あやかしの執愛 黒き蛇は無垢な乙女を夜ごとに貪る
」のレビュー

あやかしの執愛 黒き蛇は無垢な乙女を夜ごとに貪る

蒼磨奏/すみ

溺愛あり、執着愛あり、涙ありの最高傑作

ネタバレ
2025年4月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 前二作品も最高に大好きですが、シリーズ最高傑作ではと思うほど良かったーー!涙 正直、鬼惑の花嫁と妖狐に嫁入りが良すぎて、超えるのは難しいかなと思っていましたが…全然そんなことなかった!「時雨」って、何て美しくて尊い響きなんでしょうか。どうしてヒーローはヒロインを助けたのか?そばに置いて大切にするのか?ヒロインが失った記憶にはどんな過去があったのだろうと気になって読み進めましたが、あぁそういうことだったのかと…感動しました。ひとりぼっちだった2人が出会って、いつしか愛情と信頼が芽生えていく、その様子がとても尊かったです。ある事件がきっかけで離れ離れとなりますが、その時のヒーローの悲しみ、苦しみ、あまりの悔しさに胸が打たれました。そしてヒロインと過ごす時間がかけがえのない幸福なものだったと気づき…涙が止まりませんでした。他の作品でも思いますが、物語の構成がお上手だなと!どこでどのエピソードを持ってくるのか、真相を開示するのかという、ストーリーの流れが素晴らしかったです。しかもエピソードの一つ一つにときめく要素があって、最初から最後までずっと胸キュンしてました。イチャラブシーンのバランスやシュチュエーションにも大満足です。ずっとヒーローがヒロインのお世話してるのが可愛い。世話焼きヒーローの溺愛と、たとえヒロインに拒絶されても二度と手放さない、ヒロインの意思に反していても構わない、という仄暗い執着愛も随所に感じられました。しかも人型のヒーローにも蛇の生態が色濃く出ているのが良い。数日間に渡っての…とか、…が2本あるとか。でもヒロインもヒーロー大好きだから、全部受け入れちゃうんですよね。1mmも恐れずに異形のヒーローに懐いている図に萌えます。蒼磨先生らしいヒロインでした。(先生のヒロインいつも好きです)大好きなあやかしシリーズ、どうかどうか続いてほしい。ヤンデレ好きとしては今作が一番好みでしたが、鬼と妖狐のヒーローも最高なので激しくおすすめです。ちなみに今作も、寿命差の問題をしっかり解決済みでした!これからも先生の作品が楽しみです!!
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