別れる際にトラブルがあったらしく「なら俺にもさせろ」とセ◯レを申し出て3年。両親が海外で不在な生活で、感情の起伏の小さい兄に尽くすのも、シェアオフィスで兄が懐いている人は褒めるのにもしんどくなった頃、実は兄が外や仕事ではそれなりにできる人だったと知る。兄にとっての自分の存在意義に疑問を持ちシェアオフィス内に恋人がいると思った攻は、バイト先の先輩の勧めでシェアハウスに移り住むことにし…。兄の喜怒哀楽がわからないので、攻は好きでやっていた世話も兄にとっての自分は家政婦扱いなのかと落ち込み始めます。攻視点なので読者も攻に同情的に読んでしまいますが、実は受の言動は攻の言うことを忠実に従ったからこそ。なので後半に受視点で、誤解された言動は受がいかに攻を好きでそうなったかがあればかなり満足度の高い作品になったんじゃないかと思いました。攻が好きなのに彼氏を作って部屋で致していたのも、彼氏は攻に似た背恰好だったみたいですし、彼氏も「自分の事が好きなのかよくわからない」と言っていた位なので、本当は攻が好きなのに告白できないため他の人を身代わりにしていたのかも。攻も最初に兄という言葉で受を縛らなければ良かったかもしれませんね。そうすれば受は早々に攻が好きと告白し、他の人と関係を持つこともなかったのかなと思いました。話にページが割かれていて、この先生の作品としてはエロは少なめかつあっさりめだと思います。
    いいね
    0件
  • 硝子の花束

    杉原理生/佐倉ハイジ

    攻と受の兄に怒りを覚えました
    ネタバレ
    2025年1月1日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 攻(脩一)×受:(瑛)。
    受の兄:(雅紀)と攻は短期間恋人でしたが別れて間もなく雅紀が事故死します。その後攻は精神不安定になり受が慰めるものの、行為の時に攻が無意識に「雅紀」と言ったことで、受は攻が自分を受け入れたのではなく兄の代わりにされたのだと気づき…。

    元々攻と受が仲良くなり、離婚で母と暮らしていた雅紀は1年後に2人と合流します。攻が弟に特別な気持ちを持っていると思った兄は攻を牽制。攻と雅紀は受より6歳上で、攻は祖母と暮らしていました。祖母が亡くなった時に兄に抱きつき泣いていたのを見た受は、攻が自分より兄を頼ったのにひっそり嗚咽を漏らします。攻が雅紀に恋情を持ち始めたのはこれがきっかけっぽいですが、全編を通して受が一番大人かつ可哀想に思いました。兄と攻は受を可愛い、大事に思っていると言いながら遠ざけ、共に受の気持ちに気づいていながら恋人になったように書かれています。攻も6歳下の中学生だった受の前では泣けず友人の雅紀への気持ちが大きくなっていったかもしれませんが、兄も攻も自分勝手すぎると怒りが湧きました。
    大学生になった受はバイト先で兄のことを好きだった本宮と知り合いますが、こっちか、もしくは兄と攻の共通の友人の円城寺と付き合った方が幸せになれたかも。
    全編通して受ばかりが必死に攻を追いかけ、我慢して切なさや寂しさを抱えているように書かれてあって不条理を感じました。攻には盛大なザマアがあって当然だったのにそれも無し。なので受がモテまくり、攻ばかりが妬心で苦しむような続編が出ないかなと思います。それでも10年以上攻を慕った受が兄と攻からされた仕打ちには足りないと思いますが。
    …とまあ、恋人になるまでがあまりにひどすぎて、ハピエンなのにそれが霞み経緯への怒りの方が上回った作品でした。
  • 暁に抱きしめて

