【単話版】射干玉の夢
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【単話版】射干玉の夢

ジヨンヌ

表紙の先生の色気に惹かれました

ネタバレ
2025年4月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 表紙の先生の色気に惹かれ、お試しで読んで二人の関係性に引き込まれ、配信分全て購入しました。

書けなくなった元天才小説家の干塚先生(受)と、その弟子で年下の才能あふれる弟子の霧島くん(攻)のお話です。
表向きは厳しく対応する先生と、柔らかな雰囲気で周囲の評価も高い弟子という関係ですが、裏では支配的な弟子に逆らえない先生という構図が非常に刺さりました。

干塚先生は気難しく退廃的で美しくもありながら、強いコンプレックスを抱えていて「自分は何もできない」と泣く姿が儚くて可愛いです。それでいて弟子を「クソガキ」と呼ぶ口の悪さもあり、そのギャップがとても好きです。
一方の弟子の霧島くんは、他人の前では好青年ですが、先生と二人きりになったときに歪んだ執着や腹黒さが露になるのがとても良いです。特に先生への執着心を剥き出しにするシーンは毎回狂気を感じさせてとても好きです。今のところ、ほぼほぼ先生を拘束してから関係を持つ流れになっているのが、霧島くんの執着の闇深さが伝わってきてたまりません。

絵も本当に美しく、繊細で色気があって、その薄暗く湿度が高い空気感が丁寧に描写されていて、何度も読み返しています。二人の関係性も丁寧に描写されており、二人の過去や今後の展開がとても楽しみです。

買った後に「自分はハッピーエンド派だったな」と思い出したのですが、とにかく二人の関係が素晴らしいので、どうにか良い感じの終着点に落ち着くとよいなぁと思っております。
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