おやすみ深海
」のレビュー

おやすみ深海

ハヤカワノジコ

ふむ、なるほど

ネタバレ
2025年4月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 美しい表紙に惹かれて試し読みしてみたら好きなタッチの絵。一晩寝かせましたがやはり気になって、買ってみたらなかなかのヒット作でした〜。
アラサー花屋さんと大学生による駆け引きの物語なわけですが、全編通して関係性が進んでるのか戻ってるのか、はたまた何も動いてないのかっていうモダモダ感が強かったです。
拮一が自分なんか好かれるべき人間じゃないと思うようになった原因も、哲平のことを好きだと認めなくない理由も、明確な答えが描かれているわけじゃないので、あくまで読者の想像で進んでいきます。
当て馬役も結果的には良い人だったので、この作品を読んでイラッとすることはないです。しかし全体的に設定(?)がフワッとしているし、結末もふんわりとした着地なので読後の物足りなさがあります。ページ数は多いので読んだぞ!感はあるのですが笑。
風景の綺麗さや目の表現、デフォルメ絵の可愛さがなければ、さらに評価が落ちてしまうかもしれません。あとは場面切り替えがかなり唐突な印象もありました。これからに期待したい作者様です!
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