    水月真兎

    浅くて軽い…
    ネタバレ
    2024年12月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 表紙イラストを気に入り購入した作品。医大を目指す高校生×No.1ホスト。受が祖父の葬式で帰省すると、同性で8歳も下の従兄弟がカミングアウトと共に自分を抱きたいと言ってきます。色々相談に乗り、連絡先や店などを教えて帰路についた受。後日やってきた攻にお店を見たいとねだられ、帰宅後押し倒され…。押し倒されるとあっさり受け入れる受に違和感がありました。過去に同性恋人もいたとそうですが、久々に会った従兄弟から好きと言われて1週間で自分も好きになって受け入れられるもの?後半は昔の写真家恋人が受にモデルを依頼してきて断るも、しつこさに負けてスタジオへ。撮られる内ヌードになり犯されそうになって逃げ帰ったところに入試後の攻が。…恋人がいるのに危機感なくヌードになるってどうなの?あとホストという仕事柄、女性は仕事の一環で別腹とばかりにアフターに誘われると関係しているようです。受自身も恋人になってからはどっちが年上かわからない幼稚さで、色々あり得ないなと思った作品でした。
    いいね
    0件
  • こい、こわれ【イラスト付】【電子限定SS2本付】

    椎崎夕/ゆき林檎

    意思薄弱な受とちょっと強引な攻
    ネタバレ
    2024年12月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 前職場で彼女に利用され、二股をかけられた挙げ句に相手の先輩:姫川に悪者扱いされて辞めた受。今度の職場では上手くやろうとするも、初日に先輩:三橋(男)が攻に告白して振られる現場に居合わせ、営業に配属されたことで同期にも妬まれます。攻に緊張して上手くコミュニケーションが取れずにいたところ、三橋が受のメンタルフォローを。攻に三橋を悪く言われた受はつい反論し、その物言いで攻が見方を変えたようで…。前の彼女が結婚式に出て欲しいと受の職場にまで電話をかけてくるのに呆れました。また先輩:姫川が、その後真実がバレてハブられた彼女が悪者扱いされないよう自分達の結婚式に出ろと脅迫するのにも呆れました。けれど三橋には「攻を恋愛感情で好きになることは無い」と言い切ったのに攻を好きになり、本気にはならないという攻に「セ◯レにならしてもらえるだろうか」とか思う受にも呆れ、ところどころ人や考えに違和感を感じました。前職場の元カノや先輩も問題だけど、受も受で自分のことしか考えてないような…。勿論受は三橋へ悪いという気持ちも持つのですが、お世話になった割には罪悪感を小さく感じました。それに全般的に受が煮えきらず中途半端だったのが問題に思えて好きになれず。焦れる切なさもあり話は好みでしたが、登場人物の性格や考えに違和感が多かったのでこの評価です。意地悪な振りして大人な三橋さんが一番まともでカッコいいと思いました。
    いいね
    0件
  • undercover

    水壬楓子/水名瀬雅良

    面白かったです
    ネタバレ
    2024年12月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 攻と受の騙し騙されで、攻に軍配が上がったかと思うと受の掌の上…で楽しめました。受もツンツンでHの時と最後だけちょいデレ位の気位高い美人。黒幕は意外すぎて全く読めなかったですね(笑)面白かったですけど、事件がメインなのと受がツンなのとで甘さはあまり期待しない方がいいかもしれません。話がメインでBLは添え位に思って読むといいかも。続編を期待させるようなラストなので、攻にデレた受が読みたいなと思いました。
  • 猫屋敷先生と縁側の編集者 【SS付き電子限定版】

    砂原糖子/笠井あゆみ

    面白かったです
    ネタバレ
    2024年12月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 作家で年下攻の担当となった受。攻にゲイと誤解され体と引き換えに作品をゲットするも、実は初めてでその後も痛みに耐えて行為を受け入れます。体調不良の時に心折れ痛いと言ってしまうと、横柄だった攻は謙虚に。その後も原稿を上げてくれ、受も攻への気持ちに変化が起きた頃、攻が大学時に好きだったらしい相手もラノベ作家として復活し、自分は彼の代用だったのではと疑念が湧き…。横柄かと思えば受の言動にオロオロする攻が猫のようでもあり、犬のようでもあります。受は意地っ張りで最後の方まで「好き」と言わず、付き合っているとも認めないので子供っぽさでは大差がないかも(笑)後半で受は他の作家の臨時担当となり一緒に取材を受け温泉逗留にも付き合うことになるのですが、なんと引きこもり攻はそこまで追いかけて来て自分以外と本に載った受に「自分を恋人だと認めろ」と。その現場に居合わせた当て馬作家がケガをし、代作を攻が書き上げた後に致す中で好き…って、やっとかーい!な引っ張り具合でした。ちょこちょこ笑いを誘う表現もあり、シリアスさともいい塩梅です。でも攻の必死さを利用して手綱を握ると言うか掌の上で転がしていると言うか、受が狡く感じて好きになれなかったので☆−1です。
  • 終わることのない悲しみを

