このレビューはネタバレを含みます▼
絵柄の綺麗さに惹かれて読みました。が、話がとにかく上滑りしている。辻褄が合わない。
八尋は体を鍛えているシーンが皆無なのに(1人静かに読書をしていることが多い)、やたら筋肉がムキムキしていて、いざという時も滅法強い。ちぐはぐな印象。
ニンゲンとそうじゃない人との違いもイマイチ分からない。鱗のついた人がいますが、外見だけ?かと思えば面布に描かれた目が動いたりして、世界観もよく分からない。
10歳くらい?から遊郭の楼主を務めてる20代前半くらい?の八尋と、彼に買われた少女の恋愛というかなり無理のある設定なので...エソラは中学生くらい?でかつ年齢より幼く見えますが...そうでないと遊女として水揚げして客を取らないと不自然だし...だからまだ幼いんでしょうけど、そんなエソラとの間にどう恋愛感情が芽生えるのか。親の代からの因縁を絡ませていますが、それでも説得力に欠けます。
遊郭風異世界ということなのでしょうが、エソラはともかく、他の人達も言葉遣いや所作に品が感じられなくて、現代人がコスプレして演じているみたいで残念です。名門商家の娘が高級店とは言え遊郭楼主とお見合いもありえないし。
でも絵がとにかく綺麗なのでそれだけでも全然読めますが、今後に期待しています。