    夏乃穂足

    長い冬の後に訪れる幸せ
    ネタバレ
    2024年12月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 受が攻への恋情を認められぬまま離れ、再会し、攻の隠された真実を知るにつれて怒りが戸惑いに、そして紆余曲折の末恋人になる話です。 高校で絵の才能に恵まれた攻と出会う受。攻が自分を特別扱いしてくれることに喜びを感じ性的な夢まで見ていたのに、中学の時のトラウマから気持ちに蓋をします。受を好きだった同級生の従兄妹は、攻から奪いたい一心で攻と関係して嘘をつき2人の仲を裂きます。その時にできた子供を育てる為受は従兄妹と結婚しますが、生まれた子供は心臓の病気で手術費が必要となり…。受は中学の時に同級生から告白され、拒否後苛められ、その後の出来事でトラウマがありました。手術費入手後に攻から致された後は怒りや屈辱でいっぱいですが、そのお金を工面するのに攻がどれだけ労力を払ったかを知り、また攻が家族に恵まれなかったのみならず、自分同様にトラウマがあることを知ります。絵の仲介者、真矢が過去に何度か攻に抱かれた事があり、攻を欲するパトロンもいることを知った受は、モヤモヤすると共に攻がいつまでも自分を好きでいる保証がないことに気づき…。エロは最初の無理矢理後、同居1週間目、受の気持ちが軟化した頃、そして東京で再会後、おまけで(受が攻の元へ戻った時の回顧)と、描写の長い短いはあれどちょこちょこと。 作品としては内容盛りだくさんでトラウマがあった受も可哀想ではありましたが、自分の気持ちを認めるまでが長すぎる😓 色々難しく考えすぎでは?と思うと同時に、高校時に受が自分の気持ちを認めていたら従兄妹も諦め、その後ややこしくなることはなかったんじゃないかと思いました。そして因果応報で略奪愛で受と結婚しても幸せにはなれなかった桃子。彼女の取った行動は最低でしたが、最後は2人の仲を認め、遺伝子上の父である攻、育ての父である受を共に真由ちゃんの父としたことで彼女自身も救われたのではないかと思いました。受が煮えきらずもどかしすぎて☆5には至りませんでしたが、焦れ焦れがお好きな方にはお勧めの作品だと思います👍
    いいね
    0件
  • 強がりでも本気でも

    きたざわ尋子/高宮東

    スパダリと元彼に傷ついた受
    ネタバレ
    2024年12月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 元彼が就職して先生となり、未成年を理由に振られた受。実家が隣、親も顔見知り、現住所も近くで、親から送られるもののお裾分け(強制)など、縁を切れずで鬱々と過ごします。偶然知り合った攻が元彼と重なり、逢瀬を重ねる内に気持ちはどんどん傾いていき…。攻が受に一目惚れで、この先生お馴染みのスパダリです。落とす気満々で受を甘やかすので、元彼と重なる部分を感じていた受もすっかり攻の虜に。早々に恋人になるのでエロもそれなりで甘々。最後には元彼ザマアもきっちりありますので、スパダリかつ甘々を読みたい人にはお勧めです。☆4止まりなのは、もうちょっとトラブルがあっても良かったかな〜と。元彼も自己中ですがあっさり引き下がりますし、恋人になってからは2人のイチャイチャで終わったようにも感じました。
    いいね
    0件
  • 君と飛ぶ、あの夏空 ~ドクターヘリ、テイクオフ!~

    春原いずみ/逆月酒乱

    ソウルメイト
    ネタバレ
    2024年12月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 大学時に一度、救命現場で5分ほど話した2人。攻は陽キャで受は陰キャ。受は奨学金をもらって通っていた事もあり勉強とバイトで大学生活を終えます。卒業間近に出生の秘密が明らかになり、人からの誹謗中傷や口撃などで心に傷を負い今の病院でフライトドクターに。そこに攻も赴任してきて、どうやら攻も大学内トラブルで追い出されたようで…。受にとっての大学生活は攻と話した5分間だけが光り、その後も心のよすがとなるようなものでした。受は問題があって攻も自分と同じ病院へ赴任したことを知るものの、縁を持てたことに喜びを感じ追求はしません。その内攻が知らない人と揉めていた現場に居合わせた受は、攻から過去を打ち明けられ、気持ちが同じであったことを確認し…。お互いに相手の傷ごと包み込むような優しさを持ち、言葉を交わさずとも考えていることのわかる2人がソウルメイトのようでした。エロは気持ちが通じた時とエピローグとで2回ほど。作者様が医療従事者ですので、臨場感溢れる現場や症例を交えつつで面白かったです。☆4なのは、恋救を陽とすると陰のような作品だと思ったから。ハピエンですし明るい未来を示す終わり方ですが、過去が明らかになるまでの前半が長く、どこか影を感じさせる作品だと思いました。
    いいね
    0件
  • 警視庁十三階にて

    春原いずみ

    他作品とは一線を画す作品
    ネタバレ
    2024年12月15日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 春原先生の作品の中ではシビアというか甘さ控えめに感じました。警察、しかも公安の話だからかな?他作品でも強引な攻はいますが、今回は1巻で受が攻に強◯され、攻も自覚の上です。いやー、フィクションとはいえ警察官が気持ちのままに犯罪を犯すのはどうかと(汗)受も無自覚だけど攻に気持ちが向いていたから良かったものの、無理矢理が駄目な人には渋面シーンかもしれません。事件や捜査は本格的で面白く、攻が受を気に入り特別扱いの上で構いまくります。反面好きや愛しているという言葉は言わないので、受が自分の曖昧な立ち位置に不安を募らせ、2巻では攻からの信頼厚い先輩へ嫉妬をすることに。攻受共に相手への執着は大きくエロもあるのですが、事件の合間の逢瀬だったり言葉不足だったりで甘さは控えめ。攻が言動を反省するでもなく、受が1人悶々として自分の気持ちに折り合いをつけ、成長して攻と肩を並べる話という感じでした。
    いいね
    0件
  • 恋する救命救急医 片想い3 【電子オリジナル】

    春原いずみ/緒田涼歌

    面白かったです
    2024年12月15日
    本当は手嶋先生が好きだった夏目先生。けれど手嶋先生がずっと唯一人を愛していた為に片想いし、それは実ることなく…。センターに来た研修医の倉田先生も、親からの愛情が薄く自己評価が低いために周囲への期待はしないことに。けれど夏目先生のことは自制しつつも気になって…。倉田先生のように優れた人間であっても、子供の時の環境が人格形成に陰を落とす人は多そうだなと思いました。けれど救命医療では、そんな控えめかつ謙虚さこそが光って必要とされるのかも。欲しかった夏目先生の愛情と共に、そのままの倉田先生を受け入れてくれる場所も見つかったみたいで良かったです。ただ夏目先生が、手嶋先生に長く入れ込んだ割には違うタイプにあっさり切り替わった気もしたかな。でも今回も医療現場のリアルさと恋する者の切なさのバランスが良くて面白かったです😊
    いいね
    0件
  • ロマンチストなろくでなし

    渡海奈穂/夏乃あゆみ

    良かったです
    ネタバレ
    2024年12月1日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ダメ男好きな受が攻に捕食される話。趣味が悪く男運のない受は姉の家に居候させてもらいます。家事全般が得意で引き受け、姉は弟をモデルにした小説を書き、本のレシピも弟考案のもの。姉が好意を持つ担当(攻)に興味を持たれ、距離を詰められ、気づけば自分も攻が好きになっていた受。けれど姉の気持ちを知っている受は、姉への恩義と攻への恋情との間で板挟みとなり…。好みではなかったはずの攻と逢瀬が重なり、好きになってはダメなのに気持ちが傾いてしまう受が切なかったです。また攻が策士で、自分を意識するよう、好きになるよう、うまーく誘導するんですよね(笑)姉もいい人で修羅場になることはなくハピエン。でも攻の掌の上で事が進んだように感じ、もっと攻の焦れや妬心が欲しかったのでこの評価です。エロは2回ほど。後者はおしおきなので受が焦らされて長めでした💕😺
    いいね
    0件
無料会員登録でもっと見る